中澤浩一

小さな技術系会社を経営中。50代。 「推定無罪を理解できない日本人」と「民主主義を理解…

中澤浩一

小さな技術系会社を経営中。50代。 「推定無罪を理解できない日本人」と「民主主義を理解できない日本人」この2つのテーマで、日本の問題点を探る記事を書いて行こうと思います。

マガジン

  • 民主主義を理解できない日本人

    民主政治は国民の期待だ。期待なき批判は、政治を委縮させるだけで何も変わらない。ほんとうに政治が悪いのか。我々国民に責任はないのか。民主主義を今一度考える。

  • 推定無罪を理解できない日本人

    いつかあなたの身にも降りかかる冤罪問題。けして他人事ではない。 日本の司法はほんとうにこれでいいのか。推定無罪の観点から考える。

最近の記事

犯罪の疑いがあれば、何でも逮捕しろという国民病。

300円のいなり寿司の万引きを否認したため3日間逮捕され、結局冤罪が証明され釈放。それに対して、そもそも逮捕は必要なかったという専門家の意見の記事。 人質司法は万引きまで浸透。普通万引きで、犯行を認めれば、逃げたりしなければ、逮捕はされない。しかし、否認したため逮捕。やってないのだから、否認するのはあたりまえ。そうすると逮捕される。これが人質司法だ。 以前は、女性トイレに誤って入ってしまった男性が3週間拘留される事件もあった。 この誤認逮捕に関しては、捜査機関を批判する

    • 政治批判より応援を。

      政党支持率の世論調査が出た。 与党の支持率が、野党すべての支持率の合計より2倍近い。 これを見ると当分、政権交代はなさそうだ。 あれだけ、裏金問題とかで「国民は怒ってる」といったって、結局は怒っていない。 政治のレベルが低いのは、国民のレベルが低いからだ。 ところで、自民党を支持する人が30%近くいるが、この人たちは、政治倫理より、何かしら自民党に期待している人たちだ。もちろん、利権と言えば、印象は悪い。 しかし、特定の政党や、政治家を応援し、献金し、期待することは、

      • 憲法を守る気もないのに憲法を変えようとする滑稽さ。

        この国は憲法を守ろうとする気がまったくない。 「憲法を守ろう」とかいうと、すぐ「憲法9条」のことを想像すると思うがそうではない。 9条以外にも、守られない憲法はいっぱいある。特に司法関係に多い。 第三十八条 何人も、自己に不利益な供述を強要されない。 ② 強制、拷問若しくは脅迫による自白又は不当に長く抑留若しくは拘禁された後の自白は、これを証拠とすることができない。 ③ 何人も、自己に不利益な唯一の証拠が本人の自白である場合には、有罪とされ、又は刑罰を科せられない。 い

        • 今の日本に必要なのは「とりあえずやってみよう」の精神。

          どうして、日本はこうも変わらないのだろう。 世界はこれだけ変化しているのに、日本だけが同じこと繰り返しているように見える。 とにかく日本は改革に対して、反対が多すぎる。政治でも会社でも。多くの反対の理由は「混乱するから」だ。マイナンバーカードしかり、学校9月入学しかり。 しかし、「混乱するから」は反対理由にはならない。何かを変えれば混乱するのは当たり前だからだ。 それで失敗したっていいではないか。それも一つの経験だ。悪いところは少しづつ直していけばいい。 今日本では、多

        犯罪の疑いがあれば、何でも逮捕しろという国民病。

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        • 民主主義を理解できない日本人
          9本
        • 推定無罪を理解できない日本人
          29本

        記事

          横暴にもほどがある。日本の裁判所。

          弁護側が出した新証拠を一切受けつけず、即却下で結審。 なんか、すごい横暴だよな。新証拠見るぐらいすればいいのに。 日本は、一度悪人のレッテルを張ると、何でもありの国家になってしまう。 怖い怖い。この牙がいつ善良な市民に向かうか。

