ナカジ

コーヒー焙煎人。焙煎技術トレーナー。COFFEE ROASTERY NAKAJI 代表…

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コーヒー焙煎人。焙煎技術トレーナー。COFFEE ROASTERY NAKAJI 代表。 https://www.coffee-nakaji.com/   オンラインショップ https://shop.coffee-nakaji.com/

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焙煎人の自己紹介

今回はこのnoteを綴っているNAKAJIの略歴を記載させて頂こうと思います。 愛知県生まれ。大学卒業後、警察官になりました。12年余様々な事案に対応する仕事をしました。その後、愛知県において自家焙煎コーヒーと自家製ケーキの店を開業しました。 店を始める前の数年は美味しいと思った店に通いつめ、焙煎豆を繰り返し購入し、そのうち手網焙煎でその味を再現しようと生豆を購入しては何度も何度も繰り返していました。私が「このような焙煎をやりたい」と感じたお店のほとんどは独自で焙煎を身に

    • エチオピア生豆焙煎大会(要綱)

      NAKAJIが主催する「エチオピア生豆焙煎大会」(審査日:5/22)について要綱を掲載させていただきます。 【開催目的】  ・風味豊かなエチオピアのコーヒー生豆を焙煎することを楽しむ  ・審査員の主観によるジャッジということで意外な味も評価をされるかも   しれないという意外性を楽しむ  ・コーヒーメーカーで抽出したコーヒーを審査するということでコーヒー   メーカーの抽出に合わせた焙煎を考えるということを楽しむ これらを参加者、審査員など本大会に関わる人たちが楽しむとい

      • 安藤さん

        これまで出会った方の中で一人だけ目標にしたいと思える人がいました。その人は捜査一課で多くの事件に携わり経験が豊富で知識、知恵、すぐれた判断力と素早く動ける行動力のある方でした。そして何よりどこまでも優しい人でした。 私は運の良いことに尊敬できる方とたくさん出会うことができています。特に社会人になってからはそう思います。その中でもただ一人だけ尊敬を超えて「この人のようになりたい」という方がいました。 20代後半で出会ったときのその方は屈強な体躯ではなくほっそりとしたスーツ姿

        • NAKAJIの焙煎通信講座って②

          【大切にしていること】  通信講座に限らずですが焙煎について講習をするときに気をつけていることは「受講している人の表現したい味にできる方法と伝えること」です。美味しいというのは感覚的なもので人によって美味しいと感じるものは異なります。多くの人が美味しいと感じる味は確かに存在しますがNAKAJIがコーヒーの焙煎で伝えることは主にコーヒー豆のもつ酸、甘さ、苦さなどの引き出し方とバランスのとり方です。「この味が美味しい」といってその表現の仕方を伝えることはありません。 焙煎はコー

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        焙煎人の自己紹介

          NAKAJIの焙煎通信講座って?①

          【はじめに】 軽井沢にある珈琲焙煎所「COFFEE ROASTERY NAKAJI」がやっている焙煎通信講座、3年前に第1期がスタートし多くの修了者を出しているこの講座は講習会場へ足を運ぶことなく自宅などでコーヒーの焙煎を身につけることができるものでNAKAJIのHPやオンラインショップで説明をしているものの、もっと詳しく知りたいという方もみえると思うのでnoteで詳細に内容を説明していきたいと思います。 【受講対象者】 コーヒー豆が「生豆」と呼ばれる緑がかった硬いタネみた

          NAKAJIの焙煎通信講座って?①

          aillioBULLET R1 V2初心者のための焙煎トレーニングの内容

          【今回は何を書く?】 2023年7月からスタートしている「aillio BULLET R1 V2初心者のための焙煎トレーニング」はスタートからお申込みをいただきおかげさまで好評を博しています。今回は「どのあたりが好評を博しているのか?」を知っていただき「aillioを買いたいと思っているけどどこまで味を引き出せるのだろうか」「既に購入しているけれどまだ自分の理想の味を引き出せていない」と思っている方にこのトレーニングに興味を持っていただけたらと思いつづっていきます。 【トレ

          aillioBULLET R1 V2初心者のための焙煎トレーニングの内容

          イタリア料理とコーヒー(後編)

          【焙煎所NAKAJIスタート】 某自家焙煎珈琲会社に3年ほど勤めたところでいろいろな事情が重なり退職をし、それからしばらくした2020年に再び個人事業主となりました。今回はカフェではなく焙煎トレーナーと自分で焙煎したコーヒー豆を販売することを軸にした「焙煎所」です。店頭でコーヒーを提供するカフェはかなり迷いましたがやらないことにしました。焙煎トレーナーとしてやっていきたいという気持ちが強かったからです。  そしてもう一つやりたいことがありました。 良い品質のコーヒーを美味

          イタリア料理とコーヒー(後編)

          イタリア料理とコーヒー(前編)

          【ペアリングの原点】  私は2011年、愛知県豊橋市で自家製ケーキと自家焙煎珈琲の店を開業しました。店の自慢は「ケーキとコーヒーのペアリング」です。パティシエの作るケーキはフレッシュなフルーツをふんだんに使ったものが少なくなく、それらのケーキに合わせるコーヒーを作るときにはフルーツと一緒にペアリングして一層美味しく感じることができる味づくりを心掛けていました。フルーツの種類は多岐にわたり本当に種類が豊富だったためこここそが私のコーヒーの味の幅が広げられていった原点だといえると

