情熱を燃やすための赤 ルビー

・ルビーの名前の由来
 ルビーと名付けられた最も有力な説は、ラテン語で、「赤」と表す「ルベウス」からもじられてつけられたというものである。
 名前の由来とは関係ないが、和名では「紅玉」と呼ばれており、俗称などを調べると、「宝石の女王」ということも出てきた。

・ルビーの概要
 ルビーは、紀元前から発見されており、かなり歴史のある宝石である。希少価値も高く、赤色をしていたことから、中世のヨーロッパで、兵士を奮起させるために用いられたり、イギリス王室の権威を表したりするために用いられたと言われている。
 ロシアでは、血液を浄化すると信じられ、当時の皇帝、イワン雷帝も信仰していたとされている。

・ルビーに関する神話
 ルビーは、先ほども述べた通り、紀元前からも存在しており、世界各国でルビーに関する神話が存在するが、ここで取り上げようと思うのは、古代ローマの軍神マルスの石であったとされることだ。
 中世ヨーロッパで、兵士を奮起させるためと概要でも書いたが、それは、軍神マルスを表したとされていることから、ヨーロッパの兵の中では、軍神マルスが力を有していると思われているからである。その力とは、勝利の力が眠っているとされている。
 ほかの神話は、イスラム教では、神が創りし大地を支えるための天使を支えるために、ルビーの山が存在したとされていたりする。
(画像は軍神マルスの石像)

・ルビーと似たような宝石が存在する!?
 軍神マルスの石や、イスラム教では天使を支えるための石だとしてされていた、このルビーには、今までルビーだとされていたが、実は違う宝石が存在する。その宝石の名前は、スピネルという。
 その代表的な例としては、スピネルの紹介のときに詳しく説明するが、『黒太子のルビー』という今でもイギリス王室に展示されているもので、とても赤みが際立っており、全くルビーとは見分けがつかなかった。
 見た目では完全にルビーだと思わせるそれは、技術が確立してきた、現代科学により、成分が全く異なるということで、見分けられるようになってきている。
 肉眼ではわかりにくいために、もしかしたら、このスピネルが混じりこんでいるかもしれない。

・サファイアとも間違えられる?
 一見この二つは、赤と青で普通に見分けるだろうと思われるが、実はルビーとサファイアは、宝石界では、兄弟と言われているほど、性質というよりも成分は似通っている、というよりもほとんど同じ成分なのだということが分かっている。違うのは、クロムという色素の多さで、それが多く血のような赤であるならルビーだと言われ、逆に少なく、ピンク色をしていたのなら、それはピンクサファイアという種類になるという。

参考文献
・草野巧 著 2014年11月19日 『パワーストーン 宝石の伝説と魔法の力』 新紀元文庫
・北出幸男 著 1989年9月30日 『ニュー・カルト・ブックス 宝石伝説』 青弓社
・松原聰 監修 2018年12月 『ビジュアル宝石キャラクター図鑑』 金の星社
・http://chavez1414.web.fc2.com/cotop33.htm 軍神マルスの石 ルビー 閲覧日7月9日
・https://birthday-tomo.com/pigeonblood/
 7月の誕生石「ピジョンブラッド」の意味や特徴、そして山地を分かりやすく解説|誕生日プレゼントに、誕生石を 閲覧日7月9日
・https://www.ishi-imi.com/2011/05/ruby.html ルビー|天然石・パワーストーン意味辞典 閲覧日7月9日
・https://www.power-stones.jp/dictionary/other-stones/ruby/
 ルビーの効果・効能|パワーストーン辞典Harique 天然石パワーストーン ジュエリーハリックァ 閲覧日7月14日
・http://natural-style.biz/powerstone/ruby.html
 ルビーの意味|パワーストーンの意味・一覧|Natural Style 閲覧日7月14日
・https://www.kyocera-jewelry.com/story/ruby/1002.html 
ルビーの石言葉と魅惑のルビージュエリー|ジュエリーstory 閲覧日7月14日
・http://tennnone.com/ruby/ ルビーの意味・効果・アクセサリー|天の根 閲覧日7月14日
・http://www.istone.org/ruby.html ルビー‐iStone  閲覧日7月14日
・https://www.star-jewelry.com/pages/guide/search/sj-birthstone07.html
 誕生石について|7月(ルビー)|スタージュエリー公式オンラインストア 閲覧日7月9日

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