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時代によって大切なものって変わるのか⁈

久々に土日にお客様から電話。昔からのお客様だから電話番号知ってるし、会社のために良かれと思って電話してくれるのはありがたいが、このドキっと感は久々だった。
内容はウチの会社で管理してる商品の在庫が切れた!というもの。どうして2週間に一度もお店に来てるのに管理がちゃんとできないんだ!ってお叱りの電話だった。

昔はよくそんな電話がかかってきて土日でも当たり前に出社して、商品を届けたり、当時は会社の電話を携帯に転送してたから、新しい仕事だったりも拾えたりもした。
時代が変わり、土日に出社するなんて、しかもサービス残業なんて超ブラックな会社だ!って世の中になってからは会社の電話も留守電にして、携帯番号も会社に置いていくようになった。


良くも悪くも楽になったと思う。


久々にお叱りの電話がかかってきたので、ちょっと考えてみた。

・確かにウチのミスだけど、土日の休日に商品を持ってこい!っていうのはお客様も時代遅れな感じはする。
・在庫が切れてお客様の営業に支障が出るし、お客様あっての商売だから仕方がない。

二つの考えが出てきた。なぜこの二つの考えが出てきたかと言うと、以前、土曜日にたまたま会議で出社日だったから、同じような電話がかかってきた時に、担当のスタッフにすぐに持っていくよう指示した。その時に、「なんで休みの日に行かなければならないんですか?」「公休日に行かせるのは会社としてマズいんじゃないですか?」って声が上がった。

その時は内心「君たちの給料はお客さんがいて初めて貰えてるんだぞ」って思ったけど、反面でこうゆう時代になって社員も増えたら想いを全員と共有するのは大変で、仕組み自体変えていかないと会社の存続も危ういなと感じた。

これは困った。今の時代にあった経営(会社運営)をしなければ良いスタッフの確保が難しい。ただお客様を大切にする想いは捨てたくない。

こんな思いのまま時が過ぎて、また同じことが起きた。


 
結論、今回はとにかく納品して来いという指示にした。

あってるのか間違ってるのかは分からない。間違ってても良いし、反感買っても体験することで社員も感じるものがあるだろうと考えたからである。


僕も若い頃、ある焼き鳥屋の亭主(50代のおばさん)と仲良くさせてもらっていて、焼き場のところにずーと立っていると冬は足が寒いから、何かいらなくなったマット1枚貰えないかなぁ。と相談されたことがある。
僕は会社に廃棄するようなマットが沢山あるのを知っていたので、「全然良いですよ。明日近く通るので持ってきますね」と返事した。結構、他のお客様でもある話で軽い感じでマットを持っていく約束をした。

僕はその時、仕事始めて3年目ぐらいで、通常の仕事は卒なくこなせるぐらい成長して、この会話もいつも通りの感じでこなした


つもりだった。



次の日に持っていくのを忘れたのである。しかも次の2週間後の配達まで思い出すこともなかった。


そして次の配達の時に亭主に言われた。

「松尾くん、申し訳ないんだけど今日で付き合い終わりにするね。私は商売ってお客様とか業者さんとの信頼関係で成り立ってると思うの。約束を守れない業者さんとは付き合いたくないし、松尾くんも若いから今回のことでよく考えて、今からの仕事に活かせると良いね」

淡々と清々しさも感じられる態度で伝えられて、ぐうの音も出なかった。

その日、初めてただの一社員でも、お客さんにとっては信頼関係のある1人の人として付き合ってくれてたんだなと、車の中で涙した。メモもとってなかったし、完全になぜマットが必要って言った背景まで考えて無かったことを後悔した。


この経験で僕は成長できた。


もっとお客様に向き合って信頼関係を築ける付き合いをさせてもらおうと誓った。


長くなってしまったけど、結論、2つの考えはどちらも正解で、もちろん今回のようなクレームが起きないような仕組み作りは絶対必要で、想い考え方の部分も経験を通して社員と共有していかなければ個人の成長は止まり、個人の成長が止まれば会社の成長も止まってしまうので、どらちも並行してやるしかない!

もっと深い話を書くと政治や世の中の流れの話に発展してしまうので今日はこの辺で!

最後まで読んでくださってありがとうございました。経験したことしか語れないので考えが甘いとは思いますが、これからもっと成長していきますので温かい目で見てくださるとありがたいです🙇‍♂️

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