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名大ニュース【MEIDAI NEWS】

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名古屋大学に関連したイベント・講演会などの様子を紹介します
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記事一覧

【名大ニュース】「クリーン水素」で気候変動対策、多分野の専門家が集合/国際シンポジウム開催

名古屋大学未来社会創造機構は、製造過程で二酸化炭素(CO2)を排出しない「クリーン水素」の発展に向けた国際シンポジウムを3月15日に開催しました。国内、海外の研究者や企業関係者が参加し、クリーン水素を活用する上の技術的、社会的課題について報告。脱炭素社会を実現するための解決策を議論しました。 水素は燃やしてもCO2を出さず、資源として枯渇しないため、次世代エネルギーとして注目されており、すでに燃料電池や水素自動車などへ応用されています。製造時のCO2排出量を削減したものがク

【名大ニュース】ヒトと動物の垣根を超えた新薬開発へ/COMIT1周年シンポジウム

名古屋大学と岐阜大学が連携する「One Medicine創薬シーズ開発・育成研究教育拠点(COMIT)」は、開設1周年を記念して3月5日、名大EI創発工学館でシンポジウムを開催しました。両大学などで創薬に関わる研究者らが登壇し、「One Medicine=ヒトと動物の疾病は共通」という考え方の下で取り組む研究成果を報告。参加した研究者や企業の関係者らが、ヒトと動物の医薬品開発の加速に向けて情報を共有しました。 シンポジウムで登壇した岐阜大学の宮脇慎吾准教授は、イヌの遺伝性疾

【名大ニュース】「健康」を考える講演と音楽の生演奏のコラボ/市民公開イベント開催

音楽の生演奏を聴き、穏やかな気持ちになって講演を聴く――そんな市民イベントを、名大と岐大が連携する「健康医療ライフデザイン統合研究教育拠点(C-REX)」が、3月5日に開催しました。 名古屋市のイオンモール Nagoya Noritake Gardenのイオンホールで開かれた本イベントは、音楽を聴きながら「こころ」「からだ」「社会」の健康を考えるという企画。名古屋音楽大学の学生による生演奏でスタートし、お菓子を食べて、リラックスした雰囲気のなか講演が行われました。 演奏後の

【名大ニュース】“とんがったアイデア・技術に出会える”スタートアップの祭典

スタートアップの祭典「TOCKIN’ NAGOYA(トッキンナゴヤ)」が2月29日(木)、3月1日(金)に名古屋・栄のナディアパークで開催されました。 スタートアップ支援拠点「STATION Ai」の開業を今秋に控え、地域のスタートアップの活性化と、参加者同士の交流を通じた新たなビジネスの創出を目的に、名古屋市や愛知県、中部経済連合会、名古屋大学などで構成する「Aichi-Nagoya Startup Ecosystem Consortium」が主催。トークセッションや交流

【名大ニュース】名大と岐大が「量子」で連携/「量子フロンティア産業創出拠点」を新設

東海国立大学機構は、名古屋大学と岐阜大学の連携強化を図る支援事業として、「量子フロンティア産業創出拠点」(Q-BReD)を新たな連携拠点として認定しました。 「量子」は物質を形作る原子や、さらに小さい電子、中性子、陽子といったものの総称。これらの活用技術はコンピュータやセンサーなどに応用され、液晶パネルなどに用いられる「量子ドット」の発見と活用が2023年ノーベル化学賞に選ばれるなど、未来社会に欠かせない技術として世界中で研究が活発化しています。 本拠点は、4月に新設される

【名大ニュース】気鋭の若手起業家らがトーク/スタートアップ拠点 「OICX」7周年記念イベント

名古屋大学が大学発スタートアップ(新興企業)を支援する拠点「OICX(オイックス)」が開設7周年を迎え、2月8日に名古屋市内で記念イベントを開催しました。 OICXで“生まれ育った”気鋭の起業家らが参集し、起業のやりがいや苦労などを語り合ったほか、OICXを支援してきた岡谷鋼機株式会社(名古屋市)の岡谷健広社長に感謝状を贈りました。 OICXは、名大が起業家の育成と支援を目的に2017年に開設した拠点。これまで24社が入居し、仕事や打ち合わせ、起業家同士の交流、企業とのマッ

【名大ニュース】東海エリアにおけるディープテック・ベンチャーを考える——カンファレンス開催

名古屋大学が事務局を務める起業家育成プロジェクトTongaliが主催する「東海スタートアップカンファレンス」が2月7日に開催されました。 今回のカンファレンスでは、研究開発型のディープテック・スタートアップが成功するカギや、その成果を社会に還元する仕組みのあり方について共有しました。 トークセッションに登場した株式会社ユーザベースの千葉信明SaaS事業 上級執行役員は、自身が国内最大級のスタートアップ情報プラットフォーム「INITIAL」のマーケティングやマネジメントに携わ