          横暴にもほどがある。日本の裁判所。

          ロシアも日本も一緒

          プーチン氏がロシア大統領選挙圧勝。事前の対立候補潰し、マスコミによる世論誘導。出来レースみたいなものだから、ニュースにするのもはばかられる。 これをみて、なぜロシアの人たちは、このような独裁政権を許すのか、と疑問に思ったり、馬鹿にするかもしれない。 でも日本だって、似たようなものだ。日本はプーチンより、さらに長い自民党ほぼ独裁政権を続けている。モリ、カケ、サクラ、裏金問題、様々なスキャンダルを繰り返しても、それでも結局自民党に入れてしまう。 野党が政権を取りそうになると

          ロシアも日本も一緒

          議員立法が増えれば日本は変わる。

          再審法改正、ようやく動き出したようだ。 昨今、自民党裏金問題で政治家たたきが続いているが、批判ばかりしていても政治は良くならない 再審法改正に向けて、超党派の議員連盟が立ち上がった。 司法の問題は、国民の関心が薄く、怖い検察を敵にまわすし、利権も何もない。にもかかわらず、国としてこれはまずいので変えようというのだら、私はこの政治家達の行動は立派だと思う。 政治家というのは、国民が思っている以上に国のことを考えている。 今回、この議連に参加した政治家は全力で応援したいと思

          議員立法が増えれば日本は変わる。

          無罪判決は間違えてもいい

          前日の一審無罪->二審有罪とは逆に、今度は、一審有罪->二審無罪となった。 ただし、4事件のうち、無罪が認められたのは、1件だけ。無罪判決としては控えめ。 さすがに、推論だけで人を死刑にはできないだろう。 それでも、コメント欄は、無罪判決に否定的な意見が多い。 この無罪判決が正しいかどうかはわからない。 ただ、有罪判決は絶対間違えてはならないが、無罪判決は間違えていい。 それが「疑わしきは被告人の利益」だ。 そうでなければ、裁判官や裁判員は非常なプレッシャーにさらされるこ

          無罪判決は間違えてもいい

          もう日本の裁判官は有罪中毒。

          また悲しい裁判結果。 一審裁判員裁判で無罪になった裁判の差し戻し審で有罪判決。 推測と消去法で有罪。 一般人が有罪の確証がないとのことで無罪にしたものを控訴審でひっくり返す裁判官。 何のための裁判員裁判なのか。 「疑わしき被告人の利益」にはどこへ行った。 もう日本の裁判官は何が何でも有罪にしないと気が済まないらしい。もうこれは有罪中毒。

          もう日本の裁判官は有罪中毒。

          第9話 日本では政治は批判の対象であり、期待や応援の対象ではない。

          どこの国でもそうだが、国家に危機的なこと、戦争とか、疫病とか、災害とか起きると、政権の支持率は上がるものだ。 ところが、この日本では逆に下がる。 これは、日本人が、政治に対して、なんの期待も応援もしていない証拠である。 日本では、右派や保守派を除いて、政治とは監視の対象であり、批判の対象だけであり、期待や応援をしていない。 なぜか、そもそも日本人は政治に何かを期待する前に、何をしてほしいのか、いっさいビジョンを持っていない。持っていたとしても、平和な世の中にしてほしい

          第9話 日本では政治は批判の対象であり、期待や応援の対象ではない。

          第8話 なぜ日本では保守が強いのか。

          夫婦同姓を義務付けている国は、もはや世界で日本だけになってしまった。 どうみても少数派とも言える保守思想が、なぜ政治の世界では支配的になってしまうのか。 もっとも、自民党という保守政党が長期にわたり政権についているのだから、当たり前と言えば当たり前ではあるが。 しかし、自民党といったって、右寄りもいれば、左寄りもいる。 どうして、いつも右寄りが支配的になるのか。 また、総理大臣も、右派・保守よりの方が、長期政権になりやすい。 理由として、日本の政治家は、左派やリベラルよ

