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令和の出版広告営業

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サブカル編集者に憧れてたけど広告営業をやりながら毎日もがいている人の記録
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2020年4月の記事一覧

広告業界1年目のための用語解説

新卒入社99日目、出版社の広告営業として働き始めた。

どこの業界もそうだと思うけど、広告業界には独特な業界用語みたいな言い回しがけっこうある。それがけっこう、昔ながらというかバブルみが強いというか、「(笑)」なものがあるので、ひとつ紹介します。

・トンマナ:広告の雰囲気みたいな意味合いで使われる、あいまいな言葉。

使用例:「このタイトルでこの写真だとちょっとトンマナがあってない気がするんだよ

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営業日報の書き方がわからない

営業日報の書き方がわからない

戻って新卒入社95日目、この時にはすでに毎日営業部員に日報メールを送っていた。その日のスケジュール、所感などを書いていた。

どうせだれも読んでないだろうと思ってテキトーに書いてたら、とんでもない、めちゃくちゃ読まれてた。あいつの日誌やばくねと影で言われてたらしいが、直接注意されることはなかった。

中小企業でも本当にいろんな人がいる。ワーカホリックな人もいるし、仕事はお金稼ぎの手段と割り切ってい

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とにかく即レスすることしかできない

とにかく即レスすることしかできない

ちょっぴり飛んで新卒入社2年目のとき、まだまだ分からないことばかりだけど、だいぶ仕事には慣れてきた。そこで、とある超有名グローバル企業と一緒に仕事できる機会に恵まれた。

大企業だから色々稟議とかに時間がかかるんだと思っていたら、正反対。異様にメールの返事が早く、送った数分以内に返ってくるのがほとんど。原稿の修正もほぼなし。

このとき、忙しい人たちは、仕事に迷いがなく、とにかく判断が早いのだと知

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雰囲気で話せばなんとかなるという過信

雰囲気で話せばなんとかなるという過信

新卒入社91日目、広告営業としてひとりでお客さんのところに行き始めた。誰かメンターの人について手取り足取り…という感じではなく、放し飼いに近い育て方。どっちがいいのかは今でもよく分からない。人によるし。

ただひとつ分かるのは、準備は大事だということ。(超当たり前なことでごめんななさい)

お客さんとの会話(アイスブレイク、仕事として必ず伝えるべきことの両方)はどんな感じで話すのか、徹底的にイメー

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はじめてひとりでお客さん訪問

はじめてひとりでお客さん訪問

「分からないこと聞かれたら『確認します』でいいから、適当に答えないのが大事ね」

新卒入社90日目、ぬるりと広告営業部に配属され、すぐにひとりでお客さん訪問をするようになった。分かんないこと聞かれたらどうしよう、間が持たなかったらどうしようと不安でしかたなかった。

不安だったけど、座学やロープレよりも実際にお客さんと話すのがやはり大事だとも思う。

はじめての訪問先は某カード会社。担当は20代後

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オフィスカジュアルってどこまで許されるの?

オフィスカジュアルってどこまで許されるの?

新卒入社89日目、本配属されたので研修は終わったと認識し、割と自由な服装で会社に行っていた。元々原色系の派手な服が好きなので、どうやら目立っていたようだ。悪いほうで。

女性とは怖いもので、年齢を重ねれば重ねるほど、目が厳しくなる。ことさら下の世代の同姓に対するチェックは厳しさを増す。私はお局さんから「その服よく着ますね、お気に入りですか?」「これどこで買ったんですか?」など聞かれていた。

あい

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テレアポを繰り返してみたけども

テレアポを繰り返してみたけども

入社88日目、営業としてざっくりの担当が割り振られた。異動になる先輩の分をそのまま引き継いだ。「あとはやりたいとこに好きに営業していいよ」という自由すぎる雰囲気。

お客さんとの関係性の築き方、提案の仕方、アポの取り方もなにもわかっていなかったので、まずは先輩と一緒に引継ぎの挨拶に行った。挨拶というテイで会いに行ける先も、どんどん少なくなるのだろう。この時は本当に先輩の置き土産に救われた。

今後

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電話に出るのが怖すぎる

電話に出るのが怖すぎる

入社86日目、営業として最初の仕事は電話に出ることだった。オフィスにかかってきた電話に「お電話ありがとうございます、●●社です」と出る。

これだけのことが、できない。怖い。電話に出てもどうせ分かんないし、あせるし、怒られたらほんとやだ。そう思っていた。電話なんてうまくできるようになんのかな…という不安を、今でも鮮明に覚えている。

結論、電話なんて1週間で慣れたのだけれど、毎年4月頃に話題になる

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ビジネスマナーわかんなすぎてつらい

ビジネスマナーわかんなすぎてつらい

入社75日目、ぬるっと営業部の配属された私は、今思うと恥ずかしくて自分を殴りたくなるくらい、学生ノリのまま仕事に取り組んでしまっていた。

新卒の研修システムがあまり構築されていない会社なので(そもそも毎年新人が入るわけではない)、最初こそ丁寧に色々教えてもらったが、あとは現場で学ぼう!という感じだった。もっとも、研修制度がしっかりしているほうが本人にとっていいかは分からないけれど。

今思いつく

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令和の出版広告営業奮戦記

令和の出版広告営業奮戦記

新卒で出版社に入り、広告営業をすることになった。編集者になりたくて入社したが、営業経験はいつか役に立つだろうと思い、意に反した仕事ではなかった。

(のちに、いつか役に立つかどうかは自分次第だと気づくことになるのだが)

深夜ラジオが唯一の心の支えだったサブカルクソ野郎が、新卒で広告営業になるとどうなるか?どんな失敗をするか?どう学んで行くか?をちょっとずつ記していきます。

雑に広告営業に配属された

雑に広告営業に配属された

2018年6月、2か月の研修期間を経て配属の時期。私ともう一人の同期の女の子が、広告局のどこかに入るだろうとなっていた。

この時のことはよく覚えていないのだけど、広告営業=ヤダみたいな感じではなかったと思う。たぶん同期の子はいやがっていた。

たしか6月の1週目くらいに、当時の局長に呼び出され、「きなこさんは営業、●●さん(もう一人の同期)は制作だよ。役員会報告に載せなきゃいけなくて急いで決めた

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