架空ロック名盤100選 010

亡き骸とルームシェア(2019)
ただ其処にある肉塊

aesthetic mental recordsが今夏に放つ「令和式V系歌謡メタルバンド」タダソコの圧倒的デビューアルバム。(2019年8月8日発売・配信予定)本作は90年代ヴィジュアル系シーンを引率したバンド、zombie for... のフロントマンnikuyumeによる完全プロデュースとなる。nikuyume自ら全国のライブハウスを視察し、何度もオーディションを繰り返した結果、nikuyumeに「この時代に演るべき音楽を奏でる天使の羽はもげない」とまで言わしめた最強のメンバーが集結した。nikuyumeの言葉に偽りは無く、Vo.nikuuta、Gt.nikugen、Gt.nikugen2、Ba.nikumamire、Dr.niku、の5人はルックス、歌唱力、演奏力、どこをとってもnikuyume曰く「V系限界突破成功間際堕天使」全作詞作曲を務めるプロデューサーnikuyumeの絶対零度ピアノで幕を開けるM1「肉と夢」nikuyumeの百鬼夜行ツーバスドラムがおぞましいM5「青い肉が見る夢は赤く(nikuyume drumming Ver)」デビューシングルをアルバムの世界観に合わせて再録したM7「あの果実より紅い月〜nikuyume for me〜(nikuyume singing Edit)」など、nikuyumeの魅力が前面に押し出された肉作。一部では「nikuyumeのソロ作品になるのではないか?」と危惧されたが、そんな杞憂が馬鹿らしい程に、本作はnikuyumeそのものである。なおnikuyumeは、来年還暦を迎えると共に「honemaru」へと改名する事を発表した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?