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密室で行われること【精神科病院暴行事件】

福祉の仕事の話を久しぶりにする機会になってしまいました。

 私自身、精神保健福祉士の仕事で精神科病院の入院病棟に入ったことはありますが、単発的な出来事で、なにか気づきになることはありません。

今回の事件の舞台の病院は、病院名は知っていました。
ただこれも単発的な噂レベルの話で、信用に値するものは何もなかったのですが、こういった事件として大事になるとは思ってませんでした。

 精神保健福祉を勉強する上で避けられない事件が、宇都宮病院事件です。「ルポ精神病棟」という書籍で記者が告発したのがきっかけで、今回の病院と同等の看護師による患者への暴力事件、院長医師による隠蔽が行われました。

 私は重度の障害児入所施設で働いた経験があるのですが、入所者自身が外出できる機会は限られており、施設の中は密室ができてもおかしくはありませんでした。
そこで問われるのは、職員のモラルです。
暴力は勿論論外ですが、言葉使いや態度など、施設内ルールが悪く働いてしまうと、施設外で、社会的にNGなものが、オーケーになってしまう。

今回の病院も、勿論ベストを尽くしているスタッフが多いにしろ、どれだけ病院内のスタッフの倫理やモラルがよい状態に保たれていたのかが気になる。

こういった状態に病院がなっても、通院する患者さんはいるし、人工透析を行っているのであれば、簡単に患者は病院を変えることもできないだろう。

皆様にわかりやすく、また理解していただけるような内容を目指します。サポートして頂けると幸いです。