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存在することへの渇愛


人に認められたい、評価されたいが起点だと物事うまくいきません。  

喉が乾いているとき、海の水をいくら飲んでも乾きは癒えません。
飲めば飲むほど喉が乾く。これが渇愛。トリシュナー。  

満たしても次々と欲望が膨らんでくる状態のことで満たされない欲望の海をいつまでも漂い続けるのです。

人の評価など一瞬で変わる朧げなもので、そんなものに評価の軸を置くことはとても虚しいのです。  

そして、承認欲求は非常に醜いもので人はそれを本能的に感じ取ります。だから承認欲求から起こる行動はどんなに頑張っても人は認めてくれません。これは人間の本能です。  

承認欲求は悪臭がする。だから、人は嫌うのです。

人に認められたい。評価されたいという激しい執着が自分の中にあることを認めて、なぜその執着が生まれて来ているかを見つめることです。  

承認欲求があるのも、執着があるのも人として普通。ただし、あまりにそれが強いと物事がうまくいかなくなるから、認めてコントロールできるものにしたほうがいいのです。

しかし、承認欲求というものは悪いことばかりでしょうか?  

激しい執着という欲求を生み出せるほどのエネルギーを持っていること、これは事を為す上でとても大切な力なのです。  

自分の執着の原因を知りそれを正しい方向に発散できるようにコントロールできれば、あなたはきっとうまくいきます。

それはどういうことか、喉が乾いてしょうがないあなたは自分のことばかりに関心がいきます。  

そこを少し我慢して、他人に関心を寄せてください。  

そうすれば、あなたの喉の渇きを癒してくれる、本来あなたが1番欲しかった本当の意味での評価が周りから与えられます。

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