【短編小説】籠の外へ
大きなお屋敷の鳥かごの中、小さな天使が住んでいました。
天使の飼い主はとてもひどい方で、毎日天使を口汚く罵っていました。
そこはまるで地獄のような場所でした。
天使は毎日のように、外に出られますようにと祈っていました。
ある日、鳥かごとすぐ近くの窓が開けっ放しにされていました。
天使はすぐに逃げ出しました。
お屋敷の外はとても暖かくて、穏やかで、自由な場所でした。
自由になった天使は外でたくさんの人と出会い、人々の本当の暖かさを知りました。
そして天使はその人々のために働く