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怒りの気持ちは誤魔化しながら生きてることに気付く。

何の気なしにぼんやり人を眺めていると、その人とのこれまでの苛立ちやいざこざがふと脳裏に浮かぶことがある。

怒りは消失(いっそ焼失してくれてたらいいのだけど)することはなく、炭火でくすぶったまま引き出しに入れられてる。一見収まったかのように見える。

でもその人のすがたかたちを何の気なしに見るにつけ、想起され、ループで流し続けられる博物館の資料映像のように、サイレントな負の感情と映像が繰り返される。

熱量は冷めているので当時の怒りが丸々再現されることはない。おそらくその熱量の調節によって誤魔化している、炭火を引き出しに放り込んでいるんだ。

他の感情、喜とか哀楽も、きっかけがあってふとループ再生される仕組みはあるんだろうけど、怒に関してはちょっと特殊。貧しい語彙で表現すると、僕の場合は「誤魔化している」ということになる。