          イタリア料理とコーヒー(前編)

          また行きたいエチオピア(2)

          〜インジェラ、インジェラ、インジェラ!〜 エチオピアの主食といえばテフから作った「インジェラ」という食べ物。発酵させた生地を焼いたものです。主食というだけあってどこでもインジェラは必ず出てくるのです。 ホテルの食事はもちろん レストランでも出てきます。 もちろんコーヒー農園のランチもインジェラ コーヒーセレモニーのあともインジェラ とにかくインジェラを見ない日はありませんでした。味は発酵の酸味がはっきりと感じられるため好みはあると思いますが、私は比較的問題なく食べ

          また行きたいエチオピア(2)

          また行きたいエチオピア(1)

           2022年の12月にトランスシーガルというエチオピアのコーヒー生豆を取り扱っている商社のアテンドでコーヒーの故郷と呼ばれているエチオピアのコーヒー農園へ行きました。12月はコーヒー農園で収穫が始まる時期です。コーヒー豆を収穫しているところ、精製しているところなどを視察してできたて剝きたてニュークロップをカッピングして品定めするのが目的です。  NAKAJIにとっては初のエチオピアです。便利でおしゃれな街も好きですがどちらかというとアナログな世界の方が伸び伸びと生きられる気

          また行きたいエチオピア(1)

          自宅で淹れるコーヒーが一番

           私がコーヒーに目を付けたのにはいくつかきっかけがあります。ブラッド・ピット好きだったところから共演者が出ている映画も観るようになり、たまたま借りた映画「ホテルルワンダ」でルワンダで起きた虐殺のことを知り、その復興を支えた産業の一つにコーヒーがあったことも大きなきっかけの一つ。そしてもう一つに刑事時代の経験から「家族で一緒に過ごす時間が人を思いやる心を育むためにはとても大切ではないか」と思ったことがあります。  私が取り調べを担当した人たちは年齢も千差万別でしたが共通してい

          自宅で淹れるコーヒーが一番

          aillio BULLET R1 V2のシーズニング

          軽井沢の珈琲焙煎所「COFFEE ROASTERY NAKAJI」の焙煎士中村元治です。 今回は焙煎機aillio BULLET R1 V2の「シーズニング」について記載します。 【シーズニングとは】 シーズニングというのは焙煎機を初めて使い際に行うプレローストのことです。工場から出てきたばかりの焙煎機のドラムの内側表面にコーヒー豆の油で皮膜を作ってドラムの参加を予防するための作業をいいます。シーズニングは通常の焙煎と同じ操作で進めていきます。そしてしっかりとした深煎りまで

          aillio BULLET R1 V2のシーズニング

          小型焙煎機aillio BULLET R1 V2体験焙煎

          【NAKAJIにailio BULLET 導入】 NAKAJI焙煎所ではプロダクトロースト(商品用の焙煎)はオランダ製の焙煎機GIESEN W1を使用しています。W1は最大で2㎏のコーヒー生豆を投入して焙煎することができます。そしてミニマムは生豆100g投入で焙煎できるためNAKAJIはサンプルロースターを使うことはないのですが、NAKAJIの焙煎通信講座を受講されている方をはじめaillio BULLET R1 V2(生豆1.25㎏まで投入可の焙煎機)を所有される方が増え

          小型焙煎機aillio BULLET R1 V2体験焙煎

          NAKAJIの思考 ♯1

          NAKAJIの焙煎中の思考を綴る第一回 やっと投稿いたします。どうぞお付き合いのほどよろしくお願いいたします。 1焙煎の工程をおおきく3つに分けて考えている  (1)焙煎機に投入する前の段階    焙煎機に投入する前、つまり「生豆の状態」のことを指します。生豆の状態を焙煎工程と捉えるのかというと、そのとおりです。  焙煎とはコーヒー生豆を加熱し水分を抜き、メイラード反応の速度を早めていくことにより短時間で味を作り上げるプロセスなので生豆の状態はどのような味を作るかを考え

          NAKAJIの思考 ♯1

          焙煎をしているときのNAKAJIの思考

          今回、NAKAJIがコーヒー豆を焙煎するときに考えていることを言語化していこうと思います。次回以降は有料記事にも挑戦してみようと考えています。よろしければどうぞお付き合い下さい。 1焙煎の工程をおおきく3つに分けて考えている    (1)焙煎機に投入する前の段階 (2)焙煎機に投入している最中の段階 (3)焙煎機から排出したあとの段階 2 焙煎機の構造を確認する。  (1)手鍋、フライパンなど  (2)手廻し  (3)ドラムがモーターなどにより自動回転するも

          焙煎をしているときのNAKAJIの思考

          動機のふたつめ

          前回の投稿からかなり時間が経過してしまいましたがNAKAJIがどうしてコーヒーを始めたかの動機ふたつめを書かせていただきます。 ひとつめは「家族で過ごす時間を大切にする」でした。これは以前の仕事をやっていて「人を思いやること、思ってもらうことの大切さ」を感じたからです。次の二つ目は「コーヒー生産地の役に立ちたい」です。私がルワンダの虐殺事件を知ったころには当事国は復興に向けて動いている真っ最中でした。その事件をしってから生産国の役に立てることを仕事にしたいと思ったのです。

          動機のふたつめ