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歌い手が声帯を手術した話

はいどうも!
新世代歌い手グループ『いれいす』リーダー兼 株式会社VOISING代表のないこです!

久しぶりのnote更新です。
いつも応援してくださってる方はご存知だと思いますが、実はないこ、声帯の手術をしてまして、今日でちょうど、声帯の手術をしてから三週間経ちました。

手術をすることになった経緯はこちら↓

ということで、手術の時の様子や今後の経過についてまとめてみたよ!というnote記事を書かせていただきました!
書き始めたら筆が乗ってしまってすごい長い文章になってしまったんだけど、ほとんどないこの実体験ブログみたいな感じですらーっと読めると思うので、
文章読むのが好きな人は楽しんで読んでもろて、
あんま普段文章読まん人は練習と思って読んでもろて、
とりあえず全人類読んでもろて(欲張り)

そんな感じで、よろしくお願いしまーす!(雑)


🎲声帯の手術をして三週間経ちました。

ないこの声帯は結節が悪化した謎の腫瘍、みたいな感じだったらしく、声帯の一箇所がイボになってる、というとり、もう声帯の下半分がガッツリでこぼこになっており、しかもその状態で十年とか十五年とか過ごしてたからバチバチに硬化した状態だったらしい。

つまり、ほとんど症例がないレアケース。そりゃ普通こんななる前にお医者さん行くなりしてなんとかするわ、という話。
ないこの場合、声を使った活動を始めたのが大人になった後、つい4年前だったから、それまでなんか声出しにくいなぁとは思いつつ、別に日常生活に支障はないから、まぁえっか、で放置しちゃってたんだよね。

で。ついこの間の通院で、ようやくリハビリのために少しずつ声を出し始めましょう、という話になったんだけど、やっぱり術後だから全然声が出ず、まずは音を出す練習から、という感じです今。

後でも書くけど、「声を出す練習」ではなく「音を出す練習」です。

ないこの症例がレアすぎるがゆえに、色々苦労しているところ……
でも、ちゃんと手術も成功したし、術後3週間経ってちゃんと回復してるしでちょっと落ち着いてきたので、ここらへんで手術当日から今までの話をまとめとこう!と思ってNote書かせていただいております◯
前段長くてもつまんないので早速いってみよ!

🎲手術当日の話

めちゃくちゃ怖かった。

以上終了。

というわけにもいかないんだけど、ないこはくっそ怖がりなので上記に尽きるところある。

ちゃんと説明していくと、
手術当日の朝。まずは朝から何も食べるな飲むなということで、水すら飲めない状態で病院に向かいました。
しかも朝イチ。めっちゃ早かった。

「え、これ寝坊したら手術してもらえないよね?」
っていう普通の患者さんが絶対思わんような心配をしてたから、アラーム10個くらいつけてなんとか起床し、病院GO
で、病院に着いたら、簡単な問診を受けて、体重を測ってすぐに手術室に入ることに。

ここ、事前の問診で身長体重書いてくださいって言われて、当時のないこのベスト体重を書いてたんですけど、当日も体重測定する流れになってて、
「うわ、当日測るなら体重盛れねえじゃん!」
の気持ちだった。
まぁ全身麻酔途中で覚めたらやばいので、体重測定はちゃんとしてもらってよかったんだけど、実際当日体重計に乗ったら事前に記入したベスト体重+3キロくらいになってて(前日最後の晩餐とか言って食べすぎた)、眼の前で看護師さんに体重記入した箇所を修正された。マジはずいって。

で、手術室に入ると、ドラマとかで見るような手術台と謎の機械がいっぱい並んでて、手術台に横になってくださいと言われた。

いや怖いよね普通に。

え、あのヤバそうなイカつい機会が今から俺の口の中に入るってことですか?
いやいやいや、全身麻酔とはいえキツくね?冷静に?デカくて入んないって。

とか思ってたけどないこは大人なので表情には出さず「はい」「わかりました」と飄々とした姿で悠然と手術台に転がった。
まな板の鯉とはこの事を言うんだなと、悟った。

で、ここからは全身麻酔かけてもらって手術が始まるわけ。
ないこ人生初の全身麻酔だったので、ちょっとドキドキ、めっちゃ怖い、いやめっちゃどころではない。怖い!!!!!!!!!!みたいな感じだった。
よく全身麻酔は、意識無くなったらすぐ目が覚めてもう手術終わってる、って聞くけど、そんなわけないだろ時間は皆等しく過ぎていくんだよ!!!時間ナメんな!!!!!と思ってたので内心ずっと心臓バックバクだった。

