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【読書録】コンセプチュアル思考

・概要
 哲学者カントは人間の精神の働きは「知・情・意」の3つであると考えました。この3つに分類するとロジカル思考は知、アート思考は情に当てはまります。その他にも「知」または「情」に当てはまる思考法は多く存在する。それに対して本書のコンセプチュアル思考は「意」に当てはまる思考法です。コンセプチュアル思考は「今の仕事には何の意味があるのか」「自分が正しいと信じる事業の理念・理想に」といったように意義・理念に重きを置いた哲学的な思考法です。今回は本書の中から特に参考になると感じた3つのことを紹介します!


・「頭を絞って言語化して始めて、思考が深まり、結果的に「あ、自分はこう考えて、こう解釈するのか」と知ることができる」

 いいアイデアを思いついて後でメモしようと思っても、メモするときには忘れてたなんてことは多くの人が経験したことがあると思います。なので私は極力考え事をするときは書き出しながらするように心がけています。書き出すことで自分の思考の全体像が分かります。そしてそのアイデアに抜けている点や足りない点が見やすくなります。今こうしてnoteを書いていることも思考の言語化ですね。

・創造性は、それ自体が報酬であり、それ自体が動機である

 Youtubeをはじめ「クリエイター」と呼ばれる人たちが多くなったと感じます。特に成功しているクリエイターを見ていると、お金のためではなく作りたいから作っているという印象を強く受けます。今は誰でも簡単に作品を創り、発信することができる世界です。私もまだnoteを始めたばかりですが、書いている時間そのものに楽しさを感じています。いろいろな方に読んでもらうことも楽しみではありますが、書きたいから書いているという気持ちが強いです。

・「VUCA」の時代をわたっていくためには、「変わらざる軸」と「変えていくべき技術」の両方を持つことが必須

 変化の激しい現代では「変わらざる軸」を持ち続けるために、変化に対応していく=変えていくべき技術と解釈しました。変わらないために変わり続けると聞くと一見矛盾しているように思えますが、周囲が絶えず変化していればおのずと自分も変化を迫られます。自分のやりたいことを続けるために常にアップデートを欠かさないようにしたいと感じました。

・まとめ

 最近スキルを磨く方向の話が多い中で意思の力の大事さを説いているところが斬新でした。人普通に仕事をしているとスキルや知識を重要視しがちになりますが、自分はどうしたいのか?を明確に言語化して行動していきたいと感じました。
 ということで最後に私の好きな歌の歌詞の一部を紹介して終わりたいと思います。

「歓びに声を上げ叫ぶのは 幸せに手を叩き笑うのは
自分のこと自分の好きなこと あきらめなかったそんな瞬間だろう」

SUPER BEAVER 「秘密」 作詞作曲:柳沢亮太


・参考文献 

村山昇(2022) 「コンセプチュアル思考」ディスカバー・トゥエンティワン.




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