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【名大URA通信】vol.47「名大のブランド価値を高める知財業務」



[1] 【URAコラム】名大のブランド価値を高める知財業務

向井健治(むかい・けんじ):愛知県出身。三重大学人文学部卒業後、化学メーカーや自動車部品メーカーの知財・法務部門で約30年間勤務後、2023年9月、名古屋大学 知財・技術移転担当URAとして着任。趣味はスポーツ観戦、「顔出しパネル」での写真撮影、ティラノサウルスレース(笑)。

ー向井さんは大学卒業後、一貫して知財や法務のお仕事をされてきたんですね。

ー(向井)はい。ただ、前職の最後4年ぐらいは株主総会など総務系の業務を担当することが多かったので、もう一度知財の仕事をやりたいと思って、名大に転職しました。

ー名大に来てみて、いかがですか?

ー(向井)企業は作るものが限られていますが、大学は社会実装の可能性がいろいろありますよね。「量子論」とか全然わからない分野もありますけれど、図書館で本を借りて読んだり、周りの人に聞いたりして、しんどいけれど、とても面白いです。

ー名大では、文系出身の知財URAって、珍しい印象です。他のURAとの視点の違いなどを感じることはありますか?

ー(向井)「知財」っていうと「特許」を想像する人が多いと思いますけど、「意匠」や「商標」なんかも「知財」なんですね。そういう視点も含めて、名大のブランド価値を高めるために、知的資産をどう活用していくか、ということを考えている、ってことでしょうか。

ーわかるような、わからないような・・・

初めての中国出張でつかまされた偽札。
本物を見極める気持ちを忘れないよう、常に持ち歩いている。

ー(向井)例えば、ある研究室で人工知能を搭載したロボットを開発したとします。URAはその技術を主に「特許」として権利化するお手伝いをしますが、これをロボットの機能だけではなく、ユーザーインターフェースであるタッチパネルの「意匠」としての権利化や、名大発の技術であることの信頼性を持たせた「商標」としての権利化も視野に入れて社会に広くアピールできる方法はないかと考えています。

ー知財URAからそういう言葉を聞くのは、新鮮です。

ー(向井)例えばiPhoneは機能性だけでなく、インターフェースや外観デザインの良さも評価されていますよね。これら技術とデザインの両方の素晴らしさがリンゴのロゴを通じて「さすがApple!」というブランド力につながっています。

ーなるほど。名大技術を実装した工業製品のデザイン性(意匠)を高めることも、知財URAの仕事として重視されているんですね。

ー(向井)そういう積み重ねが、名大のブランド力を高めることにつながると思うんですよ。

ー知財URAのミッションは、特許や知財収入を増やすことだけじゃないんですね!

ー実際には協業先の製品デザインやブランド構築にURAがどこまで関与できるか難しい面もありますが、「さすが名大!」と思ってもらえるような社会実装をやってみたいですね。名大のポテンシャルはまだまだ計り知れません!

注)同一人物です。

[2] ★科研費・外部資金獲得支援に関する最新のお知らせ★

科研費・外部資金に関する情報をお知らせします。URAによる申請支援を希望する方は、研究支援・人材育成部門までご連絡ください。
・連絡先:aip-ken[at]aip.nagoya-u.ac.jp([at]を@へ変更してください)

■2024年度 JST「戦略的創造研究推進事業(CREST、さきがけ、ACT-X)」公募中
2024年度 JST「戦略的創造研究推進事業(CREST、さきがけ、ACT-X)」の公募が開始されています。応募を検討している方は、以下の情報をご参照ください。
・詳細:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/academic_research/21514.html
・締切日(公募先):さきがけ、ACT-X:2024年5月28日(火)正午
          CREST:2024年6月4日(火) 正午

・備考:2024年4月26日開催「CREST/さきがけ/ACT-X 攻略セミナー」にて、採択実績のある先生方に経験談をご紹介頂きました。
こちらのページから、セミナー動画を視聴可能です(機構内アクセス限定)。https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/event/21219.html

