名古屋大学学術研究・産学官連携推進本部

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名古屋大学の研究情報を、Podcast、動画、イベントなどで発信しています! *名大研究フロントラインYouTubeチャンネル:https://bit.ly/3piXbwV *あいちサイエンス・コミュニケーション・ネットワーク:https://aichi-science.jp/

マガジン

  • 名古屋大学 研究フロントライン

    ポッドキャスト番組「名古屋大学 研究フロントライン」をテキストでお届けします♪ 名古屋大学の最近の研究の話題を、週に1回、柔らかめのトーンで紹介しています。

  • 名大URA通信

    名古屋大学のURA(リサーチ・アドミニストレーター)が、学内の教職員向けの情報を、月1回発行します。

最近の記事

お家でかぶるだけ!新たなうつ病治療装置を開発中

4月になりました。新生活が始まり、新しい場所や新しい人間関係でココロも少し疲れが出てきている方も多いのでは・・・ 今回は、うつ病の治療に新しい可能性を見出した稲田俊也さん(医学系研究科 特任教授)、立花昌子さん(医学系研究科 病院助教)、伊藤美佳子さん(医学系研究科 講師)に最新の研究成果を伺いました。 稲田さんらが開発したのは・・・地磁気よりも弱い1~8 Hz で変動するわずか 10 μTesla(μT)の超低周波微弱パルス磁場環境(ELF-ELME)発生装置です!!

    • 訓練不要!たった3ステップで怒りを鎮める方法を開発

      「わかりやすい怒りの抑制方法を開発しました」 川合伸幸さん(情報学研究科 教授)の最新成果の一報を受け、情報学研究科棟にある川合さんの研究室を訪ねました。 怒りを書き出し、眺め、捨てる。これだけで、怒りを劇的に鎮めることができることを実験で証明したといいます。 世界も注目した怒り抑制法は、何を根拠に開発され、どうすごいのか。認知科学を専門に、人の「心」を長年研究し続けてきた川合さんに訊きました。 ── 怒りを抑えるといえば、アンガーマネジメントという言葉をよく聞きます

      • 心を記録する―長野のニホンミツバチ文化に出会った民俗学研究者の話

        「ハチミツを食べながらお話しましょう」 数々の名大研究室を訪ねてきた名大研究フロントラインですが、そんな甘い予告つきの取材は初めてです。期待に胸を膨らませ向かった訪問先は、民俗学が専門の甘靖超さん(人文学研究科 准教授)。 スッキリと整頓されたアジアンテイストの研究室の奥から、ハチミツの瓶をいくつも出してきてくれて、 「ぜひ、全部味見してみてください!」 贅沢にも、甘さんが調査で手に入れた貴重なニホンミツバチのハチミツ6種を味比べさせてもらいました。 黒みつのような

        • 樹上と地上、どっちがカエル(孵る)?

          ユニークな産卵スタイルで知られるモリアオガエル。木の上に泡巣と呼ばれる白い泡をつくり、その中に卵を産みます。 「実は、地面にも同じように泡巣を作って卵を産むんですよ。天敵に狙われやすくなるのに。同じ種で二通りの行動をとるのがとても不思議です。」 そう話すのは、生来のカエル好き大学院生、市岡幸雄さん(生命農学研究科 博士後期課程3年)。 学部4年で始めたモリアオガエルの研究が、アオガエル進化の謎に迫るほど盛り上がりを見せています。インタビューを通じ、市岡さんのモリアオガエ

        お家でかぶるだけ!新たなうつ病治療装置を開発中

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        記事

          初の公開収録「宇宙線ミューオンで見えるものの姿とは

          "KMISCT初の公開収録のゲストは、名古屋大学 理学研究科μ研の森島邦博さん。森島さんは「宇宙線イメージング」のプロフェッショナル。ピラミッドをはじめ、宇宙線ミューオンを使ってさまざまなものを透視されてきました。 レントゲンのように巨大構造物の内部を透視する技術とは?宇宙線イメージングに魅せられた理由とは?森島さんの研究ライフを学生の目でスキャンしていきます!" 特に、私たち素粒子や宇宙を研究している立場としては、なかなか研究の中でやってきたことが直接社会に活かせるとい