【名大ニュース】健康に長生きできる社会を目指す――ワークショップ開催

名古屋大学予防早期医療創成センターは1月31日、健康と医療を考えるワークショップを開催しました。 医工、文理の幅広い分野と産学官の関係者らが、それぞれの立場から「健康寿命の延伸」を目指した研究や活動を報告。大学内での分野を超えた連携や産学官との関係強化に向け、健康・医療にまつわる最新情報を共有しました。 パネルディスカッションでは、2024年に名古屋市内に開設予定の「STATION Ai(ステーションAi)」に関わる健康・医療スタートアップ3社が自社サービスをPR。各社は

【名大ニュース】ノーベル化学賞受賞者が個人化医療の時代に向けて提言

名古屋大学高等研究院は1月27日、イスラエルの生化学者でノーベル賞受賞者のAaron Ciechanover(アーロン・チカノーバー)教授をゲストに迎え、「新薬開発の新しいカタチ」をテーマとした公開レクチャーを開催し、約600人が来場しました。 チカノーバー教授による講演や、同教授と高校生、名大生による対談などを通じ、今後の医療で注目される「オーダーメイド(個人化)医療」における“対話”の重要性を提唱しました。 チカノーバー教授は「ユビキチンを介してタンパク質が分解されるし

【名大ニュース】“地球沸騰の時代”にできること――未来を担う学生と地方自治体トップが意識共有。世界首長誓約/日本

気候変動対策に取り組む地方自治体が参加する「世界首長誓約」のイベントが1月22日、本学にて開催されました。 北海道、関東、東海地方7市町のトップとEU(欧州連合)駐日大使が参加し、気候変動への適応を目指す取り組みや課題などを共有したほか、名大附属高校の生徒や名大生と意見を交換し、脱炭素社会の実現に取り組む決意を新たにしました。 「世界首長誓約」は、世界各国の自治体が脱炭素社会の実現に向けた取り組みを“約束”するもの。誓約した自治体は①エネルギーの地産地消、②国の温室効果ガス

【名大ニュース】コロナPCR検査の役目終えたロボットが大学で再び活躍へ

本学と岐阜大学を運営する東海国立大学機構は1月23日、アーム型ロボット50台を両大学に寄贈いただいた川崎重工業(株)に感謝の意を表する記念式典を開きました。 当機構の松尾清一機構長から川崎重工・航空宇宙システムカンパニーの下川広佳プレジデントに感謝状を贈ったほか、式典の出席者らにアーム型ロボットをお披露目しました。 寄贈いただいたロボットは、新型コロナウィルスのPCR検査に使われたもの。感染リスクから医療従事者を守る目的と、PCR検査システムの社会実装と運用に活用されたもの

【名大ニュース】愛知県内の国公私立大学の学長が集結——懇話会開催

本学が事務局を務める「愛知学長懇話会」が1月19日、KKRホテル名古屋にて開かれました。91回目の開催となる今回は「若者にとって魅力ある地域づくり」がテーマ。キャリア教育(※)として、各大学でおこなっているアントレプレナーシップ(起業家精神)教育などについて報告がありました。 同懇話会は県内の国公私立、全52大学(4年制大学)の学長が参画し、大学の枠を越えて連携して学術の向上発展に貢献することを目的として1993年に設立。特別会員として愛知県知事、名古屋市長も参画しています

【名大ニュース】プラズマが種子の発芽や植物の成長を促進させる——研究集会開催

名古屋大学低温プラズマ科学研究センターは1月6、7の両日、「第二回プラズマ種子科学研究会」を開催しました。 植物科学と低温プラズマ科学の専門家らが全国から参加。種子にプラズマを照射した際に発芽や植物の生育が促進されるなど、作物の栽培に有用な影響を与える事例が報告されました。 プラズマは固体、液体、気体に続く、物質の“第4の状態”とも呼ばれ、医療分野をはじめ幅広い分野で応用されています。近年は、プラズマ照射により種子の発芽や植物の成長が促進される事例が報告されるなど、農業の新

【名大ニュース】名前を「氏」で呼ぶのは失礼にあたる?カンボジアの独特な氏名制度——特別講座開催

名古屋大学大学院法学研究科と法政国際教育協力研究センター(CALE)は2023年12月19日、日カンボジア友好70周年を記念して、特別講座「キミの名は?-カンボジアの氏名に関する法令と慣習-」を開催しました。 講師を務めた傘谷祐之先生(法学研究科・CALE 特任講師)は、カンボジアの法令や慣習について報告。 “カンボジアでは『氏』で呼ぶのは失礼にあたる”、“同じ家族であっても『氏』が異なる場合がある”といった一例を挙げると、参加者の皆さんは日本と異なるカンボジア特有の氏名制