■2024度 AMED「革新的先端研究開発支援事業(AMED-CREST、PRIME)」公募中
2024度 AMED「革新的先端研究開発支援事業(AMED-CREST、PRIME)」の公募が開始されています。応募を検討している方は、以下の情報をご参照ください。
・詳細:https://www.miu.aip.nagoya-u.ac.jp/funds-info/2018/
・締切日(学内):医学部 2024年5月17日(金)
         東山 2024年5月23日(木)正午

・締切日(公募先):2024年5月28日(火)正午

■令和7(2025)年度科研費「特別推進研究」「基盤研究(S)」公募中
令和7(2025)年度科研費「特別推進研究」「基盤研究(S)」の公募が開始されています。応募を検討している方は、以下の情報をご参照ください。
・詳細:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/academic_research/21602.html
・締切日(学内):2024年6月12日(水)17:00
・締切日(公募先):2024年6月18日(火)16:30

■令和7(2025)年度科研費「学術変革領域(A・B)」公募中
令和7(2025)年度科研費「学術変革領域(A・B)」の公募が開始されています。応募を検討している方は、以下の情報をご参照ください。
・詳細:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/academic_research/21667.html
・締切日(学内):2024年6月12日(水)17:00
・締切日(公募先):2024年6月18日(火)16:30

[3] TOIC名古屋サイト インキュベーションエリア入居者募集開始

東海国立大学機構Tokai Open Innovation Compelx(通称TOIC)名古屋サイトが、6月よりグランドオープンします(5/7よりプレオープン予定)。本サイトに設置される、起業前後を対象とした活動空間(インキュベーションエリア)への入居者を、以下の通り募集します。

Tokai Open Innovation Complex 名古屋サイト インキュベーションエリア

Tokai Open Innovation Complexとは:東海国立大学機構が強みや特色を有する研究リソースを活かし、オープンイノベーションを推進する産学融合拠点。3つの取組み(産学交流、起業活動、共同研究)を連携して、支援することにより、企業やベンチャー、行政など多様なステークホルダーとの交流の場を創出し、新たなイノベーションの創出を実現します。

■インキュベーションエリア利用対象:
・東海国立大学機構の職員・学生のうち、起業を志向する者
・東海国立大学機構の学生が設立したベンチャー企業
・東海国立大学機構の研究成果を活用、または活用予定のベンチャー企業
・その他、名古屋大学 学術研究・産学官連携推進本部長が適当と認めた者
  ※既に起業している場合は、設立後3年以内の応募が必要です
■入居スペース:
・固定席契約(計31席) 25,000円/席・月
・個室(4名)契約(計2室) 70,000円/部屋・月
■入居期間:入居後、原則2年
■申請方法など詳細:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/venture/toic-incubation

[4] 東海国立大学機構シーズ検索システムSeedsSearch+AI
 絞り込み機能をアドオン!

東海国立大学機構のシーズ検索システムSeedsSearch+AIに絞り込み機能を追加しました。検索キーワードを元に幅広く検索結果を出すことに長けたシステムですが、「検索結果の絞り込みを行いたい」というご意見を多く受け、この度機能を追加することとなりました。現在β版にて公開しており、正式版は2024年度中に公開予定です。絞り込み機能、またシステム全般に係るご意見・ご感想は窓口までお知らせください。
・連絡先:seedssearch-plus-ai[at]aip.nagoya-u.ac.jp([at]を@へ変更してください)
 ・SeedsSearch+AIはこちらから

[5] 学術産連セミナー「「大学ランキング」の基礎と大学との関わりについて」

「大学ランキング」というワード、大学関係者は一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか? IR戦略室では主な大学ランキングの分析等を行っています。今回の学術連携・産学官連携セミナーでは、大学ランキングの基礎から、実際の大学との関わりまでご紹介します。
・日時:2024年5月22日(水)8:45~9:15 *オンライン
・話題提供:堤良恵(研究支援・人材育成部門 IRユニット/IR戦略室 URA)
・対象:東海国立大学機構の教職員
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/headquarters/seminar

[6] Tongali ビジネスプランコンテスト エントリー受付中!

