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SHEアワード2024 アナザーストーリー

#SHEアワード からあっという間に1週間が経ってしまっていた。
余韻に浸る時間もあまりなく、翌日には当たり前すぎる日常が待ち構えていて、息子と一緒に散歩に行くなど。

溜まっていた仕事に忙殺されていて、ようやく一息つけそうになったので、ずっとずっと書こうと思っていた振り返りを書こうなど。
とはいえ、何から書けばいいのか……
すべてを1つのnoteで書き上げるのは結構骨が折れそうだ。

一旦今回は「アナザーストーリー」と題して、プレゼンに向けて用意を進める中でまたさらに私の人生を一歩踏み出せたとあることについて、書いてみようかなと思う。


人生を変えたラブレター

実は今年のアワード、最初はエントリーしようとは思っていなかった。
なぜなら、去年のアワードのときに書いたエントリーシートに全力投球しすぎて、去年を超える力量で向き合えると思っていなかったから。
ライコミュ任期が終わってからなかなか時間を合わせられなくなってコミュニティイベントからも遠のいてしまい、「今さらアワードで何か目指そうなんてなぁ」と少し捻くれていたのかも。

でも、とある人からのラブレターが届いたその瞬間、いとも簡単に私の心はひっくり返された。

↑これ、SHEのコミュマネのみきてぃさんだったんです。
今年の他者推薦は、SHEの社員さんからも届くスタイルになっていたようで。

他者推薦メッセージの送付期間がスタートしてから少し経っていたので、「私のことは誰も覚えていないんだろうなぁ」と諦めかけていたところでのプレゼントに、涙が出そうになった。

そこから速攻自分のエントリーシートを書き上げ、一気に火がついた私は時間の許す限り大好きなシーメイトさんにラブレターを量産する浮気者に(え
このラブレターが届いていなかったら私があの日にステージに上がっていなかったと思うと、言葉の力の強さを実感するし、やっぱりみきてぃさんには感謝しかない。

直前まで全然緊張感がなかった

受賞を知らされたのは、アワードから約2ヶ月前の2月20日、20時すぎだったと思う。
日中は「どうかな〜ノミネートくらいには選ばれたりしないかな〜でも去年もかすりもしなかったし、無理かな〜」とそわそわしていたけれど、結局いつもと同じ日常を過ごし、またいつものように息子を寝かしつけていたころだった。
メールの差出人は、SHE株式会社。
まさかね、まさか。

今年の選考基準に沿って厳正な選考を行わせて頂いた結果、神田さまを
【 SHE AWARDS 2024 ライフチェンジ部門 受賞者 】とさせていただきたく
ご連絡をいたしました!

SHEからのメールより

えええええええええええええええええええええええええええええええええ

びっくりしてドキドキして、寝かしつけどころじゃなくなった。笑
え、本当に?何かの間違いじゃない?でも私の苗字が書いてある……間違いなさそうだ。

テンション上がりまくって、すぐに夫に伝えてみる。
「去年仕事で行ったイベントで、今度は私がプレゼンすることになった!」
なんのこっちゃな顔をしつつ、なんか嫁がテンション上がってることだけは感じ取ってくれてる様子の夫。
そんなことより落ち着いて今は息子の寝かしつけに専念しんしゃいという心の声が聞こえてくる。

そんなこんなで浮き足立つ気持ちを抱えたまま事前の写真撮影を迎え、受賞者全員が集うキックオフミーティングに参加し、あれよあれよとプレゼンの準備に。
壁打ちをしたり、自分の思いをアウトプットしたり、それをビジュアライズしたり。

「どんな言葉だったらシーメイトさんにわかってもらえるだろう」
「私が伝えたいことってなんだろう」
「どんな内容だったら、私はプレゼンを終えたときにやり切ったと思えるだろう」
いろんな観点から言葉を捻り出す。

一度完成させたプレゼンをすべて白紙にして考え直したこともあった。
結果的にそれがすごく良くて、最終的に第一校とはまったく違うものになったけれど、ちゃんと私のすべてをぶつけられる内容に仕上がった。
(でも第一校にも間違いなく私の心からのメッセージを詰め込んでいたので、またいつかnoteにでも残しておきたい)

