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自分らしく振る舞うこと。たとえ、どこにいても。

大都会東京に住み始めて早6年。
未だに新宿に来ると「わぁ~都会や~」と思ってしまう、
心の底は田舎者、むっちょです。

これは1年前、就活をしていた頃の話。その日は珍しく雪が降っていた。

ジャケットを着て渋谷のとあるオフィスに説明会に行った帰り道、
「ジャケットで渋谷!?オシャレじゃね!?この調子でオシャレなカッフェでPCカタカタしたくね!?」とか思い始めた当時23歳。
なんとスタバでさえ1,2回しか行ったことが無く、カフェ慣れ都会慣れしていない状態でそんなことを思うあたり田舎者丸出し。
当時聞いたこともない名前のカフェに入ってみた。
理由は簡単。知らない名前のカッフェ=オシャレ感爆アゲ。

入ってすぐ、メニュー表を見て愕然。

「コーヒー」とか「カフェオレ」とかの、知ってる単語がない・・・。

仕方ない。もう値段で選ぼう。一番安いやつ・・・。
(もうこの時点でオシャレじゃない)

あった!300円!エスプレッソ!聞いたことある!

「エスプレッソSサイズでお願いします!寒いからホットで!」
店員さんに薄ら笑いされるむっちょ。なんで?

めっちゃ小っちゃいカップ出てきて驚きを隠せない。これが300円・・・?

都会は何でも高いなぁと思いながら、2階の窓際の席へ。
理由は簡単。路を歩く人々に2階の窓から視線を落とす=鬼オシャレ。

PCを起動し、エスプレッソを口に運ぶ。
想像以上の苦みが味覚を襲う。驚きを隠せない。アタフタする。
小っちゃいし苦いしなんじゃこりゃ・・・。

1階に砂糖を取りに行くと店員さんに見つかりちょっと笑われる。
2階の席に戻って砂糖を溶かすも、そもそも液体の量が少なくて全然溶けない。棒で混ぜても永遠にザラザラする。ガムシロップにしとけばよかった。

もう恥ずかしい。帰りたい。

いや、まだだ。
PCをカタカタすればオシャレ感爆アゲだ。
おいおい、Wi-fiどれだよ・・・。

カフェの名前分からないからどのWi-fiに繋げばいいのか分からない。
外に行って看板見て来るか・・・?
いや、恥ずかしすぎる。隣の人はカタカタやってんのに!

おもむろにスマホを取り出し、Googleマップの現在地からカフェの名前を知ろうとするむっちょ。ほう、「EXCELSIOR CAFE」と言うのか。何て読むんだろう。エクセルまでは読めるけど、その先が・・・。ショアー?

まあいい、「EXCELSIOR CAFE Wi-fi 繋ぎ方」で検索・・・。
ほうほう、このSSID選んで、ブラウザ開いて、ゲストタブ・・・。
ゲストタブ無くない!?
どれだけブラウザをいじっても、ゲストタブが出てこない。
驚きを隠せない。

繋ぎ方を紹介する他の優しいサイトにも必ず
「ゲストタブをクリックし・・・」が出てくる。
これは万事休す。

隣の人に聞くか・・・?
いや、恥ずかしすぎる。

・・・・・・

おれには渋谷はまだ早い・・・か・・・。

もうカフェを去ろうと決意した。

しかしPCを開いてしまった手前、何か作業をしないと恥ずかしいので、
とりあえずWordを開いて何か書き、保存せずに閉じた。

そして残っていたエスプレッソを飲み・・・甘っ!甘すぎる!
ああ~~でも後から苦みが来た~~。
なんなんだこの飲み物は。誰が好んで飲むんだこんなん。

そして荷物をまとめて帰ろうとした。
カップを片付ける場所がすぐに分からずアタフタしたが、無事に見つけ、外へ脱出することが出来た。

将来は絶対、自然のある土地で麦茶を飲むぞ!

このあと、カフェでバイトしてる友達と会うんだけど、この話は絶対しないでおこう、と思った。

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