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カラオケが好き

カラオケが好きだ。

高校生の時から好きと気付いて20年以上。
音楽はまあ好きなほう。
楽器はできない。
アコースティックギターにトライしたことがあるがモノになってない。
ピアノもできない。
でもカラオケは好き。

小学校から

初めて行ったのは小学生の時に家族で。
何を歌っていいか分からず、
「子どもならアニメ」と、大人目線でメタ認知的に考え、
全然世代でもなく知りもしない「鉄腕アトム」の主題歌を選曲した。
マイクを通す自分の声にビビり、
全然パッとしないまま途中で止めたように覚えている。

(恥ずかしいし面白くない)

そんな負の感情のまま中学生へ。

バスレクのイケてるやつら

中3の修学旅行かなんかでバスでのレクリエーションバスレクをやった。
当時流行ったセンター分けのイケてるグループの男たちが、
GLAY
ラルク
KinKi Kids
などの高音をしっかり歌うやつらだった。

めっちゃ歌うやん…
めっちゃ上手い…

古い記憶であることを差し引いても
上手かったと思う。

きっとイケてるグループのやつらは既に遊びでカラオケに行くということをやっていたんだろうと思う。こなれてる。

そいつらを見ていてそこで1個気付いた。

(自分が思ってる以上にしっかりマイクに対して声出した方が良く聴こえるんじゃないか?)

イケてる男らはバス内にワっと響く声を曲の冒頭から出すが、大きいだけで全然うるさいと思わない。自信を持っているからなのか、マイクにしっかり声が乗っているからなのか
とにかくしっかり声が乗ると少なくとも音を外すことが少なくなり、
自分の声がよく聴こえて、それが本人にとって自信という正のフィードバックになり、好循環が生まれているよう。

先述のバンドやユニットをはじめ、
当時は男声の高音ボーカルが一世風靡した時代。

中学生のイケてる男たちは声変わりの途上か変わりたてだったが、
それでも上手く歌いこなしていたのが衝撃だった。

そしてそいつらはモテていた。

(カラオケは恥ずかしくない。ちゃんと歌えたらカッコいい)

そこから僕は高校に上がり、部活やグループでカラオケに行くようになった。

高校以降とビートルズと802

色んな高音に挑戦した。

ゆずの黄金期。

GLAYやラルクなどのビジュアル系も健在。

ビートルズが「1」というベスト盤を出したことが話題になり、
両親がレコードで聴いていたことから興味を持った。
「1」を買って代表曲は大体そらで覚えた。
ビートルズの英語の歌詞のおかげで覚えて理解した英単語やイディオムが多くある。

そっから洋楽へも興味を持つのかと思いきやそうでもなかった。

大阪のラジオ「FM802」で流れる毎月のヘビーローテーションを中心に、邦楽・洋楽をまんべんなく聴いたが、いわゆる「音楽好き」のおしゃれな人間には仕上がらなかった。
ただ、その802で聴いていいなと思った曲は大体カラオケで試した。

802があったから僕のカラオケの世界も広がったと思う。

そして今

その間色々あった。

浪人したり
大学でお笑いやったり
妻と出会ったり
専門学校行ったり
理学療法士になったり
子ども生まれたり
移住したり
子ども生まれたり
した。

その間もカラオケはずっとやってきた。

FUNKY MONKEY BΛBY'Sのヒーローで泣いて
WANIMAの18祭のシグナルで泣いて
ゆずのもうすぐ30歳で泣いて
ケツメイシのトモダチで泣いて
ロッカトレンチのEvery Sunday Afternoonで泣いた。



けっこう歌いながら泣く。



カラオケは飲みに行ったらセットで行くものだ。
行くのが普通だった。

しかし今
2年半以上、マイクを通して歌っていない。

コロナにかこつけて人と喋る機会を自ら切り捨てていった結果、
元々喋らない人間がより喋らなくなって、
発声に関する筋肉はだいぶ弱った恐れはある。

年取っていよいよほんまに高音が出せなくなる前に
行っとかないとまずいなぁと、

…思っている。


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