けど、問題は別にあった。
受賞が決まってからアワード1週間前くらいまで、実をいうと全然受賞の実感が湧かなかったのだ。
実感がないというか、緊張感がないというか。
頭では「4月の13日にあそこで私が話すのか〜!」と分かってはいるものの、その事実に胸が高鳴ったり膝が震えたり、手のひらに汗をかいたり、そんなことはひとつもなかった。
こんなこと言っちゃいけないけど、どこか他人事というか。
全然余裕なんかなかったのに、他の受賞者に声をかけて励ましたり、作業しようと声をかけたり、言うなればオブザーバー感覚で、あまり当事者意識を持てずにいたような気がする。

アワードの全体統括として、受賞者のプレゼン準備にも伴走してくれていたSHEのありつんさんと壁打ちをしながら、私はこんなことを話していた。

SHEってなんだかディズニーランドのような、どこか現世と違う空間みたいに感じなんですよね。
リアルだと理想を語るのが恥ずかしいし、みんなにどう思われるか不安すぎて結局足踏みするしかできないけれど、SHEの中だったら思い切って自分の夢について語れるし、頑張れるんです。

これは紛れもなくSHEのいいところでもある。
SHEが創るコミュニティの心理的安心感。
みんな現状を変えたいから集っていて、誰かの夢をバカにする人はいない。
だから居心地がいいし、思い切り羽を広げて羽ばたいてみたいと思える、それがSHEにしかない魅力の一つだと。

でも、アワードではそうはいかない。
当日は、私の本名が呼ばれる。
プレスリリースや公式サイトにも、私の本名が掲載される。
私は、「なりー」じゃなくて「神田佳恵」として、紛れもなくこの世界を生きる個人として、あのステージに立って話をするのだ。
誰かの話でもなく、守られた世界で楽しく生きるかりそめの自分の話でもなく、この身体に血が通った、紛れも無い自分の話を。

そう思ったとき、それまでの自分のスタンスに、猛烈な違和感を感じた。
このままじゃいけない。
このままでは、「シーメイトのなりー」として、あの場をいい感じにやり過ごしてしまいかねない。
私は、「神田佳恵」として、あそこで話したい。
ちゃんと、バーチャル(SHE)とリアルを合致させたい。
もう仮面をかぶるのは嫌だ。

私は、今のキャリアを背負って生きていくと決めたのだ。
妻として、母として、ライターとして、毎日泥臭く時間に追われながら生きていくのを。
そしてそんな忙しい日々のなかでも、穏やかな瞬間を享受したり、自分が最高にいきいきできるものに囲まれて生きていく覚悟を。

覚悟を決めた日

違和感に気づいてから、自分一人で行動するのは怖かった。
だから私は、ありつんさんにこう連絡した。
きっと背中を押してくれるって思ったから。

ありつんさん、お疲れ様です!
プレゼンを実施する前に、1点だけ消化しておきたいことがあったので、取り急ぎテキストでご連絡させていただきたいです🙇‍♀️

端的にお伝えすると、私の大学時代の友人に、今回SHEアワードでプレゼンを行うことを事前にお話ししておきたい、ということになります。
というのも、私大学時代の友人にものすごいコンプレックスを抱いていて…
プレゼンでも「いい大学に入り」という言葉を使っているのですが、高学歴コンプレックス(自分の大学の同期に対して)がすごくあるんです。
とにかく、みんなすごくて…!!
早々に会社員のキャリアを捨てて、専業主婦の道を選んだ私は、どこか引け目を感じていたんです。

でも今回、アワードでプレゼンをすることになって、自分のキャリアを友人に隠す必要はないのかな、それくらい自分頑張ってきたのかなと思って。
「SHEはどこかディズニーランドのような、現世と違う空間みたいに感じる」と、壁打ちの時にお話ししたと思います。
それってつまり、リアルの友達には、自分の仕事のこととか、今すっごく仕事が楽しいこととか、言えてないってことなんですよね。
そんな今までの自分の自信のなさに、けじめをつけて、みんなと同じように、私も仕事に誇りを持って働けてるよって、アワードの前に話せたらいいなって思って。
そして、そんな話を、ありつんさんに事前にしておきたかったです🙇‍♀️
長文ですみません😭💦

