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【映画メモ】人間失格 太宰治と3人の女たち

本日休暇。ふと思い立ち、公開初日のあさイチで観てまいりました。

『人間失格』は、10年くらい前に(仕事で)読みました。『御伽草子』も家にあります。でもまぁ、それくらい。好きというわけではない。

本作は、『人間失格』そのものではなく、晩年の太宰治の姿を描いたもの。この作品で描かれる太宰は、弱くて、危なっかしくて、そしてとても人間臭い。彼とはおよそ違う生き方をしているはずの私ですが、妙に親近感がわいてくる(不倫願望があるわけではない)。客観的に見ればどう考えても酷いのだけど、決して「人間失格」ではないし、まったく憎めない…

たぶん、小栗旬の役作りや演技が絶妙なのと、登場する3人の女性がいずれもキャラは違えど「強い」人だったから、だと思います。ついでに、太宰の子どもたちのお芝居が素晴らしくて、なんとも心に響きました。

客席はやや女性が多かった印象。女性陣にはどう映ったのだろう… 

ともあれ、「すごくよかった!」「おすすめ!」というほどの作品ではないのですが、観られてよかったと思います。『人間失格』、再読してみようかな…

あと、登場シーンは少ないながら、藤原竜也演じる坂口安吾も素敵でした。

特別版のパンフ買いました。

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