Eリーグ最高峰の戦いを終えて1
昨年末のM1で【くらげ】というコンビを初めて見ました。
左のスーツ・杉さんが忘れちゃうのを、右の坊主アロハ・渡辺さんが助けてあげるネタなんですけど、その時に渡辺さんの口から膨大な量のデータが出てくるんですよね。サーティーワンアイスの種類とか、サンリオのキャラクターとか。
ちょっとやってみましょう。
中島『この間E1リーグの最終節だったんだけどね?誰と同卓だったか忘れちゃってさぁ…。』
渡辺『てっと?』
中島『てっとは、サクラブレード振り回して首位で二段階昇級してた。』
渡辺『真木庵里?』
中島『新人王戦予選3回戦で同卓して以来何もない。この間運営の人に、七奈江さんと間違えられててワロタ。』
渡辺『のへ和也?』
中島『1回戦抜け番だけど時間通り来てた。』
渡辺『畠弥峰?』
中島『体調よさそうだった。』
渡辺『池間大稀?』
中島『利き腕怪我してて、生まれたての子鹿みたいな左手で、立直・一発・ツモ・七対子の4000オール和了ってた。ツモった中はドラ表示牌だった。逆境に耐え頑張る姿に心打たれて震えた。裏ドラ乗って6000オールになってほしかった。』
渡辺『井上剛一?』
中島『4節目に+100pt勝ってて、最終節最終戦トップ条件だった。1節目の負けが響いたんだと思う。』
渡辺『藤森ナオ?』
中島『ずんだもちちち。てか渡辺、協会E1詳しいなあ!』
渡辺『椿彩奈?』
中島『今日のfuzzベスト16頑張ってほしい。』
渡辺『川又聖也?』
中島『立直を受けて悩んでる姿が、歌舞伎役者みたいでカッコよかった。』
渡辺『ようへい?』
渡辺『石川和男?』
中島『自分が抜け番だから1回戦だけ観戦してたけど、デカトップで輝いてた。第2節に△200も負けてて、何があったんだろう…。』
渡辺『清水堅斗?』
中島『降級ラインから3トップで+140pt勝って残留してた。オーラと執念を感じた。』
渡辺『寺田皓公?』
中島『1回戦箱ラスで、急に降級争いに巻き込まれてた。』
渡辺『小早川拓也?』
中島『最終戦トップだったのに、それまでのマイナスが大きくて降級回避ムリだったし、トップの写真もなくて悲しかった。』
以下、常体で。
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長文があまり歓迎されない時代に、冒頭のくらげが結構なボリュームだったので、ここからの本文はコンパクトにいきたい。まずは結論から。
中島由矩プロは、第22期後期雀王戦E1リーグ最終節を1442の△28.0ptでまとめ、6位までのところを4位で昇級することになりました。みなさんの温かい応援、いつも力になってます。ありがとうございます。
詳しくは別記事にするけど、ソモソモこういう長文を読んでくださる方っていうのは、知能が高く情緒が安定してて、平たく言うと「ファンとしての質がいい」のだと思う。noteを使ってのプロ活動報告書作成、後輩たちにもオススメしたい。まあ誰もやらないけど。
麻雀やってると、「当たり牌をつかむ日」というか「流れが悪い日」というか、「どうも上手くいかない日」ってのがある。ボクにとって大事な大事な最終節がそうだった。
2回戦で29600点トップという、文春砲に追い詰められるダウンタウン松本人志さんみたいな薄氷の勝利をもぎ取って、首位二段階昇級も見えてきた3回戦。カッコよく言うと、麻雀の悪魔が口を開けて待ってた。普通に言うと、ボクの腕の悪さが出た。腕が、出ちゃった。
【3回戦南4局1本場】
東家・よしむら32600
南家・中島由矩22200
西家・八日市屋英樹25400
北家・田澤純19800
よしむらさんのトップはいい。そうなるとよしむらさんは2勝目になるけど、ボクにはさほど関係なく、八日市屋さんの方が気になってた。
昇級ライン6人のうち、水戸徹斗さんと真木庵里さんは上に抜けてるとして、残りの4枠を、のへ和也さん・池間大稀さん・八日市屋英樹さん・畠弥峰さん・井上剛一さん・藤森ナオさん・中島由矩の7人で争ってる状態。その中で、ボク自身を除くと、どうにかできるのは同卓してる八日市屋さんのことだけだった。
その八日市屋さんから立直。立直後にツモ切られた4pを見て、ボクが7pをツモ切った瞬間、ボクの中にひそむOfficial髭男dismが「グッバイ!」って歌った。ナニゴトダー?
八日市屋さん『ロン。8000は8300。』
そう言えば、麻雀動画で解説者が
『6mが4枚切れてますから678の三色とマンズの一気通貫はないですねぇ。』
みたいなこと言ってるのを聞いたことがあるけど、アレの意味がこの時初めて分かった。相手の手に三色の可能性があるかないかを考えることは大切だ。大切なんだな、ウン。
もしこの手がメンタンの2600は2900だったら…、だったら…、いや八日市屋さんのトップはなかったとしても、それでもボクは4着だな。ウン、ダメだ。この話はここで終わり。ラストありがとうございまーす。この放銃は、何がどう転がってもデバサイ。
最後に、4回戦でよしむらさんの親立直がきた時の話。
よしむらさんは立直のレンジが広いっていうか、結構愚形でも思い切りよく曲げてるイメージがあって、この時もそんなに仕上がってるとは思ってなかった。
場風の南でポンテン取れる一向聴のボクは、端の1mくらい押そうかな、それとも3mの対子落としにしようかな、と思案してたんだけど、
結局河に南を3枚並べる形で流局。開かれたよしむらさんの手牌は
立直・平和・ジュンチャン・三色で最低でも18000。1mツモなら8000オールという大物手だった。おいおいよしむらさん、そういうパターンもあるのかよ。
【Eリーグ最高峰で得た教訓】
端牌は、タンヤオにならない方という意味では安めだけど、チャンタやジュンチャンのド高めであるケースも存在する。
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E1リーグで同卓してくださった皆様、5節20半荘ありがとうございました。Eリーグ全体では、3年6半期30節120半荘勉強させてもらいました。皆様からいただいた数々の教えを胸に、不肖中島由矩、D3リーグでも粉骨砕身頑張ります。
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