【綿町ダイアリー】#510 淋しい気持ち〜保険屋の勧誘〜
先日から、
2度ほど同じようなシーンにでくわした。
ひとつは、旧友がカフェに来てくれた。
もうひとつは、後輩が家に遊びに来てくれた。
そのどちらも超が付くほどの久々だ。
誰かが会いに来てくれるというのは、
無条件に嬉しいもの。
特に僕のような変人は
そんな来訪者を極端に歓迎してしまう癖がある。
ただ、その反動で落胆も大きいのだけど。
結論から言うと、
両方とも生命保険の勧誘だった。
なるほど・・・
彼らにとって、
僕という存在はそういうものなのだろう。
少し自虐的になる。
でも僕は旧友や後輩を責めているのではない。
その仕事に対して、
ほんの少しの嫌悪感があるだけだ。
村上春樹の小説の中でも、
多崎つくるの友達アオがアカの事をこう語っているシーンがあった。
“あいつの人間性に疑問がある訳じゃない。そんなことはとうの昔から知っている。ただ彼がやっていることに対して疑問を呈しているだけだ”
誰かが悪いという訳ではないのだけど、
僕は今、少し淋しい気持ちになっている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?