自分の本当の強みの発見(VRIO式自己分析)

ないちです。

今回のテーマは「自分の本当の強みの洗い出し方」についてです。

強みというとは、「他の人に比べて優位なポイント」を意味しています。
例えば、以下のようなものです。
・他の人よりは計算が得意
・クラスの誰よりも足が速い
・このチームの中では話をまとめるのがうまい

強みというのは、数値や実績について、相手との比較があって初めて見つかるものとなります。主観的ではなくて、客観的なものですね。
そして、強みというのは、相手の頑張り次第・工夫次第で強みではなくなることがあります。そのため、自分の強みはさらに磨きをかける必要はあります。
また、強みの中でもレベル感があり、相手に簡単に抜かれるもの・そうでもないもの、に分かれたりします。

皆さんは、「VRIO分析」をご存じでしょうか?

企業経営の話になりますが、会社を分析するにあたり、その会社が持っている強み(競争優位)を、4つの区分に分けるものです。
1.経済価値(Value):充分に経済的な価値があると顧客に認識されているか?
2.希少性(Rarity):レアさを発揮しているか?
3.模倣困難性(Inimitability):マネされにくいか?
4.組織(Organization):有効活用される組織体制か?

詳細説明は今回は省きますが、1→4にかけてどんどん強度は増します。

これを自己分析に生かすと、以下のように当てはまります。
(私自身、「VRIO式自己分析」と名付けています。)
1.経済価値(Value):人よりも得意である能力・スキル
2.希少性(Rarity):その能力・スキルを持っている人は少ないか?
3.模倣困難性(Inimitability):その能力・スキルを持つために時間・コストがかかるか?
4.組織(Organization):その能力・スキルを使いこなせているか?

例を2つ挙げます。

例1)野球
1.経済価値(Value):人よりも得意である能力・スキル
 →野球が得意
2.希少性(Rarity):その能力・スキルを持っている人は少ないか?
 →投手としてプロ入り
3.模倣困難性(Inimitability):その能力・スキルを持つために時間・コストがかかるか?
 →球速150km超えの肉体維持
4.組織(Organization):その能力・スキルを使いこなせているか?
 →早い球速のコントロール力

例2)経理業務
1.経済価値(Value):人よりも得意である能力・スキル
 →経理事務(仕訳)ができる
2.希少性(Rarity):その能力・スキルを持っている人は少ないか?
 →決算書の財務諸表がある程度作成できる
3.模倣困難性(Inimitability):その能力・スキルを持つために時間・コストがかかるか?
 →簿記1級を取得している
4.組織(Organization):その能力・スキルを使いこなせているか?
 →経理責任者として会社を運営できる

このような分析になります。
強み(他の人に比べて優位なポイント)の1つ1つが、いったいどのレベルなのかを知る必要はあります。その強みが、「業務や生活などについて活かせている」のであれば、「本当の強み」となります。

強みを磨くとは、
「他が簡単に真似できない能力を持ち、活用できるノウハウを得る」ことです。
これだけは譲れない優位ポイントがあるのであれば、その部分の強化に努めるべきです。

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