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【日記】マレーシア出張

先週、4日間だけですが仕事でマレーシアに行ってきました。
場所はクアラルンプールから車で45分くらいの場所。

僕が勤めている会社は欧州に本拠地がある多国籍企業のため、もちろん現地に日本人スタッフはいません。
が、それが逆に良いのです(^^)

お土産一つとっても、日本の観光雑誌がおすすめしているものと、現地に住んでいる人たちから聞くお勧めは全然違います。
寧ろ、日本のメディアがおすすめしている品々を現地の人たちは知らないくらいで。

改めて、観光はガイドより現地の人に直接聞いて連れて行ってもらうのが一番だなと感じました。
いや、観光ではなく仕事で行っているんですけどね(^_^;)

短い滞在でしたが、マレーシア人(少なくとも僕の同僚)は皆暖かくて、素晴らしい人格者ばかり。
歴史的な背景があるにも関わらず、優しく、暖かく僕を迎え入れてくれました。

仕事の後も、夕方ごろからは頼んでいないのに、色々な場所に連れていってくれました。
本当は帰国した翌日に資格試験があったので、夜はホテルで勉強したかったのですが。笑
まぁ資格試験は落ちてもまた来年受けられるし、次はいつ来れるかもわからなかったので、お誘いに乗ることに。
何より、彼らのおもてなしに対して自分なりの敬意を示したかった、というのもあります。

・・・

そんな温かい国、マレーシアには様々なバックグラウンドを持った人々が生活しています。
人口のメインはマレーシアン、インディアン、中国系とのこと。
最近は日本人含めた東アジアや欧米人も増えていると言っていました(この辺は富裕層の節税的な側面もあるかもしれません)。
異なる文化が混ざり合って、独自の1つの文化・国家として成り立っている感じ。

そんな中で、ある同僚がしきりに言っていたのことがあります。
それは、マレーシアでは「食べ物」が本当に重要だということ。

これは単純にマレーシア人がグルメということではないと思います。
ヒンズー教のインディアンは牛肉を食べず、マレーシアンはイスラム教徒が多いので豚を食べないし、お酒も飲まない。
こうした、宗教的に異なるバックグラウンドを持つ多様な人々が共存する上で、食事に対して気を遣うことは非常に重要だということなのかなと。

つまり、お互いの文化をリスペクトして気を配っている。
これが日々の生活の中で当たり前に行われている、と。

こうしたカルチャーミックスはこの先世界でもさらに広まるはずですし、日本も例外じゃないと考えています。
事実、スポーツの世界を見ても、日本代表として様々なバックグラウンドを持ったアスリートが活躍していますよね。

米英に代表される保護主義が台頭する中で新自由主義が終わりを告げたという人もたくさんいますが、それでも世界の大きなトレンドでいえば、国家間、文化間の距離はどんどん近くなっていくでしょう。

そんな世界の中で、日本に住む我々個人が豊かな生活を続けていくためには、2つの選択肢があるのかなとぼんやり思っています。

一つは、ミックスされた障壁の限りなく少ない世界の中で自ら外へ出て勝負する生き方。
もう一つは、狭い、クローズドなコミュニティの中でさらに特異な、尖った文化を創り上げるという生き方。

どちらが正解というわけでは全くなくて、2つの異なる道があるということです。
端的に言えば、大きいパイを取りに行くか、狭い世界でペネトレーションを上げるか、ということ。
国境を越えてニッチな世界で認知される、というハイブリッドなやり方もあるかもしれませんね。

そう考えると、世界は日に日に距離を縮めながら同時に大きく割れていっているのかもしれません。
その中で自分はどういう風に生きたいか、どうなりたいか。
こうした問いには日々変化する生活の中で考えていく必要があるのかな、なんて。

振り返ってみて、そんな風に感じる4日間でした。

自分の価値観を大切にすることで他人にも寛容になれる。
他人に寛容になれるからこそ、自分自身の価値観を持つことの重要性にも気づく。

そんな風に考える機会を与えてくれたマレーシアの同僚たちには感謝しかありません。


次はぜひ日本で会おう!!

バナナリーフというお店で食べたカレー。食べ終わったら奥から手前にバナナの葉を畳むのが礼儀らしいです。手前から奥に畳んでしまうと「まずかった、二度ときません」という意思表示になってしまうので注意が必要だとか。

大量のお土産。選んでもらったのと、日本人観光客のお薦めのハイブリッドです。笑

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