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親子ワーケーション体験記-北海道厚真町(親のワーク環境と子どもの体験編)#ポケマル親子地方留学2023夏

先日、小1の息子と2人で北海道へ6泊7日の親子ワーケーションに出かけてきました。

参加の背景や初日のドタバタはこちらにまとめてみたのですが、今回は親子ワーケーションの大事な要素である親のワーク環境と子どもの体験、そして「親子ワーケーション」ならではの良さについて書いてみようと思います。

仕事は滞在先の宿、または近くのコワーキングスペース「イチカラ」で

今回、当初の予定では月〜木は仕事をして、金曜日は有休を取って子どもと一緒にアクティビティに参加しようと考えていました。
実際には息子が到着した日曜日の夜に発熱したため、月曜は有休を取得し、火曜も午後半休をいただくことになったのですが、汗。
出発までにできるだけ仕事を済ませるスケジュールにしておいて本当によかった…。

火曜日は息子が病みあがりだったので、アクティビティには昼過ぎまでの参加とすることに。
私も火曜日の午前中はオンライン会議続きだったので滞在先のDino旅館の部屋で仕事をしていました。(自分が発話する会議の時は基本個室で仕事をするようにしています。)
今回お借りしなかったのですが、旅館の部屋と別館で学習塾をされていてその部屋も使ってOKということでした。

滞在したDino旅館
部屋に折り畳みのテーブルと椅子を用意してくださったのでそちらを使用

息子がアクティビティにフル参加できた水曜、木曜は旅館から徒歩1分のところにあるコワーキングスペースの「イチカラ」にもせっかくなので行ってみました。

イチカラにて

月曜、火曜と人がいる場に出かけられなかったのと子どもが中心の企画ということもあり、大人だけで会話する機会が少なかった今回。
後半になって木曜日にイチカラへお邪魔した際に親子地方留学期間中に臨時店長をしている神門さんと会話した際に共通の知り合いがいることがわかって驚いたりする場面もありました!世間の狭さ?にビックリ!
仕事にも参考になる情報を教えていただいたり、地域を盛り上げる活動をしている方と話せると楽しいな〜!

↓ 「イチカラ」について書かれた記事

↓ イチカラで臨時店長をしていた神門さんのnote (北海道経済についてファクトで紹介するnoteやYouTubeがすごい!)

今回の旅のメイン、子どもの自然・食育体験!

このポケマル親子地方留学の最大の魅力は、子どもが生産者さんのもとで自然に触れて命の大切さを学ぶという体験。私が仕事している間、息子はさまざまな体験をさせていただきました。

月曜日は息子は体調不良で参加できませんでしたが、森の学校。その場でブランコを作ったりして遊んだそう。

火曜日は午前中だけ原木でつくるしいたけ農家さんにお邪魔し、トラクターを見たのが印象的だったと話していました。

↓ お世話になった原木しいたけを生産する(株)たのしいさん

普段見ない大きなトラクターの話をしていました
自分でラベルをつくった乾燥しいたけがおみやげに

水曜日は伐採した木材を馬に曳かせて搬出する馬搬をされている西埜馬搬さんで馬と触れ合ったり、お世話のお手伝いをさせてもらったようです。
「ハス」と「カップ」という名前の馬がいたよといろいろ話してくれました。(厚真町の名産 ハスカップからつけているそう)

↓ 西埜馬搬さんについて書かれた記事

馬に牧草をあげたりしたそう

厚真町はサーフィンも有名な町で町の小学生は授業でサーフィンをしたりするんだそう。
木曜日は波打ち際でサーフィン体験をしたあと、漁師さんとホッキ貝の皮剥き体験魚屋さんでホッケを捌いたりしたようです。

波打ち際でサーフィン体験。サーフィンが一番印象に残った様子。
ホッキ貝漁の船を見せてもらったようです。

金曜日は私も有休を取って、子どもたちと一緒に魚を使った料理体験に参加しました。
お世話になったのは浜厚真にある「めぐみ水産」さん。(子どもたちはめぐみ水産さんがYouTubeで発信されているというところにテンション上がっていました、笑。)

私自身も実は魚を捌いたことがなく、切り身しか買ったことがなかったのとそのため魚より圧倒的に肉を料理に使いがちでした。
今回五枚おろしをしたり、水族館以外で見たことがないエイをさばいたり、体験に一緒に参加すると親子で共通の会話ができていいな!

↓ めぐみ水産の佐々木さん(トッシュさん)はYouTubeでも情報を発信されています

自分たちで捌いてからフライヤーへ!
できたての天丼、とってもおいしかったです!
水族館以外でエイを見るのは私も初でした。

帰る際に木曜日に息子が捌いたホッケを自分でパッキングしたものを持ち帰り、帰った土曜日の夜に家で焼いて食べたのですが自分で捌いた魚だからなのか「おいしいね」と言いながら、最後の最後までとてもきれいに食べ切っていました。
「獲る」→「加工する」→「お店に並ぶ」が切り離され、食卓に届くまでの過程を想像をしたり感情をはさまず消費をしているけれど、こうやって親子で共通の体験ができるというところにこの親子地方留学のよさを改めて感じました。
自分で捌いて、食べ方もわかるし、食べて美味しいと思うとまた顔の見える人が作ったものを買ったりする循環ができるのが、とてもいいな〜!

帰った日の晩ごはんにホッケを焼いてみました

「親子ワーケーション」ならではのよさって?

やっぱりワーケーションでは普段のワーク+α、例えば普段出会わない人(地域の方、参加者同士含め)と出会い、会話したりすることでいつもの環境で仕事をしているだけでは得られない気付きや刺激などがあってこそ、出かける意味が感じられると思っています。

子どもの体験だけであれば、子どもだけで参加するサマースクールの方が費用面での負担は少ないし、非日常のアクティビティに家族でたくさん参加するのであれば家族旅行で良いわけで。
親子ワーケーションは家庭と仕事がゆるやかに重なり合う、混ざり合うところに良さがあると思っています。

今回、北海道に出かけてから調べて知ったのが訪問した厚真町は5年前の2018年に起きた北海道胆振東部地震の震源地で被害も大きな地域だったということ。
コワーキングスペースの「イチカラ」も震災復興のため、クラファンなどで30代メンバーが中心に立ち上げた場所だということでした。
遠く離れた知らない土地だと大きな災害があったことさえ、日々大量のニュースが流れる中でどうしてもかすかな記憶になっていってしまうけれど、ただ立ち寄るだけではわからない土地の背景やその土地への想いのある人に触れられると一気にその土地へ情緒的なものを感じるようになるし、今後も何かしらの形でその土地とつながっていたいという気持ちが芽生えると感じました。(例えば顔の見える生産者さんの作るものを買いたいなとか、また訪問したいな、とかとか)

北海道から帰る際、息子は「いつもの景色で落ち着く、でも北海道から離れて寂しいな…」と言っていて、親子で共通の体験を通して、顔の見えるお世話になった方が日本のいろんな地域にいるのってなんだかいいな、帰った後もふとした時に話せる親子共通の思い出ができるっていいな、これが親子ワーケーションならではの良さなんじゃないかなぁ。

お世話になった厚真町のみなさま、ありがとうございました!

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