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『ベストパートナーになるために』を読んで女心を考える。

「女にはわかりやしない」
「所詮男なんて」
と言ったり、思ったりしたことありませんか??

異性には「自分の気持ちを理解してくれないシクシクメソメソ」と
あなたは決めつけているにも関わらず、
相手がどういう気持ちでいるかを
ちゃんと考えたことはありますか??

同じ人間なのにどうして女は男は…
とぼやいているだけでは何も変わりません。

それならそもそも
お互いに同じ人間、同じ星の人類だと
思うことをやめてみてはいかが?

違った星から来た人間であって
使う言語も違うものと思えば
もう少し相手のことを考えれるようになるだろう。

じゃあそれぞれの人種の違いはなんだろうか??


⭐️男女間の価値観の違い

男は仕事の成功や地位や名誉の確立などを人生の意義にする人が多い。

しかし女性にとって
人生でもっとも大切な根本原理は
コミュニケーション。
自分の思いを誰かに伝え、
分かち合うことのほうが、
目的や成功を達成することよりも
はるかに大切だと思っている。

女性の恋愛における幸せ
=最愛の異性と四六時中、時と場所を共有し、話し合い、心を通じ合わせ、お互いの関係を確認し合えること。
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⭐️男女間の認識の違い

男と女はまったく同じ言葉を口にしていても、
その意味する真意が同じとは限らない。

男は言葉をストレートに発し、
相手の言葉通りにストレートに聞く。
相手が発した言葉に対しての感慨が浅いことがしばしば。
(悪くいえばちゃんと聞いていない)

女は直接的な言動を控え、
詩的で隠喩な表現を好み、
誇張を多く取り入れる。
(悪くいえばまわりくどい、言葉足らず)
相手の言葉に込めらた単語から
深い意味まで読み取ろうとする傾向がある。

ex)
女性
「本当に疲れたわ。もう何も出来ない。」
→「やること多すぎて疲れたわ。
もっと働く前に休まないといけないわ。
でも、あなたがいてくれて慰めてくれるからよかった。
私を抱いて〜
よく頑張ってると褒めて〜
そして少し休んだらいいと言って慰めて〜」
という真意が込められている。

しかし男性は
「私はこんなに働いてるのに、あなたは何もしようとしない。
どうしてもっとあれこれ手伝ってくれないの?
私1人で全部できない。
ああ嫌だ。あなたを選んだことは大きな間違いだった。」
と解釈してしまう。

ex)
女性
「あなたはもう、私に愛情なんかもったいやしないのよ」
→「今日の私はあなたが私を愛してくれていないのではないかと感じてならなくて心配なの。
今までとても優しくしてくれるから愛してくれてることはわかってるけど、不安定なの。
だから愛してるよって言って欲しい。再確認したいの。」
しかし男性は
「私は今まであなたに捧げ尽くしてきたのにあなたは何もしてくれない。
自分のことばっかり。
なんで私はあなたを愛してきたのかしら。」
と思ってしまう。

これではお互いの性質を理解しなければ男性は誤認し、
女性は話が伝わらないと嘆く結果となってしまう。

男性は相手の言葉からきちんと翻訳出来るよう努めること。
女性は婉曲でまわりくどい言い回しはなるべく避け、
素直に伝えるよう努めること。
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⭐️男女間の評価基準の相違

(採点って言い方は好ましくないが便宜上採点を用いる)
女性は
贈り物の大小は関係なく1つのことは1点として評価する。
高級なジュエリーをもらうのも、
何げない一輪のバラをもらうのも
自分を気にかけてくれている証拠としては点数的には同じらしい。

ちなみに男性は
フラッシュモブをやったから30点、今日は簡単なお菓子だったから2点、
今月はボーナスあって月収100万だったから100点と認識するらしい。

そう考えると夫婦生活において平等基準を考える際、
男性は"仕事によって稼ぐ金額"で
彼女や家庭、子供の養育費などに貢献している。
俺の稼ぎで生活が成り立っているので、むしろ妻からもっといろんなことをしてもらわなければ割にあわないが、
まあとりあえず同点であることは間違いない。
と思っている傾向が高い。

しかし女性的には
料理、洗濯、掃除、育児、買い物…
あなたは仕事1点に対し、
私はこれ全部1人でやってるんだけど、
あなたは仕事だけで1点に対して私は60点よ。
不公平にも程があるわ。
と考えている傾向が高い。

高収入であるよりも彼女のために時間とエネルギーを使う方が結果的には円満になりやすいと思う。
仕事に執着しすぎると、
金銭的に余裕はあっても妻が幸せそうでない家庭になる可能性が高い。


パートナーシップに力を注ぐことは一見仕事を疎かになると思いがちだが、
愛情に満ちつ幸せな生活が出来ると、
・人生に対する限りない欲、功名心などが減る。
・家族から愛され信頼されていると感じることにより、それが自身になり、人間関係や仕事がうまくいきやすい。
など、プラス要素が多い。
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もはやパートナーシップはいかに
"気づき"が出来るかが肝要であり、
長く円満であるには数多くのテクニックが存在するということを今回改心した。
個人的には男性側の主張や価値観よりも女性側のそれの方が共感することが多く、自分は女性脳も持ち合わせているのかもしれない?

結婚をしていない今のうちに普段からパートナーシップについての価値観などをパートナーとマメに話し合い、共有することが今後のすれ違いを防げるのではないだろうか。




出典:『ベストパートナーになるために』ジョン・グレイ著、大島渚訳