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「早めにNOと言ってあげる方が絶対親切だ」キートン山田

声優のTARAKOさん急逝というニュースを聞いて一番に思い出したのは、「彼女は脚本も書けるし、本当に才能ある人なんだよ」といつも言っておられた旧知のキートン山田さんでした。アニメ「ちびまる子ちゃん」のナレーターと主役として30年以上の交流がおありですから、その悲しみは深いことでしょう。実際にキートンさんが創設された劇団「ふりぃすたいる」でも、TARAKOさんの脚本で舞台公演をされていたと聞きます。

最初の出会いは1990年、環境庁(当時)監修の教育ビデオ制作の現場。その後、本の制作のためのインタビューで、その半生と共に独自の人生哲学を知る機会に恵まれました。

例えば才能と資質について。当時、ご自身の劇団では2年以上たった役者を対象にリストラを行っていたと言います。リストラと言っても人員削減が目的ではなく、技量を見極めて、さらに話し合った上で「このまま続けても君は役者で食べていくのは難しい」と伝える勧告のこと。
ほかの道で輝くことができるなら「この道じゃないぞ」と早めに言ってあげたほうが絶対親切だ、という考え方です。

「諦めたらそこで終わりだ」という励まし方もあるけれど、愛あるリストラもまた、あると知りました。

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