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vol. 101(2021/12/6)平和の森公園発泡スチロール訴訟上告/中野東図書館の超高層書架「区で協議」した文書がありません/都ファ荒木が酒井区長擁護に参戦/桃園橋の保存を提案/児童館廃止議案

▽平和の森公園発泡スチロール訴訟上告

 中野区民が酒井区長に対し、広域避難場所である中野区立平和の森公園(東京都中野区新井)に埋設された、指定可燃物の発泡スチロールの代金、約1億180万円を区に賠償するよう求めた住民訴訟の控訴審判決が、12月1日、東京高裁で言い渡された。高裁は住民側敗訴の一審を維持し、控訴を棄却した。
 住民側は3日、最高裁への上告及び上告受理の申立てをした。​​

 一審の東京地裁は4月9日、指定可燃物の埋設設置を禁止する明文規定が東京都震災対策条例にないという理由で、住民の請求はその基礎を欠くと判断し、賠償請求を棄却した。判決の中で、訴訟に先立つ住民監査請求については、中野区監査委員の不作為を認めた。

▽中野東図書館の超高層書架「区で協議」した文書がありません

 中野東図書館(中野区中央)の超高層書架でツイッターが炎上したあと、ネットニュースの取材に中野区の担当者が「区の中で協議の結果このデザインに決定しました」と話していた。そこで、区の意思決定過程がわかる文書を情報公開請求したんだけど、なんか全然関係ないものが開示された。まさか「区の中で協議」してないんだろうか。​​詳細は下記記事参照。

 中野区職員がメディア各社にもろもろ喋った超高層書架の用途/理由/経緯と、中野区が公式ホームページで発表した内容をまとめた表も記事中に収録した。

▽都ファ荒木が参戦し酒井区長擁護

 この超高層書架、区議会与党の誰も区長の擁護にこないなー友だち甲斐がないなーと思っていたら、12月3日、まさかの都民ファースト代表の荒木都議が参戦した。
 荒木は、超高層書架の利点を説き住民が納得できるよう努力するどころか、安全面や税金の使い道の点から超高層書架に懸念を持つ住民らを「ゴリゴリの頭」と誹謗するマウントをかましていった。

 荒木は酒井区長のお友だちで、7月の都議選で酒井区長が荒木の応援をしている。とはいえ、もう少しましな援軍はいないのか?

▽桃園橋の保存を提案​​

 11月29日、中野区議会一般質問で立憲の杉山議員が、中野通り拡幅工事で撤去された昭和初期の桃園橋(中野区中央)について、東京都が保管している橋名プレートつきの親柱などの(1)中野区立歴史民俗資料館(2)桃園川緑道(3)桃園広場などでの保存の検討を、中野区に求めた。
 質問時間切れで答弁は得られなかったが、杉山区議によると区は都と協議する見通し。

▽4児童館廃止議案10日に議決

 中野区議会子ども文教委員会は12月3日、朝日が丘、新井薬師、大和西、弥生の4児童館を今年度末で廃止する区提出議案を、​​賛成少数により否決すべきものと決した。区議会与党の立憲と共産が賛成、野党の自民と公明と無所属いながき議員が反対した。

 10日の本会議で議決される。立憲共産と自民公明の議決での票数はともに15で、キャスティングボートを握る無所属議員らに対し、多数派工作が行われている模様。

▽今週の予定

(12/10まで)中野区議会第4回定例会
12/6(月)13:00中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会
7(火)13:00情報政策等調査特別委員会
8(水)13:00危機管理・感染症対策調査特別委員会
10(金)10:00議会運営委員会 13:00本会議(議案等議決)

(12/5-1/4)2022度予算で検討中の主な取り組み(案)意見募集
(12/6-1/4)パブコメ(最終案に対する意見募集) (1)中野区交通政策基本方針(案) (2)(仮称)中野区人権及び多様性を尊重するまちづくり条例案 (3)(仮称)中野区子どもの権利に関する条例案
(12/7-21)「囲町地区地区計画都市計画変更原案」縦覧と意見募集

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