犯罪の疑いがあれば、何でも逮捕しろという国民病。

300円のいなり寿司の万引きを否認したため3日間逮捕され、結局冤罪が証明され釈放。それに対して、そもそも逮捕は必要なかったという専門家の意見の記事。

人質司法は万引きまで浸透。普通万引きで、犯行を認めれば、逃げたりしなければ、逮捕はされない。しかし、否認したため逮捕。やってないのだから、否認するのはあたりまえ。そうすると逮捕される。これが人質司法だ。

以前は、女性トイレに誤って入ってしまった男性が3週間拘留される事件もあった。

この誤認逮捕に関しては、捜査機関を批判するのは簡単だ。しかし、その裏には、逮捕は刑罰の一部であり、とにかく犯罪の疑いがあればすぐ逮捕しろという、日本国民の誤った認識がある。

最近の例では、自民党裏金問題で、一部の疑惑議員しか逮捕されなかったことに対して、他の疑惑議員も「逮捕しろ」、「逮捕しろ」と騒いでいた。
そして、逮捕しないのは、検察の自民党に対する忖度だ、とまで言う人まで現れる。

一般国民ならず、評論家や専門家、コメンテーターから弁護士まで。具体名を一人挙げると、例えば田原総一朗氏。

アメリカでは推定無罪が徹底されており、24億円を横領した大谷翔平選手の元通訳が逮捕されることなく、即時釈放された。

日本では300円で逮捕。

この違いはいったい何なんのか。とにかく、何でも逮捕、逮捕と騒ぐこの国民性は、もはや国民病と言っていい。

冤罪が起こると、すぐ捜査機関や、検察を批判するが、その根底には、何でも逮捕しろと騒ぐ、その批判する人たち自身が冤罪の遠因にあることを、もうそろそろ気づく時だ。

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