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「最高の授業を世界の果てまで届けよう」を読んで

バングラデシュをはじめ世界の発展途上国で、映像の授業を低所得者向けに展開している、税所篤快氏の著書。以前読んだ、瀧本哲史氏の本の中で紹介されていて、面白そうなので読んでみました。

私も昨年受講した、都市経営プロフェッショナルスクールでも、Eラーニングシステムで動画視聴で学ぶスタイルだったのですが、いま、子育て真っ最中の自分にはピッタリだった。いつでも繰り返し見られるし、自分の空いた時間をうまく使って学べる、とてもいいシステムだと思いました。

で、税所さんは、この動画授業を、発展途上国で無料で展開、バングラデシュでは最高峰の大学への合格者を出しています。ただ、それまでの過程では、資金の集め方などでかなり苦労されています。

NGO型の寄付による活動にするか、ワタミなど民間企業からの出資によりビジネスとするのか。そのあてりは、本に詳しく書いてあります。

この本で一番の学びは、事業を成功させるのに必要なのは、

・資金

・信頼しあえる仲間

・うまくいかなかったときの修正力

でということ。当たり前といえば当たり前ですが、税所さんも、誰も踏み込んでない領域で事業を進める中で、挑戦、挫折、修正を繰り返しています。

自分も、行政職員として、まちづくりを仕事にするなかで、組織内や地域での合意形成などで壁に当たることもありますが、そのときにもこれらは必要になる要素だな、と思います。

最後に、本の中で、印象に残ったフレーズを2つ紹介します。

「私はチャリティ活動が嫌い。価値あるものに社会は必ず対価を払う」ノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行のエヌス氏の言葉。

「人生の最大の目的は、知識でなく行動だ。」税所篤快氏の言葉より。


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