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【小説】「月の子供たちは、その夜」あらすじ(ジャンププラス原作大賞応募作品③)

ーリュンの身体は月の青い光に包まれ、判別できないほど今までのリュンとは違っていた。リュンはあまりに美しく見えた。

 大学の天文サークル仲間だったリュンとミュイとアイ。月の磁気研究者となったリュンは学生時代からミュイが自分を愛していることを知っているが、その気持ちを受け止めきれずにいる。
 またサークル部長で親友でもあったアイからもある日を境に激しい恋愛感情を向けられ、リュンへの満たされない気持ちを抱えた二人が関係を持っていることにも気づいている。
 それでもリュンはどちらの気持ちに答えることもしない。できない。なぜならリュンが愛せるのは、夜空に輝くお月様だけだから。


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