一応指で心拍数測るんだけど、これ俺がビビって心拍数バク上げしてるのバレたら恥ずいな~と思ってた。
けど心拍数出す画面を覗き込んでたらビビってるのバレるので見なかった。偉い。

色々チェックが終わったら、笑気麻酔みたいなのがでるマスクつけてもらって(あれが笑気麻酔なのかはわからんけど)、腕に点滴みたいな感じで麻酔の注射刺してもらって全身麻酔開始。

あの時の感覚、初体験だったし新感覚すぎて今でも覚えてる。

なんか視界がグラグラしてくるな~あーすごいふわふわするなにこれ。
あんか言わんほうがいいことだけど、やばいやつとか吸ったらこんな感じになるんかなぁ~でも全然気持ち良いとかないし、そりゃ麻酔だから気持ちいいわけないんだけど、
うわ怖ぇ~これこのまま手術始まる感じ?手術の説明聞いたけど口バコって開いてなんか管とか通して顕微鏡みたいなやつ突っ込んで声帯切るんだよね???
いやこれ麻酔効かないで始まって体動かなかったら地獄やん。キレるぞ俺。執刀医の先生。めっちゃ親身に対応してくれてすごい優しくて恩しかないけど流石にキレるから。
えーまって怖い助けてまじでm

目が覚めるとそこは病室だった。

そして喉がクソ痛い。三日くらい水飲まなかった後みたいな感じでヒリヒリする。
まさかこれは、手術が終わった……のか……?
以上、ないこによる全身麻酔実体験実況でした。

🎲声が出せないってまじきついよ

目が覚めたら病院の病床で、ベッドもちゃんとしてた。
あの手術台から俺の体どうやってここまで運んだ???って疑問に思ったけど、まぁなんとかしてくれたんだろうな。

で、しばらくゆっくりしてたらお医者さんと看護師さん来て色々説明をしてもらった。
「目が覚めましたか?落ち着いて聞いて下さい。今は西暦2124年です……」
の気分で説明聞いてた。
で、そこから発声禁止、沈黙の三週間が始まったわけです。

手術直後は、そりゃ声帯切ってるわけだから、禁止も何も怖すぎて声出す気にならなかった。
病院のベッドでお医者さんや看護師さんに色々声かけられても、頷くか首を振るかしかできなくて、うわ~なんか、俺無能だ~~って感じだった。

退院して家に帰って、しばらくは一人だったから誰とも喋らず、まぁ薬飲んで寝とくか、という感じだったので特に何もなかったんだけど、ちょっとして会社が始まってからが大変!

「おはようございます!手術大丈夫でしたか?」
っていう社員さんの言葉を5000回くらい聞いたけど、全部
「……(無言で頷く)」
でしか返事できないwwww

「よかった~~!!いつから喋れるんですかね?」
「……(無言で首をかしげる)」
「あそっか喋れないんだ……とりあえずお大事に…!」
「……(無言で会釈して去る)」
ってやり取りを900000回はやった。

メンバーも同じで
「ないちゃんやん!大丈夫やった?」
「……(無言で頷く)」

以下同様
といった感じ。

何も喋れないってほんとに不自由だな~。
俺たちって普段当たり前に言葉でコミュニケーション取ってるけど、喋る機能が失われたら、世界から音が消えたら、コミュニケーションの速度ってめちゃくちゃゆっくりになっちゃうな~とか思ってた。

けど、声帯切った後ってもっと苦しいものかと思ってたけど、意外とそんなことない。
声帯には痛覚の神経が通ってないらしく、焼け付くような喉の痛みはすぐに引いて、それ以降は全然痛くなかった。
ただ、喋れないってほんと不便!!という気持ちが募りまくっていた。

🎲ずんだもんでお話してたのだ

とはいえ、日常会話しか会話せんのかい、というとそんなことはなく、日々のいれいすやVOISINGの活動上の会議がミッチリ入ってるのがないこです。

ないこの毎日の活動は会議に始まり会議に終わると言っても良い。
スケジュールは朝から晩まで基本会議。
だがないこは喋れない。しかし曲がりなりにも社長なので決裁権はないこが握ってることがほとんど。

「~~って感じなんですけど、どうしますか?」
「これはどうしましょうか?」
みたいなのに対して返事をしないといけない。
その返事ってのも、はい/いいえ の二択で終わるなら首を縦にふるか横にふるかで話終わるんだけど、基本的に即決するようなものはなくて、
「これはどういうこと?」
「こういう場合こうなるよね、こっちはこうで~」
「それって何が目的だっけ?」
みたいな感じで、一つの物事を決めるにも多くの議論、つまり話し合いをしないといけない。

でもないこは喋れないから、口頭でのコミュニケーション、会議ができない。
最初のうちはチャットツールのテキストチャットにないこが思ってることを全部タイピングして、口頭の問いかけに対してテキストで打ち返し続ける、ってのをやってたんだけど、社内の誰でも見れるオープンなチャットではあったから、その会議に参加してない人に対しても無限に通知が飛んでしまったり、わけのわからん文章が晒され続けていて、いやこれは普通によくないというか恥ずいわ!
ってことで、ないこの代わりに喋ってくれるアプリを探した。
それがこちら!