          第8話 なぜ日本では保守が強いのか。

          第7話 政治家にどこまでも潔癖性を求める日本人。

          日本ほど、政治家に完全な潔癖性を求める国もあるまい。トランプのような人間を大統領にしてしまうアメリカとは違う。 政治家は、金にクリーンで、スキャンダルはなし、不倫は完全アウト、差別発言も完全アウト、人事権をふりかさず、周りの人間の話をよく聞き、反対派には粘り強く説得し、混乱を起こしてはいけない。愛想は良く、とことん説明責任を果たし、だれからも好かれ、慕われる。 有権者の意見はよく聞き、柔軟に対応するが、信念を変えると、それはそれで批判される、国民の空気を読み、けして怒って

          第7話 政治家にどこまでも潔癖性を求める日本人。

          番外編 ケリー氏有罪判決。行為ではなく、心を裁く日本の司法の危うさ。

          日産事件で、元役員のケリー氏に有罪判決が出た。日本の裁判官は、検察官のストーリーにそのまま乗る傾向が強いので予想はしていたが、やはりという感じだ。 この事件は、ゴーン氏の役員報酬を少なくする代わりに、退任後に顧問料をもらう約束をしたことについて、有価証券報告書の記載が適切かどうかという問題で、素人からすると非常にややこしい事件だ。ゴーン氏がけしからんという問題ではない。 結局、判決は、有価証券報告書の記載を、役員報酬を低く見せるための 「嘘」と断定し、有罪判決とした。つま

          番外編 ケリー氏有罪判決。行為ではなく、心を裁く日本の司法の危うさ。

          第6話 エンターテインメント化する政治批判

          政治批判、政権批判が花盛りである。今や、テレビ、ラジオ、新聞、週刊誌、ネット。ありとあらゆるところに政治批判が渦巻いている。 これに拍車をかけたのが、安部長期政権批判と、そしてコロナ渦である。 コロナ渦のような問題は、答えがない問題だ。どう転んだって批判される。 規制を強化すれば、経済が大変だ。自殺者が出る。緩めれば、人命をなんと思っているのか、命より大事なものはあるか。と批判がでる。 ワイドショーなどは、もう一日中、この調子で、見ていて気が滅入る。 日頃、うっぷんを抱

          第6話 エンターテインメント化する政治批判

          第5話 「政治は日本を変えられない」と文句を言いながら、実は変化を望まない日本人。

          ワイドショーコメンテーターの安直な定型政治批判の代表は。 「誰が総理になっても変わらない」 だ。街頭インタビューでもよく聞く言葉だ。 しかし、そもそも日本人は変化を極端に嫌う国民だ。 あるいは、 変化に伴う混乱や犠牲を許さない国民だ。変化には必ず、混乱や犠牲を伴う。それを許さない国民性だから、変化は絶対に起きない。 コロナ渦で、学校が長期にわたり休校になった。これを機に9月入学に移行してはどうかという提案があった。 一部でかなり支持されたが、頭のいい人や、現場を知

          第5話 「政治は日本を変えられない」と文句を言いながら、実は変化を望まない日本人。

          ロシアのウクライナ侵攻。ほんとうにロシアだけが悪いのか。

          ロシアがウクライナに軍事侵攻した。それに対し、マスコミなどの報道で、一方的にロシアを悪とする報道が目立つ。 もちろん、実力行使は良くない。それは非難されるべきだろう。また日本の立場として、日本は西側諸国の一員なので、経済制裁など、欧米と歩調を合わせるのは理解できる。 しかし、本当に、ロシアだけを悪とする論調でいいのだろか? ロシアを経済制裁による影響をも顧みず、軍事侵攻せねばならなくなるまで追いつめた責任はないのか。 ロシアは歴史上、常に外部からの侵攻にさらされてきた。

          ロシアのウクライナ侵攻。ほんとうにロシアだけが悪いのか。