ヒデさんにメンタルってどこにあると思いますか、って聞いたらすぐに「頭」を指した。

いきなり本の一部を引用したのだが、ヒデさんというのが中田英寿で、書いているの内田篤人である。

「メンタル」がどこにあるかと聞いて、多くの人は「胸（心）」をさすのではないかと思う。私は、当たり前のように「胸（心）」をさす。ところが、ヒデは「頭」だと考え、次の発言をしている。

「メンタルはここ（頭を指さす）だよね。頭が強くないと・・・トレーニングをやっていて、極端な話、身体がポキッと折れることはない。追い込んでいくと頭が「きつい」「危ない」と指令を出して、身体を止めるから。だからトレーニングというのは頭を鍛えて意志の限界を引きのばしてあげることにある・・・」

ヒデの発言を読んでいて、「メンタル」を「胸（心）」だと考えるのか、「頭」だと考えるのかの決定的な違いは「コントロール」できるか？できないか？という点ではないかと思った。
「胸（心）」だと考えると事象に対して受容するしかないような感覚になるが、「頭」だと考えると事象を自分の裁量で解釈することができそうな気になってくる。そして、頭だと鍛えることも可能だと捉えることができる。

コロナの影響もあり、色々な変化が起こる中で、特に「メンタル」の浮き沈み激しくなっている。「メンタル」をどうやって保つか？どうやったら強くなるか？みたいなことを考える事も多い今日この頃だが、そもそも「メンタル」の場所を「頭」と考えてみるというのは、新たな発見だった。
そして、それを世界であれだけの結果を残した中田英寿が言っているのであれば、なおさらである。

サッカー好きということもあり、「ウチダメンタル」はめちゃくちゃ面白かった。キャリアやビジネスと繋がっている部分も多いので、また別のnoteでもちょこちょこ触れてみたいと思う。