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日記

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日々のことを記録します。備忘録として、考えの整理として、感情を外へ出して自分を見つめるために。
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きれいはきたない、きたないはきれい

駅前のバス停で行き先へ向かうバスを調べていると、車椅子の初老の男性と初老の女性が口論をしていた。男性は反撃しようと腕を振っている。穏やかでない。

事態を知りたくてバスを調べる振りを続け聞き耳を立てていると色々な情報が得られた。

この二人は夫婦で、男性は老いのため身体が一部動きにくくなっており車椅子を使っているようだ。どこかに移動する際には奥さんに押してもらわないといけないのだろう。

「汚い腹

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王様でもレストランでもないけれど・・・

 とある場所で白井晃さんとご一緒する機会があった。

まさかお会い出来るとは思っていなかったので意表を突かれた。

目の前にあの白井晃さんが。テレビでよく見ていたあの顔のまんまだ。(イメージより背は高かった。)そして、なんとその夕にはパーティーがあり、うっかり、ちゃっかりそのお誘いまでいただいた(もちろん本人からではないけれど)

これはもう即断即決参加したい!と思ったが、先約が。後ろ髪引かれる思

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ふろく

 ふろくと言っても、はっぴぃセットと言いながら、大してはっぴぃではなく、子ども達から一時の戯れに指でいじくられ翌日には興味を失われ山のような塵が残るばかりというあのふろくのことでもない。

 大きい箱と小さい箱が付いていて、小さい箱にはラムネが入っていて、大きい箱にふろくが入っていて、実はふろくの方がメインじゃないか!とツッコミを入れたくなるけど、お母さんはそのことを知っているから、子どもがカゴに

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哀悼

石牟礼道子さんが亡くなった。

私は本屋が好きなので、旅行をした時に真っ先に書店(古書店)に寄りたくなる。

石牟礼道子さんの本と出会ったのは熊本の橙書店でだったと思う。

水俣に行き、そこで再び石牟礼道子さんのことを想った。

「苦海浄土」を読もうとしたが挫折した。

少し読みやすそうなものを探し「はにかみの国 石牟礼道子全詩集」(石風社 2002)を手に取った。

“海が

天井の夕映えを 懐

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