          初の公開収録「宇宙線ミューオンで見えるものの姿とは

          【名大URA通信】vol.46「URAが活躍してこそ大学が回る、と認知される価値を」

          ★新年度、学術研究・産学官連携推進本部にも新メンバーが加わり、新体制でスタートしました。こちらでメンバー構成をご覧いただけます。 [1] URAコラム|URAが活躍してこそ大学が回る、と認知される価値を ー長島さんが着任されるときのことを覚えています。「鳥取大で”学長補佐”をしている人が名大に来てくれる!」と、内輪で話題になりました(笑) ー(長島)ははは、そうですか。 ー学長補佐でもあった准教授から、URAに転身された理由を教えてもらえますか? ー(長島)前任大学

          【名大URA通信】vol.46「URAが活躍してこそ大学が回る、と認知される価値を」

          AI集団1000世代がジレンマゲーム?性格進化は何を語るか

          生成AI、活用していますか? 文章を作るAI、画像を作るAI、映像を作るAI、音声を作るAI…、新しい生成AIが次々に誕生しています。名大研究フロントラインも、今回初めて生成AIにトップ画像を作ってもらったのですが、キーワードや条件次第でいくらでも提案してくれるんですね…!!  振り返れば、ChatGPTが話題になった頃から、大学では生成AIとどう付き合っていくのか、より深く議論されるようになりました。 「ChatGPTを使って勉強していいか、宿題やっていいかどうか、人

          AI集団1000世代がジレンマゲーム?性格進化は何を語るか

          作物の生きるチカラを引き出すバイオスティミュラント誕生

          バイオスティミュラント── 直訳すると生物刺激剤。植物や土の中の微生物を活性化し、より元気な作物を育てようとするもので、農薬ではありません。農業分野の最新テクノロジーとして、世界で注目を集めています。 「収量を上げる品種改良などが注目されがちですが、現場の一番の課題は作物の病気なんです。」 そう話すのは、植物病理学が専門の竹本 大吾さん(生命農学研究科 教授)。 ひと度病気が発生すると、農場全体が枯れてしまうケースが世界中で報告されています。農業生産のネガティブな側面を

          作物の生きるチカラを引き出すバイオスティミュラント誕生

          大学院生たちはどう生きるか!? 人生で打ち込んできたこと、ありますか?

          生物、考古学、森林保護、数理生物学…さまざまな分野で研究に打ち込む現役大学院生5名を迎えた第102回名大カフェ。寒の戻り甚だしい3月初旬、「大学院」にピンときた幅広い年代のみなさんが名古屋大学に集まりました。 今回のテーマは、「大学院生たちはどう生きるか。」大学院進学が減少傾向の今、大学院生たちは研究を通じて何を得て、苦境にどう向き合っているのか、赤裸々に語り合いました。 大学院で打ち込んだ研究は?今回のゲスト5名は、大学院での研究成果をプレスリリースした経験の持ち主でも

          大学院生たちはどう生きるか!? 人生で打ち込んできたこと、ありますか?

          あなたならどう使いたい? 「きっと楽しい」向こうが見える太陽電池

          名古屋大学で太陽電池といえば「松尾研」です。よく屋根にのっている黒光りするアレを想像しつつ、ラボを主宰する松尾豊さん(工学研究科 教授)を訪ねると…、 開発中の透明な太陽電池とともに出迎えてくれました。確かに、左側は松尾さんの顔が透けて見えますが、右は透けません。 そこへ、大学院生の大岩詩門さんも登場。手にしているのは「最近の自信作」という透明な太陽電池です。 室内でもしっかり発電しています。 この太陽電池、透明の秘密は…、 「カーボンナノチューブ」です。 太陽電

