見出し画像

3.11

石巻は朝から雨。結局14時46分ごろが雨風のピークだった。

2012年から街の変化を年に一度は写真におさめるようにしていて、今年はこの日にそれをしようと思ったんだけども天候が悪すぎて断念。でも黙祷は捧げたかったので日和山を目指す。

13時ごろまだ駐車場はがらがら。まずは17年にできた「いしのまき元気市場」へ向かう。ここは石巻の水産加工物や特産品を扱っています。店内は明るくきれいで解放感があり、お土産を買うのにおすすめ↓

画像1

画像2

2階にあるレストラン「元気市場」へ。こちらも天井が高く気分が高まる解放感。140席。目の前の北上川を眺めながらのランチです。昨日のリベンジをすべく「穴子丼」(1,500円)をオーダー。同行の母は「牡蠣のクリームパスタ」(1,200円)↓

画像3

じゃじゃーん! 穴子のこの大きさ! 石巻は穴子も獲れるのです。衣はサクサク、身はホワホワの柔らかさ!! ↑↓

画像4

画像5

向こうに見える白いドーム状の建物は「石ノ森萬画館」。宮城県は石ノ森章太郎、荒木飛呂彦、大友克洋などなど、有名な漫画家を輩出しています↑

画像6

クリームパスタは牡蠣が6個くらい入っていた。牡蠣のエキスがソースに出ていておいしかったそう↑

画像7

外観↑

てくてく歩いていくと「笠屋菓子店」を発見。創業140年の老舗菓子店(というのはあとから調べた)。たしか2~3年前の雑誌dancyuにこちらの(みそぱん)が掲載されていた。店頭にあった(みそぱん)が偶然目に入ってきて、それらもろもろをドドドと思い出した↓

画像8

こちらの奥さまによると、津波で店にあった機械は全部流されてしまい、そういう状態からの再建だったらしい。このみそぱんは震災後に発案されたものとおっしゃっていた。街なかで買い物をすると震災の話は普通に出てくる。むしろ街の人たちからはそれを多くの人に伝えたいという意思を感じる。3.11はまだまだ現在進行形。

日和山へ急いで向かう。雨風のピーク。駐車場は満車。なぜか黙祷するときに目指したくなる日和山。

画像9

画像10

眼下に広がるは南浜と門脇。ここは私のなかでは石巻で一番の都会、というか、街一番の住宅地という記憶だった。それが全部流されてしまったのだから8年前目にしたときは言葉にならなかった。あれから8年。早いなというのは個人的感想↑

帰りは夕日がまぶしかった。あの雨風は悲しみの涙だったのか、それとも亡くなった方が集まってくれたことへの喜びの涙だったのかはわからない。とにかく空から雨粒が激しく落ちてきた。あと2年で10年。そうかそうかと思いながら家路へついた↓

画像11

黙祷が終わって皆さん悪天候もありすぐ下山していったのだが、片手に花を持ち、喪服らしき黒スーツの男性がやってきた。日和山での黙祷は3度目ぐらいだけど、人で混雑する14時46分を外して来る人が必ずいる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?