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本気でやるから自分事のように言う

私は、地方創生の仕事に関わっていますが、新しいお仕事を受ける場合、関係するお相手に、耳の痛い事を受け入れる度量があるかないかを見ています。

初回の打ち合わせで、相手側に耳の痛い事を言っても、受け入れられる力であれば、そのプロジェクトを変えられる可能性があります。成功か失敗かは別ですが、変わろうとできるからです。

耳の良い事を言って、営業を取る方法もありますが、だとしても相手と一緒に仕事ができるかは、両社の意見を言い合えるかどうかで決めています。

私は耳を痛い事を理由に、受け入れられなかった事が多々あります。ただ、失敗を自分事のように考えられない企画屋は、企画の仕事ができないし、改善の緒は作れません。

なので、自分が代弁するように、企画の失敗を悔やみ、本気で意見を伝えます。相手のやり方で失敗しているも、自分が関わる以上、自分事のように悔しいから、自分なりの答えを作り出して、会議に望みます。そこで、失敗している事からやるべき事を逆算して伝えています。

他者からの指摘か自己認識かは分かりませんが、プロジェクトの失敗を認めていて、それを改めようとするのなら、変わろうとする気持ちがなければなりません。ただ、変わろうとしているのに、何を変えたいの変わらない、という人達で組織されているのであれば、何も変わる事はありません。

実際に、ある団体から「お前みたいな厳しい事言われると続かないので、口当たり良い方と契約しました!」と言われましたが、よかったね、と。その組織は、厳しい事を伝えると、やる気がなくなったり、続けられなくなるそうです。

まぁ私との相性もあるし、今回はご縁が無かった事なのでいいのですが。

ただ、そのプロジェクトは、確実に失敗します。
その会議では、誰一人、自分事のように答える人はおりませんでした。
その会議では、誰一人、関係者の事を語れませんでした。
その会議では、全員が、誰も自体を把握していませんでした。

「それ仕事じゃないですね。何してきたんですか?」と。
その問いに、だれも答えられない。

先日、打ち合わせした団体から、見合わせたいとの連絡がありました。きっと、厳しい事を伝えたからでしょう。その団体からは、事前の打ち合わせで、失敗を指摘して改善案を出してと言われたから、その事を伝えたのですが。厳しい事言われたからやだねー、だけだと。

その件について詳しくは書けませんが、あのままなら誰が対応しても無理でしょう。

有り難い事ですが、私と関わって頂いた皆様は、仮に厳しい事も聞き入れてくれる心の広い方ばかりでして、むしろ私が間違っていたら、意見もできる方ばかりです。自分も失敗しますが、その事もうやむやにせず、指摘できるから、上とか下とかではなく、仲間として仕事ができるのです。

私は、その仲間と、失敗を糧にして、成功を共に喜びます。

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