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韻律的世界

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韻律的世界
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韻律的世界【35】

【35】結─韻律的世界から推論的世界へ、伝導体へ  パースによる「世界の根源的な三重性」の…

中原紀生
1年前
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韻律的世界【34】

【34】結─世界の根源的な三重性と身体の二重性  狭義もしくは固有の韻律的世界(リズム①②…

中原紀生
1年前
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韻律的世界【33】

【33】広義の韻律的世界─コーラ・声字実相・身語意  リズム⓪のレイヤー。原型的な人間たち…

中原紀生
1年前
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韻律的世界【32】

【32】広義の韻律的世界─ロゴス・伝導・型  リズム③のレイヤーにおける形の韻について考察…

中原紀生
1年前
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 韻律的世界【31】

【31】モアレ─擬態文字・水の中のかな文字(その3) 3.修字法─複線構造による多重表現、…

中原紀生
1年前
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韻律的世界【30】

【30】モアレ─擬態字・水の中のかな文字(その2) 2.水(夢)の中の文字─読まれないのに…

中原紀生
1年前
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韻律的世界【29】

【29】モアレ─擬態文字・水の中のかな文字(その1)  リズム②のレイヤーにおける「形の韻」(モアレ)をめぐる素材を三つ蒐集します。 1.擬態文字─形のオノマトペ  第24節で引用した文章のなかで、山崎正和はオノマトペには二つの営みがあると言っていました。すなわち、「感覚による感覚の抽象=感覚の模写」と「直接にリズムを写しとる営み=リズムの表現」。  この議論を踏まえて、私は、前者を「声の韻」(ライム)に、後者を「字の韻」(モアレ)に関連づけて図式化しました。つまり、オ

韻律的世界【28】

【28】形象徴─紋様・文様・装飾(補遺と余録)  前回引いた文章の中で、「道具の製作のなか…

中原紀生
1年前
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韻律的世界【27】

【27】形象徴─紋様・文様・装飾(承前)  山崎正和著『装飾とデザイン』(中公文庫)の議論…

中原紀生
1年前
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韻律的世界【26】

【26】形象徴─紋様・文様・装飾  「形象徴」は「音象徴」に対応させて私が勝手に造った語彙…

中原紀生
1年前
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韻律的世界【25】

【25】リズムからモアレへ─同期・引き込み・ポリリズム  モアレ篇に入る前に、リズムから形…

中原紀生
1年前
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韻律的世界【24】

【24】リズムからモアレへ─アフォーダンスと指示表出(承前)  いまひとつ、ライム篇に向け…

中原紀生
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韻律的世界【23】

【23】リズムからモアレへ─アフォーダンスと指示表出  山崎正和著『リズムの哲学ノート』は…

中原紀生
1年前
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韻律的世界【22】

【22】日本語とリズム─樋口桂子『日本人とリズム感』他  確たる目算もなく、ジル・ドゥルーズの抜き書きから始めたリズム篇。  言語以前の生命世界(と物質世界との境界)における基層の身体感覚に深く根ざしたリズムが、「気分け」という分節化作用を経て、感情の言語とも言うべき「メロス」へと分岐し、やがて(それ自身リズムの記号化、言語化であるところの)モアレやライムのはたらきを介して精神世界(純粋な言語の世界)における「ロゴス」へと展開していく、いわばリズム生成進化のプロセスが、おぼ