見出し画像

日本人だけが海苔を消化できるのは嘘?断定できない理由とは?

日本人であれば誰もが一度は口にする海苔。
そんな海苔は日本人にしか消化できないと言われています。
「日本人しか海苔が消化できない理由は?」
「本当に日本人だけしか海苔を消化できないの?」
などと疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では日本人だけが海苔を消化できる話の真相を解説していきます。
こんな見方もあるのかと考えてもらえれば幸いです。

なぜ日本人だけが海苔を消化できると言われているのか?


先ほども述べたように、海苔は日本人にしか消化できないと言われています。
これはフランスの微生物学研究チームが「生海苔を消化できるのは日本人だけ」と科学雑誌「Nature」で発表したからです。
生海苔は「ポルフィラン多糖」と呼ばれる食物繊維が含まれていることから本来であれば消化できません。
しかし、フランスの微生物学研究チームが行った研究によると日本人だけにポルフィラン多糖を分解する酵素が見つかったそうです。
日本人にしか消化できないのはあくまで生海苔だけで焼き海苔や味付け海苔などの加熱した海苔は外国の方でも消化できます。

日本人だけが海苔を消化できる酵素を持つ理由


日本人だけが海苔を消化できる酵素を持つ理由として日本の歴史が挙げられています。
日本は飛鳥時代から生海苔を食べ続けてきましたが、ほかの国では焼き海苔にして食べられてきました。
このように数百年にわたって生海苔を食べ続けた結果、消化できる酵素を体に宿すようになったと考えられています。

日本人だけが海苔を消化できるとは断定できない


私は日本人だけが生海苔を消化できるとは断定できないと考えています。
なぜなら、この研究は18人の北米人と13人の日本人しか対象になっていないからです。
確かに18人の北米人には生海苔を消化できる酵素が見つかりませんでしたが、日本人で見つかったのも13人中5人だけです。
外国人でも生海苔を多く食べていれば見つかるかもしれませんし、日本人とのハーフで生まれた子から酵素が見つかるかもしれません。このように、このデータだけでは「日本人だけに生海苔を消化できる酵素がある」と断定することはできないでしょう。

まとめ


この記事では日本人だけが海苔を消化できる話の真相を解説について解説してきました。
確かにフランスの微生物学研究チームが行った研究では日本人だけに海苔を消化できる酵素が見つかっています。
しかし、あまりにもデータ量が少ないため100%日本人だけかといわれると断定はできません。
どちらにしても今一般的に食べられているのは焼き海苔や味付け海苔といった加熱加工を施したものです。
美味しい焼き海苔や味付け海苔を日本人、外国人問わず楽しみましょう!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?