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2024年 40冊目『愛の選択』

友人の毛利さんから勧められた本です。

愛のマスターを家に招待したのに来てもらえなかった男性の話から始まります。

マスターは来ずに、空腹の人、のどが渇いた人、凍えている人が来ます。

彼は、マスターのために準備した食事を、ワインを、お土産の洋服を与えます。

このエピソードから何を感じますか?

そんな話からこの本はスタートします。

私たちには創造する力があると言います。

何を私たちが信じようと、それは現実になるのです。

私たちが自分自身のことをどのように信じていても、
それは私たち自身が創り上げているのです。

私たちのあり方が今のようであるのは、
それは私たちが自分自身について信じ込んでいるからなのです。

私たちのすべての現実、わたしたちの信じるすべての物事は、
私たちの創造物なのです。

怒りを爆発させると、怒りは問題をどこかに押しやってくれる。
この実践を重ね、私たちは怒りのマスターになっているのです。

同じく、嫉妬のマスター、悲しみのマスター、自己否定のマスターとなっているのです。

愛のマスターになるには、愛を実践しなくてはならないのです。

人間関係の技(アート)もまた完全なる修得であり、それを達成する唯一の方法は実践する事なのです。

ある想像の話が載っています。

全ての人が皮膚病で暮らしている惑星です。

化膿した傷に覆われているので、触れるとかなり痛むのです。

ただし、この痛む状態が正常な皮膚の状態だと信じ込んでいるのです。

生まれたころから3歳ころまでは健康な肌なのですが、10代には体中に傷ができているのです。

彼らは触れ合うことはほとんどありません。あまりに激痛が走るからです。

ある日、奇跡が起きて、皮膚は完治していました。

しかし、お互いに、肌を触れると激痛が走ると思っているので、
誰もお互いに肌に触れません。

これは他の惑星の話ではないのです。

地球では肌の代わりに恐怖という病に冒された心が傷だらけなのです。

私たちは自らの感情的な傷を守るために、痛さへの恐怖のために、
大掛かりな否定のシステムを作るのです。

この中で私たちは仮面を着け、完全な嘘つきになるのです。

人間の子供は、褒めてもらえないという恐れ、そうしないと拒絶されるという恐怖から、本当の自分とは異なる、違う人間になったふりをすることを覚え、他の誰かになろうと努力する事を習慣づけるのです。

無邪気に遊んでいた子供がパパのギターに触れる。

するとパパに叱られる。

理由もわからずに怒られた子供には、不公正だという感覚が芽生え、心に傷を作る。

感情体が傷つき、子供は無邪気さの一部を失うのです

私たちが子供だった時に、無邪気だったので、何を信ずべきか、何を信ぜざるべきかを選ぶことはできなかった。

全てを信じてしまったのです。

これが寄生体(パラサイト)となって、私たちの人生を支配しているのです。

寄生体は私たちの祖父母から両親、そして私たちに広がり、私たちは子供たちに移すのです。

褒められる完璧な人を目指すけれど、私たちは完璧には絶対になれないのです。

その結果、自分を否定し、拒絶することになるのです。

もし私たちが誰かから虐待を受けているのであれば、それは私たちが虐待を受入れているからであり、自分はそうされても仕方がないと信じ込んでいるのです。

愛には義務が無く、恐れは義務だらけ

愛には期待が無く、恐れは期待でいっぱい

愛は尊敬に基づいているが、恐れはそれ自身を含むいかなるものも尊敬しない

愛は同情したり、哀れんだりしないが、慈しみの心はある

恐れは哀れみに満ちている

愛は完全に責任を持つが、恐れは責任を避ける

愛は常に優しいが、恐れは常に冷酷

愛は無条件だが、恐れは条件だらけ

愛の道には正義があるが、恐れの道には正義などない

関係の術をマスターするには、まず気づく事

私たちは相手との関係で、一方の半分である私たち自身にだけ責任を持つことができるのです

もう半分をコントロールするのは私たちの役目ではなく、相手の役目なのです

恐れにとらわれれば、囚われていることに気づき、愛に合わせればよいのです

そして私自身の幸せは私以外誰もできないことに気づけばよいのです。

私たちがどのような料理でも作れる魔法のキッチンを持っていたらどうでしょう?

食事に関しては満たされています。

誰かが美味しいピザをあげるからいう事を聞けと言っても聞くことはありません。

私たちは外に愛を求めようとするけれど、私たちの中に愛はあるのです。

それは魔法のキッチンのようなものなのです。

この後、狩猟の女神の話や人間のなかにいくつもの生命がいて調和の話が続きます。

自分自身の選択で、自分ができていて、選択なのでいつでも変えられることが学べる両書です。

紹介してくれてありがとうございます。

▼前回のブックレビューです。

▼新著『業績を最大化させる 現場が動くマネジメント』です。

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