中塩智恵子

宮城県石巻市出身/ライター 『男娼』『風俗嬢という生き方』(ともに光文社):寄稿・対談…

中塩智恵子

宮城県石巻市出身/ライター 『男娼』『風俗嬢という生き方』(ともに光文社):寄稿・対談ほか『エッチなお仕事なぜいけないの?』(ポット出版)

最近の記事

【フィクション(たぶん)】ウリセンボーイ・マサト

この通りを歩くのもだいぶ慣れた。 周りからゲイと思われようがウリセンのボーイと思われようがどうでもよくなった。 この通りを歩く多くの人がそんなことを考えながら歩いている。 そのわりに結論が重要じゃない。イケるかイケないかが重要なのだ。 扉を開ける。 開けなければ殺風景な雑居ビルのワンフロア。 開ければさまざまな人々が出入りする濃密な空間。 開ける開けないで世界はだいぶ変わって見える。 少しまえまでは濃密な空間に女たちがあふれていた。 ぼくはそこで癒しを提供す

    • 海を求めて

      20代前半にシュノーケリングをしていて その後もたまぁにしていたものの、ここ10年くらいは年取って面倒になったのもあるし海気分でもなくすっかり遠ざかっていた。 が、昨秋、沖縄でのシュノーケリングをきっかけに再びシュノーケル熱が高まり、暖かい場所を求めアロハーマハローのハワイ・ハナウマ湾へ。 波が高いせいか透明度は微妙。でも、海ガメを見ることができた。 宿の近くにあったワイキキの丸亀製麺は朝早くから夜遅くまで毎日長蛇の列。外食費が高い(全体的に物価が高めの)ハワイで素うどん

      • 発見

        タイのフリペ【The voice mail】で『チロっとタイ験』という漫画を連載で描かせてもらってたんだけど、部屋を掃除してたらスケッチブックに挟んであった一部を発見! 2003年から帰国後も描かせてもらっていたので2008年ごろまで描いてたのかな。元漫画家志望だったのにちょっとひどいかもこの画力(苦笑)

        • バンコクで南国リゾートするならば

          南国バカンスにタイに行きたいけれど時間がなくてビーチリゾートは無理っぽい。 そんな人におすすめなのがバンコク・チャオプラヤー川沿いにある、 『アナンタラ・バンコク・リバーサイド・リゾート&スパ(Anantara Riverside Bangkok Resort)』。 2011年から経営がアナンタラに変わりました。 旧『マリオット・リゾート』です。 今年、ちょうど雨季だったのでビーチリゾートを諦めた経緯があり、 〝バンコクでリゾート→アナンタラしかない!〟と思い予約を入れま

        【フィクション(たぶん)】ウリセンボーイ・マサト

          『男娼』トークイベント<意見&質問と回答>

          『男娼』トークイベント(7月20日)の開催にあたり、参加者から質問を募りました。当日、時間の都合で回答ができなかったぶんをこちらにあげます。これが最後の質問となります。

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          『男娼』トークイベント<意見&質問と回答>

          ややアダルト③ エロ本会社・最初の仕事-その2-

           下からライトをあてポジをよく見ると、なんとそこには先ほど仕事を申し付けつけてきた坊主編集者の股間、KOKAN、きんこんかん、カチンコチン。そう、ちんこが写っていた……。

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          ややアダルト③ エロ本会社・最初の仕事-その2-

          仕事情報

          ふだんは女性週刊誌でライターをしています。めったにいやほとんど仕事情報をあげませんがこれはあげたい。 サンドウィッチマン密着の様子を12日(火)発売の女性自身に書いています。おふたりに取材するのはなんと10年ぶり。会見等で見かけることはあったけれど、取材できたのが10年ぶり。10年だよ! 10年!(しつこい)。 お笑い不毛の地、東北が生んだ奇才。 震災を語るときに対外的/対内的に視点を瞬間移動させて言葉にできる有名人は必要で、おそらくたぶんきっとおふたりはこれからず

          3.11

          石巻は朝から雨。結局14時46分ごろが雨風のピークだった。 2012年から街の変化を年に一度は写真におさめるようにしていて、今年はこの日にそれをしようと思ったんだけども天候が悪すぎて断念。でも黙祷は捧げたかったので日和山を目指す。 13時ごろまだ駐車場はがらがら。まずは17年にできた「いしのまき元気市場」へ向かう。ここは石巻の水産加工物や特産品を扱っています。店内は明るくきれいで解放感があり、お土産を買うのにおすすめ↓ 2階にあるレストラン「元気市場」へ。こちらも天井が

          ややアダルト②<エロ本会社編>

          エロ本会社・最初の仕事-その1-  面接で何を聞かれたのかは忘却の彼方であるが、数日後、バイトから戻ると自宅の留守電が点滅していた。留守電にはエロ本会社から採用を伝えるメッセージが入っていた。当時、高円寺の1DKに住んでいた私は、喜びのあまりダイニングキッチンでジャンプしたような記憶がある。  面接をしてくれたのはのちの上司。採用理由をしばらくしてから聞いたところ〝予想外の応募数ゆえに誰が誰だかわからなくなってしまって、印象に残っていた2人を選んだ〟というようなことを言われ

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          ややアダルト②<エロ本会社編>

          ややアダルト①<エロ本会社編>

          エロ本会社との出会い  ライターになりたい、ということをバイト先の人に話した。 「なら、編集から始めたほうがいいよ。雑誌がどうつくられていくかを勉強してからライターになったらいいんじゃない?」  その人自身が元ライターだった。そのアドバイスを受けてマスコミ系専門学校の講座に通い、雑誌づくりの雰囲気を学んだ。(余談だが、この人がいた編集部は私が現在お世話になっている週刊誌の編集部で、不思議な縁を感じている)  もともと漫画家志望ではあったけども、作品の持ち込みも応募も結果

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          ややアダルト①<エロ本会社編>