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セラヴィ対談に行ってきたよ

それは突然だった。

心斎橋のスタンダードブックストアにて11月26日、レ・ロマネスクのTOBIさんと青年実業家、、じゃなかった青年失業家の田中泰延さんが対談する。こんな情報が入ったのはつい3日前のことだった。情報先はツイッターだった。

心がくすぐられる。面白そうだ。

ただあまりにも突然過ぎるような気がしたので参加を少し躊躇したが私は数秒で思い直した。なぜなら三日前に知ろうが一ヶ月前に知ろうが、全ての出会いはすべからく突然である。いまさら突然だからってビビる必要がどこにあろうか?

レ・ロマネスクのTOBIさんとはこの人だ。

TOBIさんの見た目が奇抜?そんなことは今はどうだって良い。
世の中に奇抜なものなんていくらでも溢れている。

そんな時にふと日下慶太さんのツイートが目に入ったので彼のアイコンを十秒ほど眺めてみた。


あらためてレ・ロマネスクのTOBIさんの姿を見直した。

大丈夫だ。

多少ピンクの要素が強いが、至って普通の人である。恐れることなど何もない。
すぐにスタンダードブックストアに予約のメールをした。翌日にはOKの返事をもらえた。よかった。
チケットゲット!

◇◇◇

当日、19時に私は現地入りして席につきとりあえずビールを飲んだ。空きっ腹に飲んだので酔うのは早かった。程なくして田中泰延さんが現われプロジェクターの環境を確認し始めた。そしてある程度の目処がついたところで開演までの間 ある映像が延々と流れ続けた。不覚、開演までのあいだにQUEEN熱がまた上がってしまったではないか!どうしてくれる。

そんな私の思いをよそに、時間になると田中泰延さんはコールし、やがてTOBIさんが入場、会場は拍手に包まれた。旧知の仲だと宣言した二人は実は二回の面識しかない状態だったがそんなことは関係なく対談は進行した。
はじめこそぎこちない感じで距離を探るような素振りを見せていたが、TOBIさんのひどい目にあった話が始まるとそんな固さはスッカリととれてしまった。流石である。

そんなTOBIさん、舞台衣装こそ派手だが本人は至って真面目な方だ。ただ奇跡的に人生がひどい目に巻き込まれているだけなのだ。そしてその巻き込まれ方が派手なだけなのである。これは対談を見守る中で私が出した結論である。
だからパリで人質になろうが、入社した会社が倒産しようが、クルーザーの上で漂流しようがTOBIさんは変わらない。ただ生きのびていった結果がTOBIさんなのである。
こんな人生があるのか。
ここで舞台衣装をもう一度確認しておこう。

さすが修羅場をくぐり抜けてきただけのオーラを感じる。そして目がチカチカする。2秒でお腹いっぱいだ。
今回はトークショーなのでこの衣装ではなかったが基本あざやかなピンクだったので

やっぱり目がチカチカする。ドキンちゃんみたいだ。
黒い服しか着ない田中泰延さんとのコントラストでさながら会場はアンパンマンショーのような装いだった。

大盛りあがり

とにかくのっけから全てが面白かった。内容は書籍と被るところが多いのでここでの紹介は省くが、TOBIさんのキャラを知った上で、そして口調のトーンを知った上で本を読むとさらに面白い。おかげで週末の楽しみができた。感謝の気持ちでいっぱいである。

途中、"ほぼ日"の奥野さんが呼ばれてお二人の間に挟まれていたのも面白かったな。奥野さんはインタビュワー兼ギタリストとして紹介されていた。控えめで前に出ない性格がいいんですよねと。

TOBIさんも絶賛。
ギタリストは欲しいけど自分よりも目立って欲しくない。奥野さんは定位置から動かないから素晴らしいと。

なんの話かと思われるかもしれないが、何せ レ・ロマネスクは出鼻のパンチ力が大事だから見た瞬間に『これは笑って良いんだ』と思われなければならない。ピンク基調の服も薄暗い舞台で識別してもらう為のパフォーマンスだとTOBIさんは語った。

だから別の要素が目立つと全てがおじゃんなのだ。
なるほど!なかなか深い世界である。

腹の底から笑った。

(撮影タイムでのひとコマ)

素晴らしい時間だった。



#セラヴィ対談 #ひどい目

ここのコメントを目にしてくれてるってことは最後まで読んでくれたってことですよね、きっと。 とっても嬉しいし ありがたいことだなー