電気もガスも水道も通ってないピレネー山脈の麓でパーマカルチャーを経験した。Vol.2〜無事ファームステイ先に到着編〜
当日の朝は5時半起き。
忘れ物はないか確認し、ほぼノーメイクで6時過ぎに出発。
フランスのこの時間帯はまだまだ真っ暗。
意外にも朝の5時からバスは運行しているので、
バスに乗って最寄りのサンジェルマンアンレー駅へ。
サンジェルマンアンレー駅からRER A線に乗り、リヨン駅に向かう。
シャルルドゴールエトワール(Charles de Galle-Etoile)駅は凱旋門に近いところで、ここまでくればパリの中心地。ここまではぼーっとしててもまぁ大丈夫だが、ここからは警戒度を上げなくてはいけない。なぜなら観光客狙いのスリのあんちゃんが増えてくるから☺️
そしてリヨン駅に到着し、警戒度MAXにしながら駅構内を歩き、
SNCFが運営するoui goという比較的安価な新幹線みたいなやつに乗る。
この時点で、朝の8時。7:30頃に日が出てからだんだん明るくなりました。
そして、ここから約5時間の長旅が始まります。
乗車中は、本を読んだり、netflixでダウンロードした映画を見ながら思い思いに過ごしたが、到着まであと1時間となった時、急に緊張がこみあげた。
そして、13:30頃にペルピニャン駅に到着。
なかなか時間がかかったが、ようやくホストに出会った。
前編でお伝えしたように、ホストはアイリッシュなのだが、
おじいちゃんは伝統衣装のキルトを着て、これまでずっとメッセージを取り合っていたCouannは穴だらけの汚れてもいいスウェットとトレーナーといういでたちだった。
こんな感じ↓
なんとまぁ癖の強いホストを選んだことか。
そして、アクセントがまぁ強いこと。慣れるまで聞き取るの大変でした。笑
とはいえ驚いている暇もないので、彼らのトラックに乗り込んで、
ファームに向かう。
ファームはピレネー山脈の麓で、ここから2時間かかるという。
移動中は退屈するだろうと思っていたが、今まで見たことない荘厳な景色に目を奪われた。
ピレネーの麓をぐるぐると登っていくと、ズラーっと広がるワイナリーのぶどう畑が目に入る。曇天だったけれど、東京(とはいえ郊外)育ちで、田舎に行く機会が全然なかった私にとっては、感動させるものに違いなかった。
と美しい景色にぼんやり浸っていると、急ブレーキがかかった。
”Sorry....! Wild boar just came out”
イノシシか、一瞬すぎて全然見えなかった。
そして、またゆったりとした時間が過ぎて行くと思いきや、、、
急に雲行きが怪しくなる。
山の中の道無き道を、ずんずんと進んで行くのだ。
舗装はほぼされていない。
体が上下左右に揺れまくる。
え、、、?また誘拐説浮上、、、?
ホストもやけに喋らなくなったし、
すぐこの道は終わるだろうと思いきや、かれこれ10分くらい運転している。
逆に、怖過ぎて何も聞けなくなってしまった。
しかし、それは取り越し苦労だったようで、無事にファームに到着した。(散々怯えさせといて笑)
めちゃめちゃ可愛いんだわ。
ホストによると中世の時代に建てられたと言っていた。
すごすぎる!!!
ファームにはヤギと鶏とうずらを飼っていた。
ネズミ駆除のために猫も2匹飼ってました。
可愛い。
ベッドにあるお部屋もしっかり確保されてあった。
ここでややびっくりしたことがあった。今思えばそりゃそうでしょうってなるんですが。
「トイレは2つあるんだけど、一つは二階で、もう一つは外にあるんだけど、なるべく外のを使うようにしてね:)」
「!!!!!」
『使ったら灰をかぶせるの忘れないようにね』
これがいわゆるぼっとん便所か!となった。
そりゃそうだよね、下水なんてないもんね。
『後から、これは肥料になるのよ。』
さすがパーマカルチャー!
ってことは、、、シャワーはどうなってんの?
〜シャワー室にて〜
『水は川から引いてきてて、太陽光の熱で温めてるのよ、だから3日に1回のペースでしかはいれないの。』
『でも、心配しないで、ここの空気は綺麗だから、そう簡単に汚れないし、臭くならない^^』
うん、そうか!流されやすい私は、納得してしまった。
もう、この環境にいるだけで、水をたくさん使うのは勿体ないとおもわされたからだ。
今までに経験してきたことのない、この環境にワクワクが止まらなくなった。
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