少し内容編集した、ほぼ原文ママ

なんの脈絡もなく、急にDMで送りつけた。
本当に、なんのこっちゃねんという内容なんだけど。
ありつんさんからはすぐにお返事が返ってきて、やり取りをしながらぽろりと涙が溢れてきた。

「なりー」じゃなくて、「神田佳恵」としてプレゼンしたい。
そう伝えたやり取りの最後には、こんな言葉が返ってきた。

ありのままの全部の佳恵さんを、佳恵さんが自身が大好きな状態でお会いできますように💟☺️

この言葉に強く背中を押してもらい、その日のうちに大学の友人たちに連絡をし、自分が今なんの仕事をしているのか、これまでみんなに対して後ろめたさを感じて同じ土俵に立てないと思い込んでいて苦しかったこと、数日後に開催されるアワードで自分のここ数年の集大成を語るから、オンライン視聴してほしいことを伝えた。

こんなに楽しくて、心が燃やされて、全力で頑張っているのに、私は友人たちにほとんど、仕事の話をしたことはなかった。
ましてや、自分の書いた記事だってほとんど共有したこともなかった。
今思えば、めっちゃ大切な友達なはずなのに、こんな寂しいことってない。笑

その夜集ってくれた友人たちは、みんな私の気持ちに寄り添ってくれたし、誰も笑ったりもしなかった。
むしろ、それぞれの場所で輝いていると思っていた友人たちも、やっぱりそれぞれに壁にぶつかっていて、悩んでいたし、自分と闘っていたんだって気づいた。

アワード当日には、友人たちが子育ての合間を縫ってリアルタイム視聴してくれていた。
あの日、SHEの世界で生きる私(なりー)と、生身の身体で生きる私(神田佳恵)がちゃんと重なったんだ。


あれから1週間

直前までオブザーバー感覚だったとはいえ、3月末くらいからプレゼン準備に全力を注いでいたので、お仕事貯金をたんまり溜めてしまっていた。
もちろん子育ても待ってくれちゃいないから、いつもと同じ制限時間のなかで体感1.5倍くらいのタスクを進めていかなければならず、アワード振り返りにこんなに時差が生まれてしまったのはマジで想定外。
反省に次ぐ反省です。

正直、まだまだ書きたいことはある。
あの日あの場所でどんな景色を見たのか、何が見えるようになったのか、見えていたものの見え方がどう変わったのか。

もうちょい仕事が落ち着いたら向き合えそうなので、ほんの少し待っていていただけたら。
(こんなに忙しい自分の状況すらも1年前には想像もしていなかったので、やっぱりSHEはすごい場所だ)

このnoteを読んで、受賞者ってこんな感じなの?と肩透かしを食らったように感じる人もいるかもしれない。
でも今回のアワードを通して、私は受賞したことよりも、やっと本当の私を受け入れられるようになったことの方が、すごくすごく嬉しいのよ。
もうこれで、無理をしなくていいのだと。
いろんな場所でどんな顔をすればいいのか、気にしなくていい。

私は私のまま、私らしく生きていればいいのだと、今まで以上に確信を持てるようになった。
もちろんこれからも「自分ほんとクソ」とか思うだろうし「あ〜ぁ、明日私消えてないかな」とか「なんで私ってこんなポンコツなのかなもういや」とか、もうありとあらゆる失望を繰り返すんだろうけど。

それも私だしな、って。
それをちゃんと公にできるっていう、その確信が持てたのが、何より嬉しいのです。


うん、まとまらないね。笑
誰に何を伝えたいnoteなのかわからないけれど、なりー・神田佳恵の頭の中を覗いていたのかな、と考えてもらえたら嬉しいです。

アワードについては、また別のnote書きます。

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