Tongaliビジネスプランコンテストは学生発ベンチャーの創出と起業家育成を目的としたコンテストです。審査はベンチャーキャピタルや起業経験者、アカデミア等が行い、受賞チームには最優秀賞100万円などの活動支援金および事業化支援プログラムを提供します。ぜひご参加ください。
エントリー締切:2024年5月12日(日)
・応募資格:大学生・大学院生・ポストドクター・中学生・高校生が代表者となって構成されるチームまたは個人
・準決勝:2024年5月25日(土)@名古屋大学東山キャンパス
・決勝戦:2024年6月15日(土)@千種文化小劇場
・詳細・申込:https://tongali.net/biz-contest2024/

[7] PI育成セミナー「大学院理系研究室のマネジメントーラボラトリーマネジメントという考え方ー」

大学院において、研究室(ラボラトリー)は研究活動が営まれ、研究成果が生み出される基本ユニットであり、研究室運営を順調に行うことはPIやスタッフにとって重要な課題です。本セミナーでは経営学の観点から、①「学生のマネジメントに関して教員が勘違いしていそうなこと」についてワークをもとに考え、②その対処法について理解を深めることを通じて、マネジメントの感受性を高めます。是非、ご参加ください。
・日時:2024年5月24日(金)15:00~16:30 *オンライン
・講師:中京大学 経営学部 谷口勇仁 教授
・対象:東海国立大学機構の若手研究者が主な対象ですが、研究者を目指す学生、教職員も参加可能です。T-GExのアソシエート、理系研究室に所属されていない方も参加可能です。
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/event/21277.html

[8] 名大発アカデミックフラッシュ 第34報

若手研究者による若手研究者のための「アカデミックフラッシュ」第34弾!
・日時:2024年5月22日(水)12:00~13:00 *オンライン
・発表:名古屋大学未来社会創造機構 特任准教授 赤井直紀
    岐阜大学地域科学部 助教 峰尾菜生子
    名古屋大学創薬科学研究科 助教 田中健二郎
・対象:東海国立大学機構の若手研究者が主な対象ですが、学部生、大学院生、教職員も参加いただけます。
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/event/20970.html

[9] 第103回 名大カフェ「中世建築を研究する―ビザンティン建築を調べ、記録する」

かつて東地中海沿岸部に存在したビザンティン帝国は、現在までこの地域に大きな文化的影響を与えています。建物内に壁画や銘文が残る総合芸術の側面を有するビザンティン建築を例として、海外の建築遺構を調査することの楽しさと難しさ、どういった研究を行っているのかをお話しします。
・日時:2024年5月9日(木)19:00~20:15 *オンライン
・ゲスト:樋口 諒(高等研究院/大学院人文学研究科 YLC特任助教)
・対象:どなたでも(学生も歓迎)
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/research-information/mcafe/event103

[10] 名大研究フロントライン|最新研究がよくわかる♪

■イベント開催レポート|KMISCT公開収録「ピラミッドを透視する。」

■プレスリリース連動 最新研究がもっとよくわかる!シリーズ

・生命農学研究科 博士後期課程 市岡幸雄

・人文学研究科 甘靖超 准教授

・情報学研究科 川合伸幸 教授

 ・医学系研究科 稲田俊也 特任教授/伊藤美佳子 講師/立花昌子 病院助教

最後までお目通しいただきまして、ありがとうございました!
■発 行:名古屋大学 学術研究・産学官連携推進本部
■問合せ:企画・プロジェクト推進部門   
■メール:outreach@aip.nagoya-u.ac.jp  電話:(747)6527


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