「ずんだボイス!」

スマホでアプリに文字を入力するだけで、ずんだもんなのだ。でおなじみのずんだもんに喋らせることができるアプリなのだ。
これがめちゃくちゃに便利で、会議中や雑談中など、思ったことをスマホに入力してボタンを押してずんだもんに喋らせて会話させることに成功したのだ。

やっと会話できるようになった!と思っていたんだけど、ずんだもんの声でなんかじわるよね。
ないこがずんだもんを使って何かを喋るたびに笑われるようになってしまったのだ。

会議中でも笑われ、日常会話でも笑われ、なんか腹立つしちょっと恥ずかしいけど
「お前らああああ!!!」
と怒鳴るもできずめちゃくちゃもどかしかったので、
「おい、遊びじゃねえんだよこちとら。しばくぞ」
というテンプレ文章をアプリに登録して、笑われたらこれを使うようにしたのだ。
一件落着なのだ。

そんな生活が三週間近く続いたから、多分地球上で一番ずんだもん使うの上手いのは俺なのだ。
VOISINGの社員は良く言えば愉快、悪く言えばアホが多いので、社内の一部でないこと同じずんだもんアプリをDLして
「お前らよくやった。今月はボーナス100万円だ」
「有給500日追加する」
「今日からお前クビな」
などのふざけた内容をずんだもんに喋らせて
「社長が言った~~~~!!!」
とふざけたことを抜かし始めたりしたのだ。

全員漏れなくお叱りを受けてたけど、喋れるようになったらないこ直々に全員しばくのだ。

あと、アプリの使いすぎで一部機能を使おうとするとフリーズしてしまうようになったのだ。
開発者さんもこんなに四六時中ずんだもんが酷使されるとは思っていなかったと思うのだ。
ごめんなさいなのだ。

🎲今後の経過の見通し

ずんだもんは一旦おいといて、
直近の定期通院で、かなり順調に声帯が治癒していると言われました!いぇい!
なので引き続き安静にしつつ完治までもっていく流れになるんですけど、

ないこの活動完全復帰は、未だ未定です。

発声訓練を開始したとはいえ、まだ全然声が出ないです。
なんか、喉の奥に綿みたいな膜が詰まってるような感覚がずっとあって、ないこの体感、声を出そうとしたらめちゃくちゃつっかかる。

一応音は出るが、以前と比べてそもそも音が出ない声域が発生してしまってる(裏声ゾーンとか、低音ゾーンとか)
多分新しい声帯の使い方に慣れてないからだと思うけど、ちょっと声を出すのにめちゃくちゃ息を使うので日常会話がちゃんとできるかというと△って感じ。
当たり前だけど、大声を出すのはまだ不可能だし、歌も歌えない状態。
って感じです今。

なので、順調に術後の回復は進んでるんだけど、ちょっとまだ活動再開は遠そう。

だいたい声帯結節の場合、術後1~2ヶ月くらいで手術前の状態くらい喋れるようになる、と言われているんだけど、前述の通りないこの場合症例がレアすぎるので、通例通りのペースで完治するか不明らしいんよね。
グロいから見せられないけど、術前と術後の喉の状態を撮った写真比較したら、もうごっそり下半分の声帯が削られてた。

おそらく普通の声帯結節と比べて切除した領域も広いし、声帯結節なのか腫瘍なのかわからんこいつを使い続けた期間も長いため、術後は喉の使い方が今までと全然違うから声を出す練習、リハビリも結構必要なんだろうな、って感じ。
リスナーのみんなにはご心配をおかけしますし、メンバーや関係者の皆様にご迷惑をおかけしてしまう……早く治れ!!!の気持ち!!

以上!ないこからの術後経過のご報告でした!
初の全身麻酔でめっちゃビビったし、声出せないのめっちゃ不便だけど、ないこは元気に生きてます◯

またちゃんと声を出して、みんなとお話ができるようになりますように。
その時まで、もう少し待っててくれると嬉しいです。


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