コーヒーを、「もっとつなぐ」ものにしよう
僕にとってのコーヒーは、年を経るごとに変わってきています。
上手くこの気持ちを言語化したいと思い、2021年のまとめとして言葉を綴るに至りました。
僕にとってのコーヒーとは、なんなのだろう。
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2020年は、「つなぐ」ものだった。
2020年のほぼ全てをオーストラリア・メルボルンで過ごし、バリスタとして活動していました。
バリスタをやるためだけにこの街に降り立ったわけではないけれど、バリスタをこの街で経験できたことはとても誇りに思っています。替えられない経験です。
その時のコーヒーは「つなぐ」ものでした。1本の細い糸同士の結び目を作るみたいに。
メルボルンと僕を繋げたもの。
パンデミックでも人と人を繋げ留めたもの。
メルボルンに住む僕と、世界中、そして日本に住む皆さんとを繋げたもの。
繋げたつながりは、次の年(2020年)により確固たる結び目になった気がします。コーヒーのおかげで、今まで出会わなかったであろう素敵な方々と出会えました。
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2021年は、「確かめる」ものだった。
新卒から働いていたいわゆるホワイト企業を辞めてまで、メルボルンでのコーヒー文化を学びに行った2020年。その決断は正しかったのか、何かに繋がったのか。だから2021年は、コーヒーは「確かめる」ものでした。
正直、正しかったのかどうかは分かりません。
それでも嬉しかったことは、確かにたくさんありました。
メルボルンの繋がりで、素敵な名刺を作成できたこと。
短い期間でも、ポップアップのコーヒー屋さんを開けたこと。
そこに集まって祝ってくれる人がいたこと。
コーヒーのラジオやPodcastを様々な人に聞いてもらえたこと。
少しでもカフェの立ち上げに携われたこと。
そのカフェに友人が訪ねてくれたこと。興味を持ってくれたこと。
コーヒーを淹れてほしいと、家でも、イベントでも、言ってくれたこと。
今まで繋がりのなかった方との出会い、その確固たる結び目を何個も作れたこと。
その確固たる、細く小さな結び目は、麻紐のように固く結ばれていました。それが勘違いだったとしても、とっても嬉しかったんです。
正しかったかどうかは分かりません。
でも自分が行動してきたことは「間違っていなかったんだ」と確かめることができました。
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2022年は「もっとつなぐ」ものにしよう
結局は繰り返していくものだと思っています。
様々なバックグラウンドの人と出会い、刺激を受け、自分を見つめ直し、自分にとって「より心地いいであろう」選択をしていく。
「より心地いいであろう」ことの中には、辛いことも含まれていて。
「心地よさ」と「怠惰」は似て非なるもの。辛いことも多少受け入れていかなければいけません。
結び目をたくさん作り、色とりどりの糸がそこで交われば、今までにない、みんながワクワクする「服」が出来そうじゃないですか。
まだその服を服として着れるまでには至っていないません。だからひたすら紡いでいくんだと思います。
来年は、自分の持つか細い糸を素敵な方々と結んで結んで、結びまくるように。
そして結んだ糸をちぎれないように。今まで出会った方を大切に。
いつかそれが紡がれて大切な人を温められるように、少しづつ編んでいこうと思います。
P.S.
「もっとつなぐ」という言葉を思い浮かんだ背景には、
ある方々の2つの事業、取り組みがあります。
奈良県にある「TSUMUGU」と
麻袋作家 HOLOHOLO BIYORIさんの活動です。
ぜひ知っていただきたい方々です。
チェックしてみてください。
さらにP.S.
このnoteを書いている時に、
コーヒー豆が輸送される時に使用される麻袋の原料、
「フィケ(fique)」についての記事を思い出しました。
元記事は英語になりますがとてもいい言葉が綴られていましたので、
この言葉で終わろうと思います。
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