B2B Data Enrichment はじめの一歩
はじめに
CRM,SFAの活用が当たり前になりつつある昨今、次はあらゆるシステムのデータを結合し、AIを活用しながらデータを分析、ビジネスに活かすフェーズに入ってきました。
本noteは以下について解説します。
そもそもData Enrichmentってなんぞや、の情報まとめ
データ活用の初手、無料でできる情報整理のツール、テクニックについて
Data Enrichmentとは?
ざっくり一言で表現すると
「今あるデータに情報を付加して活用しやすくする」ということ。
例えば、使っているSFA/CRMの企業情報に業界、社員数、売上といった情報が付与(エンリッチメント)されていたら受注傾向の分析などがやりやすくなりますし、他のシステムと連携することでデータ活用の幅がどんどん広がっていきます。
一方で、SFA/CRM内のデータレコードの重複があって分析しにくい!という相談をいただくことも多く、次章でデータレコードを整理する方法をいくつかご紹介します。
データ活用の初手、無料でできる情報整理のツール/テクニック
SFAやCRMを活用していると、”データの重複問題”に当たることが多いです。
データが重複していると何が困るかというとインサイドセールスだったらABC製作所に活動も商談もなかったのでアプローチしたら、なんとABC製作所のレコードはもう一つあり、そこで商談が走っていた!なんといったケースが発生します。
法人番号の活用
企業のデータレコードの重複を禁止する際には、法人番号の活用が有効です。
・企業情報登録時に法人番号を必須にしておく
・法人番号の重複があった場合、エラーとなる設定しておく
この2つでデータの重複を防ぐことができます。
「企業名で同じように設定しておくだけではだめなの?」という疑問が湧く方もいらっしゃるかと思いますが、「NEC」「日本電気」のような会社名の誤認や「株式会社ABC製作所」「㈱ABC製作所」といった違いなどどんなに入力ルールを案内しても表記揺れが発生しやすいので、あまりおすすめできません。法人番号の方がこうした要因をなくすことができます。
既存レコードに法人番号を付与する便利関数
新しく作成するときに重複を避ける方法がわかっても、すでにSFA/CRMを運用していて既存のレコードを整理する場合どうするか?
なんとSpreadsheetに関数を入れる要領で、法人番号をあててくれる便利な関数があるのでご紹介します。
これを使うと正しい社名で入力されているのであれば、法人番号を一気にあてていくことができるので大変便利です。
*私が所属している会社のサービスというわけではないので関数や仕組みについてのご質問などにはお答えできません、ご了承ください。
また、経済産業省が法人番号割当ツールを提供しているのであわせてご参考ください。(https://info.gbiz.go.jp/tools/nayose/index.html)
メールアドレスのドメインを使って、人物情報を同じ会社のレコードの下に紐づける
名刺やセミナー、展示会参加者といった人物データ、同じ会社にいる方だけど、このままでは会社情報にうまく取り込めないと困ったことがある方も少なくないのではないでしょうか。
同じ会社と思われる人物レコードをまとめていく際はメールアドレスのドメインを使うと便利です。
やり方はExcelでメールアドレスを「@」の区切り位置で分割し、ソートするだけです。ある程度手作業が残ってしまいますが、大量のデータの中から同じ企業に属していると思われる人を目検で探すよりはだいぶ楽になります。
結び
世の中には名寄せや分析を一気におこなうことができる便利なサービスもありますが、すぐに導入できなかったり、いや今困っているんだ、という状況にある方を想定し本noteを書きました。
もし誰かのお役にたてることができましたら幸いです。
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