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チームが一枚岩になるには?

表面的な会話や互いに牽制し合うような話し合いが続いたまま、結論が出ず、最後はトップダウンで決まってしまい、わだかまりを抱えた状態で、結局、物事がうまく進まないといった状態を経験したことはありませんか?

それぞれの意見のどれも一理あるものの、その意見を結論として取り入れたり、検討する前に、他にも検討するべき事項があると優先順位をつけようとするうちに、「Aを話す前にBだ」、「いや、Bは、Cが決まらないと話が元に戻ってしまう」といった堂々巡りが繰り広げられてしまうのは、一体なぜなのでしょうか?


複雑性の高い状況における議論は、どの意見も仮説にすぎないにも関わらず、状況の一部を捉えているという意味で、自説の方が正しいと思い込みやすくなり、結果「あいつは全くわかっていない」と聞く耳を持てなくなりがちです。

そうすると議論は、自説の正しさを主張し合う主張合戦になり、時間の経過に伴って、どの意見から検討していくべきかという優先順位付けの話にすり替わっていきます。往々にして、その優先順位付けの話は元の話に戻りがちになり、堂々巡りとして再現されるのです。


では、「前提の積み重ねから結論を導く」という議論の限界を超え、「堂々巡りの会話の構造」から脱却するためのポイントは、何なのでしょうか?

それは、「実際の発言/言動」の根本にある「純粋な意図」につながり合うことにあります。

双子の氷山モデル

上の「双子の氷山モデル」図にあるように、目に見える「実際の発言/言動」の下には、その人独自の「意見/主張/スタンス」があり、その下には、その人が過去の経験によって培ってきた「エピソード/イメージ/シナリオ」があります。
さらに下には、それらを生み出す「観念/メンタルモデル」といった固定観念が存在していることを示したものです。

「実際の発言/言動」が、過去の強烈な成功体験や手痛い失敗経験に根差されていれば根差されているほど、その固定観念を議論による説得によって覆すことは難しく、お互いに「わかり合えない/通じ合えない」感覚だけを募らせてしまいます。
こうした「信念対立」を超えていくためには、お互いに「純粋な意図」に
つながり合える状態を作り出すことが重要なのです。


固定観念化させてしまうに至った過去のエピソードや想いに耳を傾けあい、深い共感が生ま れる場づくりを行うことで、お互いに「純粋な意図」につながり合える状態を作り出すことが、堂々巡りから脱却し、議論を一歩前に進めるきっかけとなります。
                            
お互いの「純粋な意図」がつながり合った時、立ち現れる世界はどのようなものですか?

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