          あなたならどう使いたい? 「きっと楽しい」向こうが見える太陽電池

          【名大URA通信】vol.45「執行部の先生方の右腕に俺はなる!」

          [1] 【URAコラム】「執行部の先生方の右腕に俺はなる!」 ー永井さんはIR(Institutional Research)戦略室(以下、IR室)担当ですね。データ分析のプロフェッショナルというイメージですが、ご専門は森林科学だったんですか。山林に分け入ってフィールドワークをされていた? ー(永井)いいえ、僕は切られる木を山の下で待っている方の人間でした(笑)。材料工学が専門で、木材の節のまわりのひずみを画像解析する研究をしていました。当時からデータ分析には馴染みがあ

          【名大URA通信】vol.45「執行部の先生方の右腕に俺はなる!」

          いつ、どこに意識は宿る? 脳神経科学に問う、われわれの正体

          私たちはこの世界をどのように感じ、経験しているのでしょうか。 その主体となる「意識」は、全身の感覚器官からの情報や記憶、そこから湧き上がる感情、思考など、たくさんの情報をもとに形作られています。ですが、そもそも「意識」とはいったい何なのでしょうか? 1月12日に開催した名大カフェ第100回 × 高等研究院ウェビナーでは、文学、脳神経科学、実験心理学など、様々な分野の研究者が集いました。第一線で探求している現場の皆さんに研究の今を伺い、「意識」の謎を探ります。 第1部 「

          いつ、どこに意識は宿る? 脳神経科学に問う、われわれの正体

          研究者もなんとかしたい、つらい慢性疼痛

          いつも体がだるく、あちこちが痛い、でも原因はわからない…。機能性身体症候群で悩む患者さんが多くいます。 効果的な治療法が確立されない中、原因を突き止め、患者さんを痛みから開放したいという研究者の挑戦は続いています。 機能性身体症候群の痛みの研究に長年取り組み、最近、原因究明への大きな一歩となる研究成果を発表した木山博資さん(医学系研究科 教授)にお話を伺いました。 ── 機能性身体症候群はどんな病気ですか? 機能性身体症候群は、臓器そのものに異常がないのに、強い疲労感

          研究者もなんとかしたい、つらい慢性疼痛

          5000個の石器と向き合い、見えてきたホモ・サピエンスの「試行錯誤」

          700万年の人類の歴史の中で、なぜ私たちホモ・サピエンスだけが生き残ったのか──。以前、石器を通じて人類進化の謎に挑む門脇誠二さん(名古屋大学博物館 教授)の研究を紹介しました。 門脇さんが重視するのは、石器技術だけではなく、石器づくりに関連する人類の行動。ホモ・サピエンスが石器の種類によって石材を使い分けていたことを示した前回の研究に続き、彼らが試行錯誤を繰り返しながら石器技術を向上させていったことを発表しました。 約5万年前のホモ・サピエンスに「脳の突然変異」が起き、

          5000個の石器と向き合い、見えてきたホモ・サピエンスの「試行錯誤」

          沖縄のマンゴーを枯らす真犯人を特定

          沖縄のマンゴー農園で、マンゴーの木が枯れる事態が起こっている──。一報を受け、森と生き物の関係を研究する森林保護学の専門家梶村恒さん(生命農学研究科 教授)が調査に乗り出しました。 梶村さんが特に気になったのは「木に穴が開いています」という情報。研究室に保管しているサンプルがすぐに思い浮かびました。 機械的に空けたような穴です。悪意を持った「人」のシワザなのでしょうか。ドキドキしながら真犯人特定について梶村さんに聞きました。 ── 一体全体、誰がこんな穴を…? この穴

          沖縄のマンゴーを枯らす真犯人を特定

          プラズマ×農業=スーパー作物を作りたいわけではありません

          今さらですが、名大研究フロントラインは、地下鉄名古屋大学駅を降りてすぐのNational Innovation Complex(通称NIC館)の3階から発信しています。 実はそのすぐ上の4階は、専用カードキーがないと入れないエリア。先日、ついにそこに入る日がやってきました! 名古屋大学低温プラズマ科学研究センターです。 ドアの向こうは約2000m²の広大な研究スペース。間仕切り壁がほとんどない空間に、実験装置がずらりと並びます。 名大が誇るプラズマ研究の長い歴史の延長

          プラズマ×農業=スーパー作物を作りたいわけではありません