昨年、３ヶ月ほど仕事をしていない時期があった。意識的に休んだ気もするし、ただ依頼がなかった気もする。まったく焦っておらずこれでいいと思いながら過ごしていた記憶がある。
ぼくはフリーランス時代の成功体験があって、それはお金にならない仕事もしていこうと決めた１年間。その年をきっかけに広告の仕事をいただけるようになった。たまたまとしか言えないのだけれど、そんな記憶があるもんだから意識的にそういう時期を過ごすようにしている。

ぼくは映画に興味をもって映像業界に飛びこんだので、いまでも映画やドラマがとてもすきだ。興味をもった当時は監督志望だったけれど、いまはシナリオの方が興味がある。思えば新卒で入った会社を１年３ヶ月ほどでやめたとき、シナリオを書くぞ！と意気込んでいた。
まあ書かない書かない。約７年のフリーランス期間で１本ぐらいじゃないかな。コンクールに応募するために50分程度のシナリオを書いた。ま、箸にも棒にもかからない結果におわったのだが、いまかんがえれば、書かないのではなく書けないのです。それが潜在的にわかっていたんですよね。だから書かない。

話はもどって昨年。
仕事をしていない期間に久しぶりにシナリオを書いた。しかも２か月ぐらいで２本書いた。これは広告の仕事をがむしゃらにやってた成果だろうなと思う。山下達郎さんなど広告をバックボーンに持つ方がたまに「広告をやって鍛えられた」と、お話されますがホントに広告の仕事は鍛えられます。いろんな人の審査のような目を通っていかないと完成にたどり着けないのですから、いやでも引き出しが増えていく。今回のシナリオでも手詰まりのような状況を何度もむかえましたが、なんとか乗りこえ書ききることができました。
結果をみるつもりはなかったのですが、きのうみてしまい、２本のうち１本が一次選考を突破しており二次選考で落選でした。1544篇の応募で一次選考は133篇だったので、全体の約8.6%にはのこりました。他人にホメられる成績ではないので自分でホメてあげます。「よく書ききった！成長してるぞ！！」
少し『LUPIN』の構成をまねて書いてみました。

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