先生、おしえて!摂食障害④

摂食障害の相談を専門とする

中村このゆ先生(当カウンセリングルーム所属 ※名古屋はオンライン対応となります)に

「摂食障害とカウンセリング」をテーマにお話を聞きました。

丁寧にお話いただいた内容をシリーズでお届けします。

今回は第4回目です。

中村このゆ プロフィール

臨床心理士・公認心理師・追手門学院大学名誉教授

心理臨床を始めた1970年代から主に摂食障害の臨床/研究に関わり、論文/著書も多数。

おすすめの本は「まっ、いっか!摂食障害-当事者のまなざしから-」(晃洋書房)など。

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Q:中村先生は「まっ、いっか!摂食障害」という本を出してらっしゃいますね。

「まっ、いっか!」が印象的ですが、どのような思いが込められているのですか。

中村先生:

「絶対治すぞ!摂食障害」ではなくて、「まっ、いっか!」が大切なんです。

「また失敗した、ダメだダメだ」ではなくて、「また失敗しちゃった、まっ、いっか!」

「こんな体重ではダメだ」ではなくて「この体重で、まっ、いっか!」

「また食べ吐きしちゃった、最低だ」ではなくて「また食べ吐きしちゃったけど、まっ、いっか!」

という感じの、「まっ、いっか!」と思えるその精神状態を目指したいものです。

「〜でなければならない」「絶対に〜であるべき」といった考えがあまりにも強いと

摂食障害を発症したり、摂食障害から抜け出せなくなったりする傾向があります。

「まっ、いっか!摂食障害」は、摂食障害の当事者の皆さんと作っていった一冊です。

「絶対に〜であるべき」だった人が「まっ、いっか!」になっていくエピソードに触れて、

「まっ、いっか!」の感覚をそっと取り入れてみてはいかがでしょうか。

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中村先生の優しくユーモアのある語りをもっとお読みになりたい方は、

こちらもおすすめです。

地域支援心理研究センター2014年度公開講座(第3回)2015.2.14

摂食障害-当事者の視点から-

講師:追手門学院大学心理学部 中村このゆ より

https://www.otemon.ac.jp/var/rev0/0000/5458/11789162341.pdf

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