『自然医食のすすめ』を読んで

森下敬一先生の名著を読む。
いま最後の著書である『最強の自然医学健康法』を読んでいるが、その原点となるというこの本も併せて読みたくなったので。
今回はたばことお酒の話。P229から。

これも、こないだ書いた二元論とも通じる。タバコは害悪、という考え方自体が、二元論そのもの。つまり、タバコは悪いことしかない、という考え。もちろん、タバコの効用として、リラックスできるというのがある。愛煙の人はまさしく精神の安定のためにタバコを吸っている。それはいいよと。でも健康に悪いよね、タバコは。と言われている。だからやめたほうがよいと。やめるに越したことはないと。でも、タバコを毎日吸っても長いきするひともおそらくたくさんいるし、吸わなくても早死にするひともいる。

つまり、タバコだけではないのだ。健康を害する理由は、ストレスとか食生活とか運動とか、様々な理由があるから、タバコの習慣の有無だけをとらまえて、病気を引き起こすかどうかを考えること自体が難しいのだ。私も偉そうに言っているが、この本を読む前は、タバコは害悪でしかない、とまで思っていた。
何も確認もせずに。自分の目で、自分の頭で考えずに、世間がまく情報をそのまま受け入れているから。

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