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【アルバム全曲解説】Drake "SCORPION" #1-6

投稿者:なかむ

Drakeの新譜、SCORPIONの全曲ヒトコト解説です!
ダブルアルバム(2枚組)で前半がヒップホップ、後半がR&Bという構成になっています。

最後までたどり着けるか。。
とりあえず、#1-6まで!どうぞ!

#1 Survival

デビューから現在までのキャリアを振り返った曲でアルバムスタート。Meek Mill、Diddyとのビーフ、Jay Zとのいざこざなどに言及。
この後の流れにも繋がる、イントロ的な要素の強い曲ですね。
ものすごい厳しい世界でサバイブしてきて、ちょっと疲れた的なニュアンス。

Nonstop

この曲、今朝時点でSpotifyで一位でした。色々とレビューみても人気曲ぽいですね。
これは自分のラップスキルとビジネス的に成功したキャリアをボースティングしている曲。
イケてる俺は止まらないぜ、と。

This a Rollie, not a stopwatch, shit don't ever stop

(これはロレックスだぜ、安物のストップウォッチじゃない。俺は止まらないぜ)は象徴的なライン。
また、Drakeにとって第二の故郷ともいえるメンフィスを前面に出した曲とも言えるでしょう。
プロデューサーは メンフィス出身のTay KeithでBloc Boy JBとのLook Aliveを作った人です。
曲のサンプル元もメンフィスのブルースの曲なんだとか。

#3 Elevate

Nonstopの流れで、成り上がったことを謳ってます。
リアルを貫いてきた結果、信じられないぐらい成功できたと。
そしてこれからも成功を追い求めていくぜ、という曲。

#4 Emotionless

この曲が最も注目度が高いのではないでしょうか。
まず、マライアのEmotionsのサンプリングから入ります。渋い。
Drakeはこの業界で自分ほど早く成功した人間は殆どいないと豪語します。成功してないやつらが、陰で批判や悪口を言っていることに辟易していると。
話を誇張して、自分を大きくみせ、他人を叩く。
フォロワーですら、本当に俺の最期までフォローするのか、
俺は最期にやり遂げたときに、その答えを見つけるだろうなと。
絶望からの達観といった感じでしょうか。諸行無常という感じですね。
そして、この曲で注目されているのは隠し子の件です。
Pusher Tが曲でポルノ女優(?)との間に隠し子がいることを暴露されて、それに対してこの曲でDrakeが言及していると。

I wasn't hidin' my kid from the world I was hidin' the world from my kid
(世の中に対して子供を隠したんじゃない、子どもから(糞みたいな)世の中を見えないようにしたんだ)

#5 God's Plan

先行リード曲。Drakeのことを妬んで、失敗しろと願う人が沢山いて。
Drakeはそれに疲れて、死んでしまえばレジェンドになれるという
ネガティブな気持ちになることもあるけど、神様はそれを許さない。
それこそがGod's Planであると。
ずっと一緒にいる仲間とともに、生き抜いて、勝ち続けることを選んだ。
繊細ながら、力強い曲です。今や絶対王者であるが故の苦悩と決意ですね。

"Without 40, Oli, there’d be no me.Imagine if I never met the broskies"は直球で良いラインです!(^^)!
(想像してみろ、こいつ等と出会ってなかったら、Noah “40” ShebibとOliver El-Khatibgがいなければ俺はココにいないよ)

#6 I'm upset

この曲も先行リード曲ですね。God's PlanとNice For What程ではありませんが、しっかりチャートイン。
曲はタイトル通り、「怒ってます」という曲です。
Drakeは自分と関わってきた女性(恐らく、ニキ・ミナージとかリアーナ)に感謝とリスペクトがあることに触れつつ、
離婚の慰謝料として給料の50%要求してくるような女はクソだと言っています。そんなのは受け入れられないと。
これは前述のポルノ女優のことなのか、そういう女が沢山いる、ということなのかはよくわかりません。すみません。
個人的にこのトラックはかなり好みで、かっこいいですね~。

以上、6曲目までです!

ここまで、中々に不穏な空気ですが。ゴシップを絡めつつ、しっかりセルフボーストしてくるあたりはさすがのキャラ設定。
ビジネスをわかってらっしゃる、という感じでしょうか。この後もガンガン行きます。乞うご期待。


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