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『君たちはどう生きるか』の本質解釈 ※あくまでも個人的な感想

7月14日、公開されたジブリ最新作
「君たちはどう生きるか」

会社を早上がりして17時ごろに鑑賞。当日はモヤモヤのみ。

翌朝、小一時間ほど考えた解釈。

あくまで個人的の解釈を記録までに。

1、本質的なところ
2、ストーリーを踏まえて    を記載しておく。


1、本質解釈

我々のいる世界はいろんな世界が存在する宇宙の一つにすぎない。
我々の世界はそんなにキレイなものでは無い。

過去のいろんな人間の失敗(悪意ある墓石)の上にある。
そして積み上げてきた過去の価値観は、いつか崩壊することを知羅なければいけない。

そこから先は、過去の世代の人間が積み上げられるような単純なものでは無いし、
その世代が でしゃばり、積み上げたとしても、すぐに崩れてしまうだろう。

世界と自分を受け入れた君たち、次の世代が次の世界を作りあげていくんだよ。

そして、悪意のない、純粋無垢な人間なんていないから安心して。
立派に見えるあの人にだって、人に知られていない・本人のみ知る悪意が存在する。

それは誰にでもあるものだから、安心して受け入れ、自分を知りなさい。

さぁ、これからの新しい世界を、新しい世代を担う 君たちは、どう生きるか?


以下、ネタバレあり


2、ストーリーを踏まえた解釈(※ネタバレ含む)

私たちの現実世界は、悲惨な歴史があったね。
忘れてないかな。特に日本人の住む世界で大きな過ち、戦争。

それで大切な人を失った人、心を閉ざしてしまう人が沢山いたよね。
(戦争、親をなくす子、子を放置する親)

でも、人は夢中になれるものを見つけられると、
自ら扉を開く事ができるようになるものだよ。

もしかしたら、それは自分にしか見えない妄想や何かを創作することかもしれない、
夢中になって取り組むことは大切なことだよ。(青鷺、弓矢、ナイフのシーン)

そして、一歩踏み出した世界は、
これまでの自分では理解できない世界である可能性もある。
キレイで素晴らしい世界だけではない。
残酷な真実、残酷な世界もあるんだよ。

リーダーがみんなのために働き分け合う世界もあれば、
強者と弱者が入れ替わり、自分の命が軽く見られる世界もある。
(若き日のキリコの世界、インコの世界)

そう、この世界は目に見えている世界だけが全てでは無い。
それは地球に限った話では無い。

宇宙まで視野を広げると、
我々の住む世界なんてちっぽけな一つでしかない事を知ることになる。
(宇宙から飛来した隕石の館)

いろんな世界があることを知ったね、
大事なことを教えてあげよう、世界には真理がある。

世界とは、これまでの出来事や価値観が積み上げられた積み木のようなものなんだよ。
積み上げるのは大変だが、崩すのは簡単。
(大叔父の積み木の部屋)

その世界を作り上げるのは1人(一つの世代)ではない。
どんどん次の世代にバトンは受け継がれていくモノなんだ。
私(私たちの世代)はもう役目を終えた、
次は君たちの番なんだよ。(大叔父からの依頼)

今の世界は、これまでの価値観では崩壊する事が目に見えている。
もう崩れるまで時間がない。

決断してほしい、若い君たちに。
次を作り上げる世代になることを。

それは過去の世代が でしゃばり出て積み上げても意味はないんだ、
それはすぐに崩れ落ちてしまう。(インコ大王の積み木のシーン)

そして君は、この積み木が
ただの積み木ではないことに気づいたね?

そう、これは罪。
きみの言う”悪意のある墓石”だよ。

悪意ある墓石(過去のいろんな人間の失敗や悲惨な行為)の上に
今が成り立っている。

ただ、大丈夫。

純粋無垢な人間なんていないから安心して。

立派に見えるあの人にだって、人に知られていない本人のみ知る悪意が存在する。それは誰にでもあるもの。
そしてきみは、自分の中にある悪意を受け入れることができた、自分を知る勇気を持てた。(真人のこめかみの自傷)世界と自分を受け入れる準備ができたね。

これからの新しい世界を任せたよ。
新しい世界担う君たち、これからの世界を
さぁ、君たちはどう生きる?

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