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2016年 63冊目『エクセレント・カンパニー』

敬愛するトム・ピーターズさんの本です。
経営破壊、各種マニュフェスト(トレンド魂、デザイン魂、タレント魂など)、セクシープロジェクトなどなど、大好きで仕事の参考になる本をたくさん出されています。

ご存知の通り、この本は古典に属する名著で、出版された直後に一度読みました。

日本版の翻訳は、当時著者も属していたマッキンゼーの日本支社のトップだった大前研一さんが担当されています。
豪華です。

仕事関係で、再度手に取りました。
日本が「わが世の春」を謳歌していたバブル直前、
アメリカはだめだ→日本は凄い!
→日本は異質だ!だから無視しよう!
→きちんと学ぼう!
と言う風潮に変わり、更にアメリカにも良い会社がある!
という事を明らかにしようとした本です。

定量的に25年分のデータで次の6項目中4項目がイケテイル会社を選択し 
・資本成長率
・資本金増加率
・市場価格と簿価
・使用総資本利益率
・資本金収益率
・収益率

定性的に、識者の目と革新性を加えて企業を30社強ピックアップし、
イケテイル会社の共通点を導き出しました。

共通点は
・行動の重視
・顧客に密着する
・自主性と企業家精神
・ひとを通じての生産性向上
・価値観に基づく実践
・基軸から離れない
・単純な組織・小さな本社
・厳しさと緩やかさなの両面を同時に持つ
という事です。

さらに20年以上過ぎた現在から考えても、
大半の項目の納得性は高いですね。

違うかなってのは、「基軸から離れない」という事でしょうか。
当時は、コングロマリットと言う名前で、関連性の無い新規事業をしている大手企業があり、大半が失敗していました。

あるいは、先鋭的な会社の新商品が市場を作った後に、大企業は更に品質が高い商品を作って、ひっくり返すのが王道でした。

今だと、基軸から徐々に離れて、次の場所を作り続ける事も必要になっています。また、そのノウハウや方法論も出てきたように思います。

これ以外は、とても納得感の高い本でした。
トム・ピータースさんさすがですね。

▼前回のブックレビューです。

▼新著『業績を最大化させる 現場が動くマネジメント』です。

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