「(題名はまだない)」

ぼくの言葉で
誰か傷ついている
かもしれない
なんて
それはないよ
だって
誰も覚えちゃ
いないから

部屋で一人
体を縮めて
寝転んでいるんだ
遠い宇宙と
なんだか
つながっている
気がして

生きること
一度も
練習したこと
なんてない
もんな
愛すること
だって
はじめてのこと
なんだよ

ぼくのうたで
誰か癒されている
かもしれない
なんて
それはないよ
だって
誰も聴いちゃ
いないから

カミソリで頬を
切った時の
ような気持ちさ
批評家ばかり
みんなプレイヤーなのにね

生きること
一度も
練習したこと
なんてない
もんな
愛すること
だって
はじめてのこと
なんだよ

アスファルトはぼくの
体を容赦なく
冷やしてゆく
流れ星一つ
夜は容赦なく
闇でぼくを包む

生きること
一度も
練習したこと
なんてない
もんな
愛すること
だって
はじめてのこと
なんだよ
うまくいかない
ことばかり
うんざりするんだ
きみに会いたい
そばにいて
そばにいて
欲しい

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